
【監督】クリス・ヌーナン
【出演】レニー・ゼルウィガー/ユアン・マクレガー/エミリー・ワトソン/ビル・パターソン/バーバラ・フリン/マッティエロック・ギブス
【公開日】2007/9.15
【製作】イギリス、アメリカ
【ストーリー】
1902年のヴィクトリア王朝時代のイギリス。封建的で身分の高い女性が仕事を持つことなど考えられなかった時代に、上流階級の女性ビアトリクス・ポターは、幼い頃からの夢であった大好きな動物達の物語を絵本として世に出す事をずっと願っていた。そしてポターはついに“ピーターラビットとその仲間たち”の物語を出版。本はたちまちベストセラーとなった。
最初の夢が叶うと同時に、ポターはやがて編集者のノーマンと恋に落ちる。家族の反対を押し切り、ノーマンの姉ミリーにも支えられ、生涯を誓い合う2人。しかし2人のその先には思わぬ運命が待っていた・・・
【コメント】
世界的に有名な児童文学『ピーターラビット』の生みの親であるビアトリクス・ポターの半生を描いた本作。上流階級である者が仕事を持つ事すら有り得なかった時代に絵本作家としての夢を成し遂げ、更には本の編集者との恋と別れ、そしてその後は自然保護活動として第2の人生を送ったりと、ポターも何だか日曜朝の『波瀾万丈』に出て来るような人達と同様に波乱な人生を歩んでいた女性でしたw
『世界的に有名』と言っても、この絵本に関して自分は作者のビアトリクス・ポターとピーターラビットくらいしか知らなく、殆ど無知でもあったので、この本がどういう経緯で作られたのかという部分に期待を込めて鑑賞したのですが、なんか作者であるポターと本の編集者であるノーマンとの恋愛模様が絵本の秘話よりも主立っていましたね。だからちょっと思っていた感じとは違っていましたけども、自分はあまりラブストーリーモノも観ていなかったので
結果オーライでもあった気がします(^▽^;)
封建的な空気が漂っている窮屈な時代と度々出てくる親の猛反対(特に母親の方)も手伝ってか、絵本作家として仕事を持ったり商売人であるノーマンと恋に落ちたりするポターは、当時からすると中々の反骨精神を持ったタフな女性でもあったようですね。それでいて一度決めた事は仕事でも恋でも最後までやり切るような決断力の強さも伺え、尚且つ齢30を過ぎていてもどことなく
キュート
な感じの女性にも見えてしまう。ポターを演じているレニー・ゼルウィガーがその彼女の性格を上手く好演していますね。
ユアン・マクレガー演じるノーマン・ウォーンとの恋の育み方もかなり初々しく、文通

の内容とかは観ているこっちまで恥ずかしくなってくるほど

駅で別れ際に交わすキスシーンなどはさすがに脚色ぽかったですけど、ひょっとしてアレも実際にあったのかなと思うとなんとドラマチックなことかっ。列車の蒸気がタイミングよく2人を包みこんで、ベタ好きな自分もちょっとハニかんでしまいました(^▽^;)
それに彼女が生前所有していた湖水地方の雄大な自然の景色も圧巻で見所の1つですね。環境破壊などが騒がれている昨今ですが、100年経っても全然色褪せていない自然の美しさを見ると、ポターが愛し、そして守りたかったものが分かる気がします。
しかし全体的に盛り上がる部分などがあまり無く、淡々とした展開が終わりまで続く感じなので、良くも悪くも無難な作品のようにも思えます。あとノーマンとのラブストーリーが中心のようでもあったから、終盤に出て来たウィリアムの存在やポターの自然保護活動の内容が
『ついで』のように思え、ちっぽけな感じにも見えてしまいました。
この作品は93分と非常に観易い上映時間でもあるんですが、個人的にはもう2〜30分増やしてポターの第2の人生についてももう少し深く描いて欲しかったというのもありました。
『ミス・ポター』公式サイト
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