【監督】アレックス・デ・ラ・イグレシア
【出演】カルロス・アレセス/アントニオ・デ・ラ・トレ/カロリーナ・バング
【公開日】未公開
【レンタル日】2013年 3月6日
【製作】スペイン、フランス

【ストーリー】
檻に入れられた猿が暴れまわる中、外では人と人とが殺し合う狂気のサーカス・・スペイン内戦が繰り広げられていた。無理やり共和国側に参加させられた『がらくたピエロ』は、ピエロの衣装のままナタを振り回し国民軍を次々と残虐に殺していった。 長い月日が過ぎ、時はフランコ総統時代。がらくたのピエロの息子ハビエルはサーカス団で『泣き虫ピエロ』として働き始め、そこでハビエルは『怒りのピエロ』セルジオと初めて出会うのだった。顔が醜くゆがんだ2人のピエロとなったハビエルとセルジオ。サーカス団で最も美しく残酷な美女ナタリアをめぐり、怒りと絶望、渇望に煽られた彼らの命がけの戦いが始まる・・・。
【コメント】
一般&未公開作品等でいつもお世話になっているyukarinさんが太鼓判を押していた程の作品だったので自分も気になってレンタル店を探し回っていたのですが、いつも足を運んでいる近場ゲオや近場ツタヤには無く、こうなったら!と思って遠出ゲオしても見つからず、そして最終的には遠出ツタヤをしてようやっと本作を確保。往復で合計40km強のレンタル旅は自分の方が気が狂いそうになるほどでした--;
でもそれだけ苦労した甲斐あって借りたせいか、本作は自分も結構ツボにハマッちゃいましたねっ。

お話としてはナタリアという一人の美女を巡って同じサーカスで働く2人のピエロの壮絶な殺し合いを描いた三角関係ものなのですが、本作はとにかく終始『勢い』や『インパクト』といった強烈な印象を与える場面が絶えなかった感じがしましたね。その中身の大部分は嫉妬や憎しみといったドロドロな負の感情にも満ちていて、おまけにカオスな光景もなかなかに盛り沢山。主人公ハビエルの父親の冒頭の出で立ちからして相当ヤバイことになっており、戦場のど真ん中であんな人がナタ振り回して突っ込んできたらドン引き通り越して恐怖心がブワッと噴出してくるのは分らないでもないですね^^;
そしてハビエルが大人になり、泣き虫ピエロとしてサーカスに入ってからが本作の真骨頂で、もう1人のピエロ役であるセルジオとの因縁の対決がずっと続き、その争いは終盤に入るともうアクション映画のシーンさながらのようなスケールの大きなものになっていくんですよねぇwしかもこれってただ争うだけじゃなく、その過程で描かれるハビエルとセルジオ、あと渦中の人物でもあるナタリア三者三様が辿る道程も凄まじく、それはハビエルのケースだけを見ましてもナタリアを救う一心でセルジオをフルボッコにしたら警察沙汰になり、逃亡中は洞穴で野生生活・・してたと思ったら父親を殺した軍人さんと何故か偶然再会し、人間以下の扱いを受けてたらへんてこな啓示を真に受けて狂気ピエロに覚醒、そこからはランボーばりに重武装してセルジオをまた殺しに行くといった感じで、こういったツッコミ所満載な展開も多いせいか、自分もその波乱さには笑っていいのか哀れめばいいのか良く分んなくなっちゃう時がありました(汗
それにもう1人のピエロであるセルジオの方に関しても、恋人のナタリアに暴力を振るったりキレたら手が付けられなくなったりと最初はかなりの悪人のようにも見えたのですが、その一方で演じてるピエロを人生そのものという位情熱を注ぎ込んでもいれば、笑わせる対象の子供に嫌われてひどく落ち込んだりする場面も見せたりという意外性もあったから心底な悪人・・・なのかなぁ?なんて疑念も生まれてしまうのは自分だけでしょうかねぇ?そう思えてくると今度は逆に銃をぶっ放しまくってやたら周りに迷惑掛けてるハビエルもまたダメダメに見えてしまうから、個人的にはこうした2人の立ち位置の変わりようが一方的な善悪と決め付けていない雰囲気みたいなのもあって良かった気がしますね(・・要はどっちもどっちって事なんですけどw)


正直自分が苦手とする痛々しい描写は四肢が吹き飛んでたりしてる生々しいものや、『景品取るど~!!』なんてバカ発言しながらハンマーで思いっきりどてっ腹を叩きまくるといったストレート(?)な痛さも盛り込まれてはいましたが、シュールな側面も随所にあったおかげで、うへぇ・・としかめっ面になるくらいの不快さはは無かったかなと。・・むしろハンマー叩きなんかは斬新に見えたほどです(笑
ただスペインの内戦なんかも背景にはありましたが、ハビエルとセルジオ両ピエロの死闘の方があまりにもインパクトあり過ぎなせいで、首相の暗殺とかいったのは割とどうでも良かったよーな・・。まあそれくらい2人の壮絶な戦いの方が印象的だったとも言えますね♪
BALADA TRISTE DE TROMPETA/THE LAST CIRCUS 2010年 スペイン/フランス 107分 コメディ/ドラマ/アクション 劇場公開(2012/) 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア 脚本:アレックス
【BALADA TRISTE DE TROMPETA/THE LAST CIRCUS】2010年劇場未公開 スペイン/フランス 107分監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア出演:カルロス・アレセス、アントニオ・デ・ラ・トレ、カロリーナ
ピエロという道化師の役割からは程遠く離れた映画です。ドラマだけど、これホラーだと思うなあ。後半で加速する狂気の描き方が凄かった。観た方々が「凄いものみちゃった感じ」とい...

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こんばんは!

メビウスさん、こんばんは。
コメント&TBありがとうございました。
yukarinさんには思わぬ拾い物をさせて頂きましたねぇ。
メビウスさんもあちこち探し回られたのですか。
うちのレンタル屋はどこにも置いてなく、ネットレンタルでゲット出来ましたが、こういう作品こそ置いて欲しいですよね。

ほんと壮絶なピエロ同士の戦いでした。
どっちもどっちですけど、好きな女を自分のものにするんだ!という執念みたいなのは凄く感じられました。
こんな2人に振り回された彼女も気の毒ですが、ラストはハッピーになるんだろうなってな予想を覆すバッドエンドってのも自分的には意表を突かれる面白さを感じてグッドでありました!
ハードでバイオレンス色の強い作品ですけど、ピエロを演じた2人の俳優の怪演に魅せられたのもあってか、どういう戦いの決着を見せてくれるのか、そこにワクワクしたものをとても抱かされましたよ~。

予想外の結末

>ヒロ之さん♪

ベン・アフレックの『ゴーン・ベイビー・ゴーン』に続き、自分もまたまたyukarinさんにお世話になっちゃいました^^;遠出のツタヤで見つけるまでかなり探し回ってもいたので、自分も最終手段として、いっそのことアマゾンで買っちゃおうかなと思ったほど。でも正直そうした方が手っ取り早かったかもしれませんね。面白かったので購入しても全然問題なかったでしょうし(笑

結末の方はyukarinさんが喜劇じゃないとも言ってたので自分もバッドな方を想像してましたが、あの結末に関しては予想外でしたね。やっぱりセルジオが落ちるのかな~と思ったらまさかのどんでん返しでしたし、ハビエルも最後の最後で狂気のピエロから泣き虫ピエロになってしまったのも悲哀に満ちてました。
・・まあでもコロコロと心移りしちゃってたナタリアにも一因が無いと言えば嘘になっちゃいますしね。一番悲惨だったのはやっぱり彼女かも?(汗

こんばんは♪

レンタルの旅はおつかれさまでした(笑)
オススメしといてつまらなかったらどうしよーと思ってましたが良かった~ホッ。
ハビエルvsセルジオは壮絶でしたね。
結末もまさか....グキッとくるとは思いませんでしたわ~。
てっきりハッピーエンドだと思ってたのでやられた~という感じです。

苦労に見合った作品

>yukarinさん♪

レンタルロードはめちゃんこ辛かったですわ~^^;借りた時もそうですが、返す時も往復40kmなのでガソリン代が馬鹿になりませんwただその苦労に見合った作品だったので損と言う感じは全然しなかったですね。yukarinさんには感謝しております^^

でもグキッ!!なラストは確かに衝撃でした。不幸な結末だとしても両ピエロの一方かはたまた両方かと思ってたら全く見当違いなナタリアというオチに唖然(汗)まああれもある意味どんでん返しなのかもしれませんね^^;

No title

こんにちは
スペイン内戦を面白い角度から撮った作品でしたね
ラストのバキっのあと、ふたりの笑いと涙が
「笑いのピエロ」「泣き虫ピエロ」という役割と同じだったのが印象に強いです、なんだか悲哀を感じちゃいますよね
音楽もよかった。これがまた盛り上げてくれました
ナタリアはハビエルに「私の愛を信じて」といってましたが、彼女はふたりのどちらも選ばなかったと思いますね

映像も良し

>makiさん♪

戦争の狂気と2人のピエロの狂気が交わってるからか、もう全編通してドロドロな展開の連続でしたね^^;でもそれが逆に突き抜けてる感じがして面白かったんですけどっwまた最後も悲劇の後に2人のピエロの役柄そのものに帰結する終わり方も上手いですよねぇ。笑ってるセルジオはちょっと不気味でしたが・・(汗
そいえば自分は音楽の他に映像も秀逸だと感じました。オープニングがかなりカッコ良く重厚さもあって、自分は好きでしたね♪

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