本当は3月末に発売される『朧村正』の購入資金として備えてはいたものの、先月開催されていた文化庁メディア芸術祭においてエンターテインメント部門優秀賞を受賞した情報なども聞き及び、今更ながらどんなゲームだろうという興味が勝ってしまって結局購入してしまった次第なのですが、いやはやでもこれは面白かったぁ♪重力を操作すると言うのがこれほどまでツボにハマるとは予想外で、そしてこういった良作のゲームを1年近くスルーしてた辺りもイチゲーマーとしてはちょっと痛恨ですね
と言うわけで今回はPSVITA専用ゲーム『GRAVITY DAZE』の感想です。
まあそれこそ今回メディア芸術祭で高い評価を受けた作品でもありますからそこから再度興味を惹かれたのももちろんありますけど、本作が発売された当初はVITAを持っていなかったせいもあってか、ファミ通などの情報誌でその存在を知った時なんかも『長いタイトルだなぁ』程度の上辺知識のみだった自分・・でも実際プレイしてみたらその独特な世界観だけじゃなく、PSVITAならではのプレイスタイルも面白かったりで、気が付くとすっかり虜になってしまっていましたね。


【ストーリー&システム】

ざっくばらんな物語としては、記憶を失ったキトゥンと呼ばれる少女が空中都市ヘキサヴィルの片隅で目覚めるシーンから始まり、重力猫ダスティをパートナーとして街に降りかかる『重力嵐』や『ネヴィ』といった災厄と戦いながら自分探しにも奮闘するといったもの。全21からなるエピソード内には、キトゥンの他にも個性的な街の住人が多数登場し、また同じ重力使いであるクロウといったライバルとの戦いもあったりと、多彩なキャラクターがストーリーを盛り上げてくれます。





本作のプレイ内容もメインシナリオのストーリーミッション、そしてヘキサヴィル内で様々な依頼をこなす寄り道的なチャレンジミッションの2つが主であり、大きく分けてしまうとシンプルで複雑な感じはあまりしませんでした。
ストーリーの進行はバンドデシネを思わせるようなフレンチコミックの手法を用いており、この見せ方はVITAのタッチスクリーンと上手く機能してるとこも見られましたね。ボタンを押す又は指で画面を軽くフリックするとまるで漫画を読んでるかのような感覚があり、絵やタッチも個々で好みが分れるとこかもしれませんが、自分は結構好きだった♪また近代的なようであってどことなく古風な雰囲気もあるヘキサヴィルの街並みも美しいグラフィックで表現されていて壮観ですし、それでいて異次元空間と言った幻想的なステージもあったりと、その独特な世界観も何かと印象的です。


(フレンチコミック風な進行だけじゃなく、各エピソードタイトルの多くにはフランス映画へのオマージュも散りばめられているようで、映画好きな人もちょっとニンマリしてしまいます・・ちなみに本作の長いタイトルも『博士の異常な愛情』のオマージュなんだとか)


(空中都市ヘキサヴィルは旧市街・歓楽街・工業地区・ダウンタウンといった4つの区画で構成されていて、どの区画も緻密で美麗で滅茶苦茶広い。個人的にはダウンタウンが活気に溢れていて好きな場所でした)



【重力アクション】
ゲーム内で様々なアクションとして多用する『重力操作システム』はとにかく斬新で、正に本作の醍醐味と言ってもいいかもしれませんね。空を飛んだりするようなゲーム作品なんかは過去にも幾つかあったとは思うんですけども、その飛ぶのとはまた違い、キトゥンを重力の中心としたような『落下する感覚』がとても楽しいっ。『少女は空に落ちる』という本作の奇妙なキャッチコピーも、この重力操作を体験すると『なるほど』と納得できてしまいます。


重力操作自体はとても簡単で、Rボタンで重力発動、そしてLボタンで重力解除と、基本的な部分はコレだけ。重力操作を行うと画面中央に青いマーカーが表示され、これを定点にしてもう一度Rボタンを押すとそのマーカーで示した方向へ重力移動が可能となり、その間は左上の重力ゲージが切れるまで自由に空中に留まったり街の建物のありとあらゆる場所に着地することも可能。


普通に重力で飛んで広大なヘキサヴィルを自由に散策してるだけでも面白いですが、ありえないような角度で建物に立つと、スパイダーマンとはまた違った絶景なんかを色々と堪能する事も出来てしまいます


落下速度を利用した強力な『重力キック』に、スノーボードみたいに疾走する『重力スライド』、物を持ち上げる『重力グラブ』など、重力操作を応用したアクションはストーリーを進めるに連れてどんどん増えていき、使いこなすのが少々難しくなっていく場面も出てはきますけども、ストーリーモードと並行して現れるチャレンジミッションなどを適度にこなせば徐々に慣れて行く部分もあり、少なくとも自分はそんな感じで馴染ませていった。目標物へのポインターなどもあるとはいえ最初は視点も定まらない時があって四苦八苦したものですが、今ではR・Lボタンやジャイロをリズミカルに操作してる自分がいて、確かな成長を実感していたりもします

『成長』と言えば、キトゥンの能力の成長を促すのに必要なプレシャスジェムと呼ばれる紫色の宝石のようなものがゲーム内に出て来ますが、これがヘキサヴィル内の到る所に散らばっていて、収拾目的で街をビュンビュン飛び回ってるだけでもストーリーそっちのけで楽しい♪
成長しないと重力操作も長時間使えないからこのジェム探しはある意味必須でもあるのですが、それでも作業感は全く無く、むしろ宝探しのような気分でワクワクしてしまう。故にジェム探しは個人的にゲーム内で一番楽しかったかもしれませんね(笑


(地面に接地した場所にあったりネヴィを倒したりと普通に取れるものもあれば重力操作を利用しなければ取れない場所もあり、建物の隙間やてっぺん、橋の下、鉄骨の間などとにかく色んな場所に置かれてて、一度発見するとストーリーそっちのけな寄り道をしてしまうこと必至w)


(そしてジェムにも大小のサイズがあり、一番デカイものを見つけた時なんかは本当に嬉しかったりします




大体一ヶ月程かけ、先週になってトロフィーの方も上記の通りようやくコンプリートを果たしてと一通りやり込んではみましたが、重力アクションというシステムは確かに今までのゲームには無かったかのような新鮮さと興奮を呼び込んでもいて素晴らしいものがありました。タッチパネルやジャイロセンサーを用いた操作などもPSVITAの性能をとても上手く活用していましたし、プレイしてる最中首や腕などをダイナミックに動かしてしまうのが一度や二度じゃなかったほどw・・自分もそれくらいのめり込んでいたと言いますか、没入感に関しては相当なものだったと思います。

太鼓判を押したくなるほどのゲームも久しくて、もしVITAを購入してどういうソフトを遊ぶべきか悩んでいる人がいれば、個人的には是非お勧めしたいくらいのゲームでもある『GRAVITY DAZE』。・・しかし絶賛できる要素はとても多いものの、不満要素が全く無いかと言えば実はそうではなく、実際プレイしてて『う~ん・・』と唸ってしまった箇所が2~3あったのも正直な所。特に気になったのはロード時間で、これがまたかなり長かった
チャレンジミッションのリトライやリタイア時、そしてセーブからの立ち上げ時なんかは凄く長くて、体感的にはPS3版『ベヨネッタ』のロード時間に匹敵するものがあります(XBOX360版と大差的なロード時間の長さなどから『ベヨ劣化』と皮肉られてもいるw)。
あとストーリー・チャレンジミッション関係などのシンプルさは遊び易い点もあるかもしれませんが、ヘキサヴィルの広大さと比較すれば複雑でない反面ボリューム不足な点も否めません。個人的には街の住人ともっと話が出来たりジェムで買い物なんかも出来れば言う事無しだったんですけどねぇ~・・ただ本作は続編前提の作りに見えなくも無かったためここら辺の要望は後々に取って置いてるだけなのかも知れませんが、何にせよその可能性があるのならば、自分の不満要素も次で上手く改善されてれば嬉しい限りですね♪


(...to be continued?)

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