ダイ・ハード/ラスト・デイ

【監督】ジョン・ムーア
【出演】ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー/ユーリャ・スニギル/セバスティアン・コッホ
【公開日】2013年 2月14日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
ニューヨーク市警の刑事ジョン・マクレーンがボヤキ混じりにモスクワに降り立った。長らく疎遠だったひとり息子ジャックが、異国で警察沙汰を起こしたため身柄を引き取りに来たのだ。ところがジャックが出廷するはずだった裁判所が突然爆破され、近くに居合わせたマクレーンも吹き飛ばされてしまう。その極限状況下で久々の再会を果たしたマクレーン親子は、なおも謎の武装テロ集団の執拗な攻撃を浴びる羽目に。またも自分達が巻き込まれたと悟った2人のマクレーンは、決死の覚悟で巨悪に立ち向かっていくのだった・・・。
前作は確か12年振りというのもありましたからどこか懐かしいって言う感情も加味してましたけど、5作目ともなってくるとウィリスの肉体的心配と共に『まだ出るの?』なんてマクレーンよろしくな『ぼやき』を自分も漏らしてしまうとこでもありますが、ただやっぱりこのシリーズって面白いですからねぇ^^;ジブリ同様ロードショーで放映されると自分も飽きずに何度も観たりしてるもんですから、なんだかんだで今回もほっとけなかった次第(笑
シリーズ初の海外(モスクワ)というのもどこか新鮮な感じではありましたが、またテロやら何やらに巻き込まれてしまうマクレーンの不運さ、そしてそこから派手にドンパチになってしまう展開などやる事自体はまた然程変わってなかったので、自分としてはこの相変わらずみたいなとこが気軽に楽しめるエンタメとして充分な内容だったとは思いますね。息子のジャックが新たなバディとなるのも注目ではありましたし、テロの陰謀を阻止する傍らマクレーン親子の長年の不仲を解決しようとするドラマ性・・こそ正直薄かったものの、それでもまあ親子の仲直り劇よりもマクレーンの毎度のぼやきとか大袈裟過ぎるアクションシーンといった本シリーズの『醍醐味』みたいなものの方が楽しみでもあった分、そこら辺に関しては期待を裏切らない迫力を堪能出来て良かった♪特にモスクワの渋滞道路上でのカーチェイスはマクレーンらの車が有り得ない方向から飛んだり跳ねたり衝突したりの連続でド派手さが極まってますねぇw過去にもホースを使ってダイビングしたりもすればスノーモービルやタクシーで激走したり戦闘機にしがみついたりと色んな常識外のアクションシーンがありましたけど、本作も全然負けていない感じっ。ハインドのえげつない機関銃乱射とかにも個人的には凄い興奮しちゃってましたw
・・しかし最初こそなんか政治色も醸し出してて、ジャックの目的も分らなかったから小難しいようにも見えちゃいましたが、フタを開けると首謀者がちょっと小物っぽくも見えてしまったりで、少なくとも自分には歴代ボスの中で一番カリスマ性が感じられなかった気がしますねぇ?まあ本当の目的がお金と判明すると一気に分かり易くなった所は良かったですけど・・^^;そいえばよくよく考るとダイ・ハードの歴代ボスの犯行動機って皆おんなじようにも見えるから、今更ながらコレもまたマクレーンのぼやき同様『お約束』なのかなと思っちゃいました(笑
チェルノブイリや放射能といったものが出てくると『ラスト・デイ』という謳いもあながち冗談に思えなくも無かったものの、ここぞという時のしぶとさが発揮されて結局はまた杞憂のまま終わった本作。息の長いシリーズで息子とかが出てくると『世代交代』なんてキーワードも想像しちゃいますが、取り敢えず本作を観るとブルース・ウィリスasジョン・マクレーンにまだそれは無いのかもしれない。・・とはいえそれ以前にブルース以外のダイ・ハードなんてそれこそ想像できないんですけどね(汗)
なんにせよ、ブルース・ウィリスには本シリーズだけと言わず、出来ればまだまだ色んなアクション映画とかで頑張って欲しいトコですねっ。