【監督】アン・リー
【出演】スラージ・シャルマ/イルファン・カーン/アーユッシュ・タンドン/ゴータム・ベルール/レイフ・スポール
【公開日】2013年 1月25日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
インドのボンディシェリで動物園を経営していたパテル一家は、カナダに移り住むことになる。16歳の少年パイと両親、そして多くの動物たちは貨物船に乗り込むが、太平洋上を航行中嵐に見舞われて船は沈没してしまう。ただ一人パイは救命ボートに逃れて一命を取り留めるものの、そのボートにはリチャード・パーカーと名付けられたベンガルトラが身を潜めていた。わずかな非常食で飢えをしのぎ、家族を亡くした悲しみと孤独にも耐えるパイ。そんなパイと一頭のトラとの227日間にも及ぶ太平洋上の漂流生活が始まった・・・。
【コメント】
原作は未読ですが、アカデミー賞ににノミネートされた事や個人的にサブタイトルも魅力的だったので結構食指が動いてしまいましたw・・どうやって200日以上も生き延びたのか?まあ要はベンガルトラという恐怖の対象が間近にいた為死中に活を見出すような状態となっていた訳で、確かにああいった緊張感が常時続いてもいなければ200日どころか1ヶ月持ち堪えていたかどうかさえ怪しいですもんねぇ^^;そんなトラと一緒に漂流してしまった少年・パイのサバイバルは神秘的な映像も相まって中々に見応えがあった♪

哲学的な要素や宗教観の事にも触れている部分もありはしたけど、自分の興味は『そこ』に動いた訳ではないから、前半のパイが漂流に到るまでの説明は懇切丁寧で分かり易かったとはいえ少し長いなまだかいな・・なんて事を思ってしまったのも正直なトコ(汗)。そんな感じでパイの冒険物語も直ぐ展開されるわけではなかったので自分も食い付くまでに少し時間を要しましたが、ただ漂流してからはすんごい厳しい弱肉強食の世界が始まるので、その壮絶さには本当に目が離せないほどっ。それくらいボート上は何とも信じ難い修羅場となり、パイも食糧確保やボートとお手製のイカダの往復の度に命の危険に晒されるから、その都度観る者にも緊張感がビシビシと伝わってくるんですよねぇ。おまけに極限状態の一因でもあるベンガルトラのリチャード・パーカーもアニマルCGだとは言え、そのクオリティは本物と間違えても遜色が無いくらいリアルだったので、トラのような猛獣が持つ恐ろしさや脅威も忠実に現していたと思います。

・・しかしリアルとは言ったものの、このパイのサバイバル生活は進行していくに連れてなんだか現実とは明らかに異なるものも出現し、これまでの辛い経験は現実ではなくて実は幻覚の類なのでは?というちょっとした違和感めいたものも徐々に抱くようになってきますねぇ--;。パイの頭上をはるか高く大ジャンプするクジラ、後半はミーアキャットが群生する謎の孤島などなど、そのどれもが神秘的な光景であっただけに、現実的に考えちゃうとやはりファンタジーや空想の世界にも見えちゃいますし、パイのもう1つの証言諸々も含めれば『んん~?』と疑問に思ってしまったもんですから、この土壇場での曖昧な真相はどこかすっきりしないとこもあるかもしれませんね。あれを信じる信じないは正に人それぞれだろうけど、ただこのパイの語る出来事を面白い観方・・それこそ小説とかにするんだったら、結局は自分もトラが出て来る奇跡みたいな物語の方を選んじゃうとは思いますねぇ?(そっちの方がワクワクしそうでもあるから)。


227日にも及ぶリチャード・パーカーとの漂流生活は、知恵を振り絞りながらなんとか生き延びようとするパイの試行錯誤なサバイバル術になかなかのスリルを味わう事も出来ましたし、苦難を共に乗り越えた人間とトラとの奇妙な絆にも感動した・・・・と途中までは思ってたのですが、実際はそのあまりにもあっけなさ過ぎる別れが予想外でもあったので逆に最後に到ってはどこか虚しいものも感じてしまった本作。
でもまあよくよく考えれば動物にとってはああいうそっけなさがむしろ普通であるのかもしれませんね^^;種族が違うから尚更・・かな?
幻想的な映像美は見応えあり。
【LIFE OF PI】 2013/01/25公開 アメリカ 127分監督:アン・リー出演:スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アディル・フセイン、タブー、レイフ・スポール、ジェラール・ドパルデュー ...
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こんにちは♪

パーカーがほぼCGだったとは思えないほどリアルでしたね。
映像もほんと美しくて3D効果も出てて、トビウオのシーンは思わず避けてしまうほどでした。
パーカーとの別れは...動物ってそんなもんなんでしょうね。さびしいけど。

こんにちは

すみません、「毒吐きます」と最初に断っておこうかしらw

私もこの映画に「そこ」は求めておらず、もともと映像美を楽しむ映画だって決めつけてたところもあって、オスカー候補にならなかったらスルーしていたかもしれない感じでした。
だって、現実的に考えたらトラとの漂流がどんなものかって想像つくじゃない?
「生き抜く」「生き残る」って人たちのアツイドラマは散々見てきて結構考えてきたと思いますし、それら全てに共通項みたいなものを感じとっちゃってますから、今更特別な感慨とかわかないんですよね。
さらに、もともと私は奇跡とか見いだせない性格ですし。
トラと神秘の旅して生還したというのなら、そうなのだろう思うし、過酷な現実を自らの意思として緊急避難でしのいだとしても、それはそれで当然だろうと考えます。
だからこの作品は私にとっては全てが必然かすべてがファンタジーでした。
でも、真実はどっち?と聞かれたら、トラとの旅を選びたいかなとは思います。

とりあえず予告編でもみた幻想的な光景は現実のものとして捉えられる素晴らしい映像だったと思うし、そこだけでも確かに見る価値があったと思います。

追伸:うちの相棒は予防接種受けてるのにしっかりインフルエンザを貰ってきましたよ。確かに重くはならなかったけれど(^^;
今年は寒波が厳しいですし、お気を付けくださいませ。

トラ派

>yukarinさん♪

パーカーはCGだと知らなければ本物だって絶対思っちゃいますけど、CGだと知ったら知ったでそのリアルさにまた驚いちゃいますからねぇw時々の映像美も3Dだと映えてたでしょうし、メガネ持参じゃなかったのが今回はちと誤算だったかもしれません。
しかしパーカーはそっけなさ過ぎましたね^^;何かしらの感動できるアクションがあるんじゃないかという淡い期待が全く無かったという訳じゃなかったから、やはりパイとの間には友情やなんらかの思いなんてものも一切無かったんでしょうね~?

>たいむさん♪

だはは^^;ホント久々にかなりの毒を吐きましたね。でもまあ現実的にとなると真っ当な意見とも言えちゃうわけで・・。神秘の物語か辛い現実かという選択で作品全体の捉え方も違ってくるとは思いますけど、トラとの旅をずっと観続けていただけに、後半のパイのもう1つの違う話は困惑こそしますが証言としてはちと弱くも思えてしまって自分もやっぱりトラ派wそうなると嘘っぽい話にもなっちゃいそうですけど、それでも地球の海は広大ですから、もしかしたらああいう孤島がどこかにポツンと浮かんでる・・なんて可能性も捨てきれないですしねぇ^^;


>インフルエンザ

たいむさんの相方殿が貰ってしまったようで大丈夫でしょうか?予防接種も今は安くないだけに、発症してしまうと辛いものがありますよね(汗
自分も一応うがい手洗いは毎日してますが、時期が過ぎるまではホント油断できません。インフルだけじゃなく、今年はノロウィルスも猛威を振るってますので、たいむさんも同様にご用心をっ。

ファンタジー

ネタバレ。
私は、トラ話がホラ話(シャレかい!)だと思いました。
現実は苛酷な人間サバイバルだったと。。。
それをラストにもってきて、どんでん返し? 参りました。

ホラだとしても・・

>ボーさん♪

トラと漂流した出来事は、あくまでパイ1人だけしか証言者がいませんから、明確な真実が無い分最後は疑問に思ってしまったのも正直なトコですね^^;パイ以外にも生存者がいて過酷なサバイバルを行っていた様子を動物に例えていたあの証言も、あんまり嘘っぽく言ってなかっただけに余計信憑性が増しちゃいまして(汗

ただトラ話の方がホラ話(笑)だとしても、小説家の人と同じく聞き入ってしまっていたのもまた確かですね^^

こんばんは

神の創ったこの世界は主人公の名前のとおり、決して割り切れないもの。
リアルな漂流なのか、それともファンタジーなのか。
主人公の語った二つの物語の解釈といい、同じ話でもたぶん観る人によって全く違った作品になっていると思います。
自分の世界観や人生観を問われる映画ですね。

どこか信じたい気持ち

>ノラネコさん♪

この作品って神という概念の考え方次第でも見方が変わってくるのかもしれませんね?自分は無神論者なので、やはり劇中の神秘的な光景の数々などを空想の産物と捉えちゃってた部分もありましたけど、それでも確かに世界ってのは自分達が思ってる以上に単純ではないですもんね。パイが体験した出来事も真偽こそ定かではありませんが、有り得ないともまた言い切れないですから信じたいという気持ちがあるのもまた然り。悲観的な後者のお話よりもどことなく救いがありますしね^^;

No title

メビウスさん、こんばんは^^

トラはほとんどがCGだったようですが、
この映画はその迫力や幻想的な表現で、
きっと3Dで観た方がより満足感があったような気がしました。
人生の一片で凝縮された日々を見た思いです。

3D映え

>cyazさん♪

今更ながらですが、自分も本作は3Dで観るべきだったと少し後悔してますね。予告編で散々映像は観たつもりなんですけど、じっくり観るとやっぱりトビウオのシーンとかクジラの大ジャンプシーンとか色々な場面が3D映えしてたんじゃないかと思いますもんねぇ・・^^;それにウチに3Dテレビとかは無いですし、機会を逃すと二度目は無いというプレッシャーもあったりなので、今度からは3D鑑賞も慎重に選ばなければいけないのかもしれませんね?

2-Dで

私も2-Dで見ました。ダブルメガネがつらいのと、粗悪な3-Dばっかり見てきて懲りたというのもあって・・・。
突起物をわざと画面に突き出したり、プールを下から見上げて、ビキニ嬢が泳いだりと、そんなシーンがいっぱいで、しまった~と思いました!
ちなみに私は、殺戮ボート説に一票です。

No title

こちらにも。うん、ネコって実際あんなもんですよw 餌の欲しいときしかすりよってきません
先日『スラムドッグ』が放映されてたので久しぶりに観たんですが、よく言えばファンタジーっぽい、悪く言うと出来すぎなカラーは本作にも通じるものがありました。そんでこの映画で大人のパイを演じてた人が主人公を拷問する役で出てましたw

さていよいよアカデミー賞。アルゴかリンカーンか・・・ パイはたぶんないなw いや、面白かったんですがね

スラムにも居ましたね

>aq99さん♪

3D鑑賞時のダブルメガネってやっぱり相当しんどいみたいですね^^;自分はメガネではないんですが、それでもメガネにメガネを掛けるって見た目からしてもう変ですからこれは将来的には改善して欲しいですよねぇ。それこそ3Dメガネにも度が入ればいいんでしょうけど、技術的にはまだ難しいのかなと・・?(汗

殺戮ボートに1票waq99さんは『現実は非常である』と見ましたかっ^^;

>SGAさん♪

モン吉先生と長年寄り添ってるだけあって、ネコ科の習性をよく熟知してますねwでも最近そのモン吉先生と絡んだ記事が少なくなってきてるようでちょっと残念ですね。個人的に面白く拝見してたので、いつか復活をっ(笑

そいえば水曜日の『スラムドッグ』は自分も観てました♪そして大人パイ役の人確かにいましたねっ!自分も『あっこの人パイの人じゃん!』と今更ながらに気付いたわけで・・(汗)

こんばんは

ハイエナがオランウータンを食べるまで
虎が出てこないなんて、おかしいですし
最初から現実とは、かけ離れてますけどね(笑)

本題まで長いのは、人を殺して食べた話なんて
パイ本人は話したくないからですよ。
あの虎は野性を象徴していて、パイが文明社会に
戻ったから、虎は姿を消したという事でしょう。

共食いの話なんて誰でも嫌ですから、どっちがいいと
聞かれたら、誰もが動物の話って言うでしょうね(^_^;
動物が出てなかったら、この映画もヒットしてませんし(笑)

美談?

>YOSHIYU機さん♪

あ、なるほどっ。よくよく考えてみるとハイエナ襲うためにトラがボートの中でじっと身を潜めていたのもおかしいものがありますから、その時点でやはり現実との区別が付くってものですね。
それに確かに共食い話のような鬱な内容を延々2時間近く聞かされればホント気が滅入りそう・・--;自分もトラとの漂流って部分に惹かれての鑑賞でしたから、そう思うと酷な話を上手く美談にしてるなと変に感心してしまいます^^;

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。

初めまして

>投資さん♪

ぶっちゃけますと自分でも凄い表面的な感想で中身が伴ってない感じもするのですが、それでも褒めて頂けるのは素直に嬉しいです^^;

こんにちは

リチャード・パーカーの名前の由来(ポーの小説)ともうひとつの物語の話から考えて、もうひとつの物語のほうが真実の出来事であったと思います
トラとの漂流話は、抽象的な意味合いのものであって、真実ではなかったと(ただ本人にはそう思えていたのかもしれない)。
ただ、私もメビウスさんやあの小説化のようにどちらの話を選択するかといわれれば、やはりトラとの話を選んでしまうと思います
日本人調査員が実際の話を聞かされてトラとの話を調査報告に載せているのは良かったと思います

トラが夜空をみていて、こちらを振り返る描写があったじゃないですか、あそこがもうとんでもなくかっこよかったりしたんですよね!トラ好きにはたまりません。

由来を知っていれば・・

>makiさん♪

自分も他のブロガー様の記事を拝見してリチャード・パーカーの名前の由来を知ったのですが、確かにその名前のオリジナルの人物の悲劇ともうひとつの物語を照らし合わせれば真実が見えてくるって感じにはなってましたね。自分はもうちょっと前情報を持って挑むべきだったかな?(汗

あと自分がパーカーの描写で印象的だったのは、終盤でパイと一緒に寄り添っていたシーンでしょうか?映像美とも相まって、1人と1頭の奇妙な関係を感じ取れた場面でしたね。

こんばんは!

メビウスさん、こんばんは。
最後に語られたもう一つの話を信じるか、それとも本編で語られた話を信じるか。
読み手として尋ねられたらやっぱりトラとの話の方が心に響くものがあるからそちらを選ぶでしょうねぇ。
それにしても素晴らしい映像美でした。
これだけでも本作は観る価値はあるんじゃないなかぁと思います。
序盤は少しダレましたが、中盤以降は圧倒されっぱなしでした。

本音

>ヒロ之さん♪

実は自分、パイが終盤で語ってたもう一つの話の意図を当初は全く理解しておらず、その真相を知ったのは他のブロガーさんの記事を拝見した後だったりします^^;
なもんですから、自分が本作に見応えを感じてたのは正にヒロ之さんもいう映像美の部分でしたね(汗)。一見で事を理解しようにも、映像の美しさにちょっと気を取られちゃったかな~と・・^^;(汗汗

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