仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ/MOVIE大戦 アルティメイタム

【監督】坂本浩一
【出演】白石隼也/奥仲麻琴/戸塚純貴/高山侑子/入来茉里/中山絵梨奈/篤海/KABA.ちゃん/小倉久寛/福士蒼汰/高橋龍輝/清水富美加/吉沢亮/坂田梨香子/冨森ジャスティン/志保/土屋シオン/原幹恵/渡部秀/三ツ矢雄二/関智一/デーモン閣下
【公開日】2012年 12月8日
【製作】日本
【ストーリー】
かつて人類に『悪魔』と呼ばれ、地底へと追いやられた3人の『アクマイザー』が、数千年の時を経て復活した。ザタン、イール、ガーラは、人間の精神世界であるアンダーワールドの魔力を使って、これまで仮面ライダーたちのよって倒された怪人たちを次々と蘇らせていく。今、まさにアクマイザーによる地上征服計画が始まろうとしていた・・・。
1つのシリーズとして定着化した途端、なんだかメインの夏劇よりも娯楽性特化の冬劇であるこのMOVIE大戦の方が楽しくなりつつもある近年のライダー作品。お疲れ様でしたのライダーと新顔のライダーのコラボ内容だけじゃなく、最近はゲストキャラクターの存在にもかなり力が入っているし、何より坂本監督が担当するとアクションも凄くなってくるから楽しまずにはいられないっ。アルティメイタムな本作もそんな上記2つを盛り込んでいたので、安定した面白さに仕上がっていたと思います♪
前作では栄光の7人ライダーが参戦したり、ダブルも密接に絡んだりな5部構成にした事でボリュームのあった作品になっていましたけど、本作はいつものMOVIE大戦のように2つのライダー作品が終了した後のコラボストーリーに移行する3部作構成へとまた立ち返っていました。しかしそれでボリュームが縮小したわけではなく、後日談と外伝的な運び方は前作を踏襲しているように思えましたし、またお話の方もタイムトラベルのような部分を扱ってただけに、展開の繋げ方もそれほど雑には見えなかった気がしますね。
最初のフォーゼパートでは弦太郎は天の川学園の教師になり、ライダー部の面々もそれぞれの道を歩んでいる姿が感慨深くもありましたが、でも実のところフォーゼはまだ1年しかご無沙汰していないんですよねこれがまた^^;それでも映像を見ると本当に5年ほど経ったかのような雰囲気にも見えてしまう辺りが不思議なもので、弦太郎も教師という立場からかつて自分が志していた友達を思いやる心を若人に諭す件はなかなかに良かった。あとこちらには石森作品のイナズマンもゲスト出演し、その現代風にブラッシュアップされた神々しい姿は名前だけしか知らない自分にも充分カッコ良さが伝わったほどです。
一方のウィザードの方は諸悪の根源であるアクマイザーらの企てに利用された1人の女性(?)をアンダーワールドから救うお話でしたが、こちらはフォーゼ達や最後のMOVIE大戦と絡む材料が多かった印象もあったので、生憎単品としては個人的にフォーゼよりは見劣りしていました。・・ただこちらのゲストであるポワトリンは面白かった♪イナズマンはリアルタイムで見てはいなかったものの、ポワトリンはかろうじてテレビ視聴していたのを覚えていたから、ブラッシュアップされててもあのキラキラ感や決め台詞諸々は懐かしさと同時に笑いもこみ上げ、オチもポワトリンの意外な正体が判明してある意味凄い衝撃的です。まあショックもそれなにり大きかったわけなのですが・・(汗
肝心のライダーアクションの方は坂本印なので、ライダー無双も相変わらずなら弦太郎たちの生身アクションもまたキレがあってこちらも見応えたっぷり♪これは今に始まったことではありませんが、やはり坂本監督のアクションってライダーだけに集中させず役者さんにもきちんと派手なアクションを与えてくれてる点が好感持てるんですよねぇ。今回も蒼汰くんの路上チェイスなどは周りのお客さんが感嘆の声を漏らしてたのが聞こえたくらいですし、操真晴人役の白石くんの華麗な足技もウィザード時のアクロバティックなアクションに負けず劣らずでこれもまたカッコイイ(多少スタントにも助けられてるかな?^^;)。
そいえば本作ではダブルとオーズも参戦していましたが、こちらはゲスト扱いに留まってたのがちょっと残念。最初こそなんで出てくるの?と疑問の方が大きかったですけど、なるほどウィザードの指輪をオーズのメダルの時と同じ活用の仕方をするとは上手い・・と言うかなんとも商魂逞しいwこうなるとおもちゃ売り場でまた指輪がたくさん売れそうな気がしますね(笑
敵味方共に石森作品のゲストキャラクターがひしめいてもいれば、なでしこも復活したり映二はパンツを持ってふらりと出て来たり、更に個人的にデーモン閣下の声がザタンに非常にしっくり来てたりと色々なサプライズが豊富で、突飛さや大味感も込みで今回もMOVIE大戦特有のお祭り感覚が溢れてて面白かった♪最初のMOVIE大戦は一方のライダーパートしか面白くなくて難色を示してはいましたが、今だとそれを補うかのようなプラスアルファな要素をたくさん盛り込んでいる節が見受けられるので、この面白さを維持してくれるなら来年のウィザード&新ライダーのMOVIE大戦にも自然と期待してしまいますね。
・・けどその前に来年はライダーと戦隊、更に宇宙刑事も加わってまたとんでもない作品が来るみたいですが・・・大丈夫なのかなぁ?アレ^^;