【PS3】バイオハザード6

10月4日の発売日からコンスタントにプレイし続け、今月初旬にトロフィーコンプリートもようやく済ませてと、取り敢えずはひと段落を付ける事が出来た『バイオハザード6』。約1ヶ月程掛けてじっくりゆっくりとプレイしてみましたけど、過去最高とも言えるボリュームも然る事ながら、ブラッシュアップされたゲームシステムやオンラインと連動した試みも数多く見受けることができ、今回もまた楽しく遊ぶ事は出来たのです・・・がっ、それと同時に手放しで絶賛とも呼べない大なり小なりの難点を含んでいたのも目立っていた感じではありましたねぇ・・。
以下からはそんな個人的プレイ感想とざっくばらんなゲーム評価です。
【レオン編】

大統領直轄のエージェントであるレオン・S・ケネディと、同じく合衆国エージェントであるヘレナ・ハーパーの2人が主人公。アメリカの大学構内でバイオテロが発生し、街一帯がラクーン・シティのような惨状になってしまう中、事件を引き起こした張本人だというヘレナの証言を元に、真相を探っていく北米地のストーリー。
【クリス編】

シリーズの看板キャラクターの1人クリス・レッドフィールドと、彼が所属する組織BSAAの若きエース、ピアーズ・ニヴァンスが活躍。とあるミッションで記憶を失ってしまったクリスが復讐と信念の間で揺れ動きながらもバイオテロに立ち向かっていく物語が描かれる。こちらは主に中国が舞台。
【ジェイク編】

東欧の紛争地域で戦う傭兵ジェイク・ミューラーと、彼を保護する合衆国エージェント、シェリー・バーキンのストーリー。ジェイクの特別な血を巡りバイオテロに関わっていく一方で、自身の父親であるアルバート・ウェスカーとの関係を知っていく事になります。
【エイダ編】

上記3つをクリアした後にプレイできる謎の女スパイ、エイダ・ウォンのストーリー。3つのストーリーの裏側で活動していた彼女の行動を追体験することで、はじめて本作の大規模バイオテロとネオアンブレラの真相が見えてきます。
ストーリーが4つも盛り込まれているだけはあって、やはりそのボリュームも相当なものでしたしやり応えの方もかなりありました。上記の4つのストーリーにはそれぞれ5つのチャプターが設けられているのですが、自分の場合その1つ1つが最初の内だと1時間以上掛かるのがザラだったので、ホントじっくりやっていると1つのストーリーが過去のナンバリングタイトルの内容と同等の長さを持っているというのも頷けるほどっ。そしてそれが計4つですから、自分は少なくとも一巡するのに20時間以上は掛かっていた気はしますねぇ

・・まあそれだけ長く掛かってしまったのは相変わらずのスロープレイ(ビビリプレイとも言うw)だったってのもありますけど、それとは別にもう1つ挙げるとするならば、ストーリー毎にプレイ感覚が若干異なっていたので、慣れるまでかなりの時間を要したというのもあるんじゃないかなぁとは思う。4つのストーリーは場所も違えば相対するクリーチャーの種類や数も全然違いましたし、自分の場合1つのストーリーのチャプターが1つ終わったら別のストーリーのチャプターをプレイするなんていうスタイルで進んでいたので、戦略を臨機応変に変えながら対処しなければならないのが当初はかなり大変でもあった

例えばレオン編の場合はB.O.W.との戦いよりもゾンビとの戦いがメインで、常にゾンビの集団を相手にしなければならない状況が多かったので、弾切れなどを意識した節約プレイになってましたし、クリス編の場合だと統率が取れて多彩な武器を扱うジュアヴォとの戦いが頻繁でもあり、ダメージを受け過ぎた結果ハーブが直ぐ無くなってワタワタ




※最初のバイオハザードを思い起こさせるゾンビ戦がメインとなるレオン編。ですがそれはあくまでも雰囲気だけで、実際遭遇すると飛び掛ってきたり早歩きしてきたり物投げてきたり毒ゲロ吐いてきたりとバリエーション豊かな攻撃ばかり。一言で表すと『強い』



※本作から出て来た新しいウィルス『C-ウィルス』を投与されたB.O.W.ジュアヴォとの戦いが主なクリス編は、ゾンビと違い非常に統率が取れていて銃火器もバンバン使ってくるので囲まれたりするとかなりの脅威。敵味方が入り乱れる乱戦が頻繁にあり、様々なB.O.W.を相手にしなければならないのもクリス編の特徴でもありますね。故に個人的に一番難易度が高かった気がします。


※ジェイク編もB.O.W.との戦いが多いですが、こちらはどっちかと言えば敵の追撃を振り切るような逃亡劇が主立っていたようにも見えましたね。ジェイクを捉えようとする捕縛者ウスタナクとの攻防戦が特に多く、ここら辺はバイオハザード3の追跡者ネメシスを彷彿としてるかのようでした。
【クロスオーバーシステム】


今回新たに導入されたこの『クロスオーバーシステム』も、ストーリーに深みを与えてるという点では結構面白いシステムとなっていました。各ストーリーはそれぞれ独立した1つの物語として完結するようになってはいますが、要所要所で別の物語のキャラクター達がたびたび交差しては対立したり共闘したりするので、これによって大きな1つの物語としても見る事が可能となっている。レオンとクリスが銃口を向け合うシリアスなシーンもあれば、レオン・ヘレナ・ジェイク・シェリーの4人がウスタナクに挑んだりと、色々なクロスオーバーを堪能する事が出来るようになっていました。

※個人的に一番好きだったクロスオーバーシーン。『俺は部下を皆殺しにされた!!』、『俺は大統領とアメリカ国民7万人を失った!!』と、2大主人公待望の対面はセリフも何かと熱かった

【QTE(クイックタイムイベント)】


特定のシーンで簡易的なボタン入力等が求められるQTE(クイックタイムイベント)は4や5と比べると変わった入力が多くなって、シチュエーションによっては適度な緊張感を与えてもくれたのですが、ただ今回に関して言えばプラスよりもむしろマイナスな要素にしか働いていないQTEが多過ぎて自分もかなり嫌になってしまった

当初は↑のレオン編のようにパトカーの周りにゾンビが群がってくるような場面でのQTEなどに面白味を感じていたのですが、ストーリーが進む毎にあんまり必要なさそうなシーンでQTEが連発されたり、中には脊髄反射レベルのような瞬間的QTEによって即死を誘発し、サクサク調子良く進んでた時のテンションを一気に削いで


ちなみに↓が個人的に嫌いだったQTEベスト3

※ジェイク編チャプター1のラストに出て来るパラシュートキャッチのQTE。ミスったら即死亡

せっかくアクション映画みたいなダイナミックシーンが多いのですから、ミスをしても『イレイザー』みたいに空中でキャッチするワンモアチャンス要素を入れても良かったんじゃないかなーとは思う・・^^;

※レオン編チャプター4に出て来るB.O.W.ラスラバンネ戦でのQTE。ミスったらシュレッダーでミンチにされてこれまた即死亡

これは最初アナログスティックでグリグリ回すQTEを凌いだあとに間髪入れずまたQTEが発生するので、ワンテンポ遅れたり入力ミスする人が結構多い・・はず


※エイダ編チャプター3のB.O.W.ウビストヴォ戦で発生するQTEが個人的に一番極悪極まりなく、高速QTEが立て続けに3回も出て来る。当然自分は3回即死

・・こうなると自分の動体視力が低過ぎるのが原因じゃなかろーかとも考えてしまうのですが、それでもこれをノーマル以上の難易度で初見で3連続回避した人がいたら本当に凄いと思ってしまうのです。
・・とまあ、シナリオモードのストーリー云々に不満があるというよりはゲームをプレイしている過程での一部演出面(当然QTEのこと)に粗さが目立ったように思えるバイオハザード6。群像劇は嫌いじゃないのでストーリーには没入できたものの、そうやって浸ってる時にもたまに出て来るQTEは悪い意味で雰囲気を壊していた気もしますねぇ。これでボタンアクションまでランダム性が強かったら無理ゲーに近かったかも?

あともう1つ個人的にはロケットランチャーがシナリオ上で自由に使えないというのも不満だったかなと。ゲームシステムを崩壊させるほど破格な攻撃力ではありますが、それでも今日までのバイオシリーズにおいてロケランはクリア後や使用条件を満たした人にのみ許された『お約束』的な武器でもありましたから、限定的な使用のみに留めたのも何か寂しいものがありました・・。
でもそんな不満ばかりが強いわけではなく良い面も当然あり、各キャラクター毎に行えるシナリオの多さやスキルの豊富さに加え、特定の条件で解禁されるドッグタグカスタマイズやメダル集め、エクストラコンテンツである『マーセナリーズ』、更にプレイヤーがクリーチャー側となって他のオンラインプレイヤーに襲い掛かる『エージェントハント』や、定期的に開催されているオンラインイベントなどなど、とにかくやり込み要素が凄く多くなっている点は嬉しい♪
中でもエージェントハントモードはなかなか他のプレイヤーを仕留める事が出来ないだけに、クリアー後やトロフィーコンプリート後でもマーセナリーズと同じくらいハマれてしまうっ。まあ自分も出来れば1人くらいハント出来るまで頑張りたい所ですし、シナリオも一応無限弾前提ではありますけど全シナリオオールSなんてのも狙いたいから、6はもしかしたら来年の今頃までプレイしてるかもしれない


※と言うわけで、ただいまのシナリオクリア率は3割弱。いつの日かオールSも達成できるように根気良くプレイし続けていきたい所ですっ(・・・・プロフェッショナルの横に空いてるもう1つの空欄については、今は考えないようにする^^;)