口コミの話題に触発され、そこから後追いの形で自分も魅了されてハマッてそして現在に到る科学アドベンチャーシリーズ。今まで本編もスピンアウトも箱(XBOX360)の方でプレイしていたので、両プラットフォームでの発売となった本作も箱にしようかPS3にしようかちょっと悩んじゃいましたけど、実績よりもトロフィー集めに精を出してるという部分を念頭に置いた結果、今回はPS3版を購入(それとは別にPS3がHDMI端子なので、高画質でプレイしたいという理由も込みですがっ)。
コンプリートするまでの約1ヶ月ほどプレイしてみた結果としては、今回も面白く仕上がっていたと思いますね。然程代わり映えしないとこもあれば画期的になったとこもあったりで、練られたストーリーにも良く組まれたゲームシステムなども何かと楽しめた気がします。
本作『Robotics;Notes(ロボティクス・ノーツ)』は5pb.が手掛けたSFアドベンチャーゲームで、6月28日に発売された科学アドベンチャーシリーズ第3弾にして約2年半ぶりの最新作。その緻密で科学的根拠を基にしたストーリーや設定に加え、並行して語られる陰謀論もシリーズ毎に壮大で衝撃的な展開も多分に盛り込まれているため、自分と同じ口コミ等で『CHAOS;HEAD NOAH(カオスヘッド・ノア)』や『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』をプレイした方もいれば、アニメ関係等でも知ってハマってしまった人も結構いるのではないかと思います。



【キャラクター】
ロボティクス・ノーツのメインキャラクターは主に↓の6人で、この6人を中心にしながら本作のタイトルにもあるロボットをテーマとし、『高校生達による巨大ロボットの建造』という大きな夢に向かって物語は進んで行きます。



(左から)
神代フラウ:根暗で口も性格も悪いヒキコモリのオタク。ロボット格闘ゲーム『機動バトラー ガンヴァレル/キルバラットオンライン(キルバラ)』を作ったプログラマーの1人。

愛理:海翔を『お兄ちゃん』と慕う謎の少女。

瀬乃宮あき穂:中央種子島高校ロボット研究部部長で海翔の幼馴染。前向き思考で、アニメ『機動バトラー ガンヴァレル』の大ファン。

八汐海翔:本作の主人公。幼馴染のあき穂と共に中央種子島高校ロボット研究部に所属してるがやる気は無く、常に無気力。でもポケコン格闘ゲーム『キルバラ』では世界ランキング5位の格ゲーオタク。

大徳淳和:海翔とあき穂の同級生。押しに弱く、些細なことで気弱な性格が出る。

日高昴:ロボット工学に詳しい海翔たちの後輩。自意識過剰で上から目線の言動が多い。




カオスヘッド・ノアやシュタインズ・ゲートでは東京の渋谷や秋葉原を中心としながら物語が進んでいましたけど、ロボティクスノーツの方はガラッと変わって都心どころか本州からも離れた種子島が舞台になってるという点が、他の2作品とパッと見で大きく異なっているものの1つだと思います。この遠い離島でヒロインのあき穂は、大好きなロボットアニメである『機動バトラー ガンヴァレル』に登場する主役ロボット、ガンヴァレルを模した巨大ロボットを仲間達と共に建造していくというのがゲームの大まかな流れなのですが、その完成に到るまでのドラマは笑いあり涙あり挫折ありの紆余曲折で、ホント高校生らしい夢と希望とロマンに溢れた青春物語として描かれています。


※あき穂たちが造っている『ガンヴァレルをつくろうプロジェクト試作1号機』、通称『ガンつく1』は、あき穂の姉である瀬乃宮みさ希が創立したロボット研究部で実に8年がかりで造り続けている二足歩行ロボット。切迫している部費等諸々の問題やあき穂がほぼ1人で造っている事などが重なり、建造が難航している。


※ガンつく1のモデルになっている『機動バトラー ガンヴァレル』。ロボティクス・ノーツの世界では全世界で放映されるほどの神アニメという設定になっています。

でも高校生が巨大な二足歩行ロボットを造るというのは、パッと聞いた感じだと突飛と言いますか現実感に乏しい気がするのも正直否めませんが、ここら辺はシュタインズ・ゲートのタイムリープマシン同様、プレイしていれば段々と『不可能』という気持ちが薄れていく感覚もあったんですよねぇ?モノポールみたいなファンタジー要素もちょっと手伝ってますが、少なくとも『ロボットを作る』という点においては今回もかなり深い考察が成されていると思う。
タイムリープマシンの時も科学的根拠などを基に『出来るかもしれない』といった錯覚性を併せ持っていたのと同様、ガンつく1の建造の際も様々な角度から難解なロボット工学の説明が盛り込まれているので、相変わらずその膨大な情報量は理解できずともどこか『へぇ~』と頷いてしまうものがあるw
↑のガンつく1にしましても本物のガンヴァレルと比較すればとても残念な姿をしていますけど、ロボット工学の観点で現実的に二足歩行ロボットを作るとなるとどうもガンつく1に似通った造形ともなってしまうようなので、これじゃない系な見た目でも細部にまでこだわってしっかりとした理由付けを持たせているのも伺えるような気がします。


そんな科学アドベンチャーシリーズらしい説得力に富んだモノ作りが充分に発揮されている一方で、もう1つ忘れちゃいけないのがやっぱり『陰謀』ネタ。今回もシリーズ通して登場している秘密組織300人委員会が、新たな計画を引っさげ、世界規模で暗躍していきます


ガンつく1建造に奮闘する傍らで、海翔は『君島レポート』と呼ばれる謎の文書を偶然発見し、そこに書かれた世界を揺るがす程の陰謀を知る事になるのですが、その内容の一端は近年話題になってる太陽に関する問題も扱ってるだけに、実にタイムリーな感じにも見えてしまいます。・・そいえば確かマヤの終末予言もその事を示唆してるのでは?なんてほのめかされた時もあったくらいですし、ニコラス・ケイジが主演してる『ノウイング』の地球壊滅風景を見た時も、鑑賞後に偶然テレビで世界終末の特集番組で太陽の事に触れていたので、『これに近い事が起こるのでは?』と、恥ずかしながら自分も疑心暗鬼になりながらおっかなびっくりで少し不安感を抱いていたのを思い出してしまった・・
科学アドベンチャーはそうした近年問題視されてるような話題をサスペンス要素と結び付けてリアリティを出すところも上手いですねっ。現実に今太陽の磁場がおかしいらしいですし、陰謀こそ無いにしろ太陽嵐とかは本作同様将来無視できないほど深刻になるのかもしれません・・



【基本システム】
科学アドベンチャーシリーズは作品毎にテーマとかは違っててもゲームをプレイする上での操作システムやゲーム画面とかにあまり変化は無かったので、それもまたアドベンチャーとしてすんなり遊べる要因の1つでもあったと思ってましたけど、本作からはメイン画面での立ち絵が2Dからフル3Dとなり、ことグラフィック面に関しましてはかなりの変化が起こってます。


今まで2Dの立ち絵だったので当然最初こそ違和感がありましたけど、それでも3Dで描かれたキャラクターはイベントCGの時の画像と比べてもひどい・・って思えるほどの『落差』は無かったので、個人的に見慣れるとこれはあまり苦になりませんでしたね。それに3Dにした事によって、やはりキャラクターの動作がとても良く表現されるようになったので、演出面の向上と言う意味だと3Dは上手く機能してると思います(まあ動作パターンはお世辞にも多彩とは言えませんけど・・)。

また科学アドベンチャー共通のシステムである『トリガーシステム』も、今回は『ポケコントリガー』と呼ばれるタブレット端末のようなものを用いて、ゲーム内の様々なシーンで活用されます。


端末を開くと色々な機能が出て来ますが、ゲーム中で主に使うのは『ツイぽ』と『居ル夫。』。ツイぽは名前から何となく察する事も出来るようにTwitterのような機能があり、他のキャラクターや種子島以外に住む様々な人の発言を読む事ができ、そしてその文章に任意で返信する事も出来ます。内容は目まぐるしく変わっていき、海翔の返信次第ではメインキャラクターのエンディング分岐に関わってもいくので、シュタインズゲートのフォーントリガーの進化版と言ってもいいかもしれません。


もう1つの居ル夫。は本作において世界中で普及しているという設定のアプリで、物語にも深く結びついている重要な機能の1つ。起動させるとAR(拡張現実)機能によってポケコンに映し出されている人や物に貼り付けられているタグ(緑色の)が表示され、それらを調べて詳細なデータなどを見る事が出来たりします。
ちなみに種子島の到る所に隠されている君島レポートも居ル夫。を使わなければ見つけることが出来ず、それに目視では結構見つけ辛いので、ヒントを元に探していく行程などはちょっとした宝探しのようでもありましたね。レポートの場所を居ル夫。で見えるようにする色々な課題も、馬鹿ッぽかったり無茶難題だったりなのもまた面白かった


それと本作は物語以外でもシリーズの世界観の共通性みたいなものも一番強く感じることが出来た作品だったかもしれません。
ロボティクス・ノーツの年代2019年の世界線は1.048596%となっており、これは前作のシュタインズゲートで岡部が最後に到達した世界線でもあるので、実質本作はそのシュタインズ・ゲートから9年後を描いた地続きのような作品として捉える事も出来ます。シュタインズ・ゲートにも登場した天王寺綯の存在なども、その地続き感を明確にしてるものの1つですね。


※9年経ってすっかり女性らしくなった綯は、本作でJAXAの新人研究員としてあき穂たちロボ部をサポートする立ち位置となっています。メイン・キャラクターとは言えませんけど個別エンドはあり、しかも女性キャラで唯一水着のシーンまであるというサプライズまで披露しますw



ロボティクス・ノーツは最初こそ高校生達の爽やかな青春物語の様相を呈していましたけど、君島レポートを発見していき、色々な謎が明かされるにつれてやがて世界の危機を知り、それによってバラバラだったメンバーの意識も1つに纏まって行くみたいな後半部はなんか最近観た『アベンジャーズ』のようでもあったりすれば、巨悪にロボットで立ち向かっていくと言うロボットアニメやヒーローアニメに見られる『王道』な展開にも発展していくので、総合的に括れば青春よりも熱血という言葉の方がしっくりくるのでは?と思うほど熱いものもありましたねぇ。海翔の格ゲーやあき穂のガンつく1に掛ける情熱といったものも含め、挫折からの再起、圧倒的不利からの逆転劇といったゲーム内の各イベントなども、あき穂の口癖を引用すると『たぎる』ものが多かったので、そこもまたロボット&特撮好きな自分としましても好感持てたような気もします。



・・まあシュタインズ・ゲートが高評価でもあっただけに、科学アドベンチャーシリーズとしての評価の継続も担う意味で相応の期待もされていたとは思いますが、個人的には前作超えや地続きなどよりも1つの作品として楽しくプレイ出来たというのが最終的な結論。初導入された3Dの立ち絵も臨場感や演出を盛り上げる点では確かに一役買っていましたし、要所要所で各キャラクターの視点となって進んで行く手法も群像劇に深みを与えていたとは思う。
それに今回のメインイラストを担当した福田知則さんのイラストも3作品中一番好きな画だったんですよねぇ。アニメ寄りにも見えた分、10月に放送予定のアニメ版にもすんなり入る事が出来そうな感じです(見れませんけど



(今度はアニメだ!)

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