アベンジャーズ

【監督】ジョス・ウェドン
【出演】ロバート・ダウニー・Jr./クリス・エバンス/マーク・ラファロ/クリス・ヘムズワース/スカーレット・ヨハンソン/ジェレミー・レナー/サミュエル・L・ジャクソン/トム・ヒドルストン/クラーク・グレッグ/コビー・スマルダース/
【公開日】2012年 8月17日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
地球侵略へのカウントダウンが開始された時、人類の未来は『最強』の力を持つ7人のヒーローたちに託された。そのメンバーは戦う実業家・アイアンマン、神失格の男・ソー、超人ソルジャー・キャプテン・アメリカ、魔性のスパイ・ブラック・ウィドウ、苦悩の科学者・ハルク、地上最強の射手・ホークアイ、そして孤高の司令官・ニック・フューリー。まさに究極とも言えるこの最強チームは『アベンジャーズ』と名付けられた。だが意思に反して集結させられた彼らは、ひとつのチームとして戦う事を拒み続ける。そしてついに、人類が未だかつて経験したことの無い最大かつ最恐の敵が現れる。果たして彼らは地球を救うことができるのか・・・?
スパイダーマン、バットマンと続いた2012年アメコミヒーロー祭り夏の陣もいよいよクライマックスとなり、そのトリを飾る最後にして最大の話題作である本作『アベンジャーズ』。過去のマーブルヒーロー作品から長い時間を掛けて伏線に伏線を張り巡らせ、多くの人達も待ち望んできただけに、それが結実した映像の数々は予想通り凄かったー。『ダークナイト ライジング』がまだ鮮明でもある手前、そちらの衝撃や興奮が未だ覚めやらずと言った感じで鑑賞したのですが、この6人のヒーローたちの活躍の前には重厚さや壮絶さといったものも簡単に埋め直しされちゃったような気もします^^;
・・と言いますか、この作品に関してはもう細かい事はあんまり言わない方がいいのかもしれませんね。人類の危機を救うヒーロー・アベンジャーズの戦いにただただ見入る!そこだけに尽きた方がいいんじゃないかと思いますし、『ストーリーがイマイチ?』、『ゴチャゴチャし過ぎ?』みたいな一連の不満諸々はこの豪快さの前だと敵役であるロキと同じくらい小物にすら見えてしまうほどで、要はそれくらいパワーがある作品だと言うのを、観て感じ取る事が出来ました。
主要キャラクターの大半が個別の作品で活躍していた主人公な人達でもありますから、そのキャラ特有のアクションや見せ場は相変わらずカッコ良かったりもすればスタイリッシュであったりパワフルであったりと、ここでも各々のスタイルみたいなのが随所に出てて面白かったんですけど、ただ一同に会するとやっぱり派手で大味っぽくもなっちゃいますね・・。でも後半の異星人との長丁場な大バトルは大味感満載でも唖然となっちゃうくらいでして、マンハッタンが滅茶苦茶に壊滅する大混戦も某機械生命体のバトルに匹敵するほどの迫力を出していたと思います。
そんな異星人との迫力ある戦いが見所ですけど、個人的にはその前から始まっていたアベンジャーズ同士の仲違いバトルみたいなのが実は結構好きなシーンでしたねぇw主旨は違いますが、ソーとアイアンマンのケンカやハルクとブラック・ウィドウの取っ組み合いなどを見てると、さながらヒーロー頂上決戦みたいな様相も呈してて、正直この中で誰が一番強いんだろう?という疑問にも決着を付けてくれそうな気がしたりで・・(笑)。7人の中では自分はやはりアイアンマンが好きなので今回もどこかトニー・スターク寄りな目線でみたりもしてましたけど、ソーとのガチバトルシーンなどを観ると一番強いって感じでも無かったかな?でもパワードスーツの自動着脱や空中装着と言った彼特有の見せ場はアイアンマン本編と比べても明らかなパワーアップを遂げており、『目立ってた』という点では7人の中でも突出してたんじゃないかと思いますね。
とにかく純粋な娯楽作品として観るならば本作は『アメイジング スパイダーマン』や『ダークナイト ライジング』よりも優れていたかもしれませんね。『インクレディブル ハルク』から続くマーブル作品の集大成のような感じでもありますのでおそらく初見の人には厳しいとこもあるかもしれませんが、それでもキャプテン・アメリカのキューブやソーのロキやアスガルド、アイアンマンのリアクターといったものも劇中でサラッと説明はしてくれるので、もしかしたら知らなくても然程問題は無いかも?極端に言っちゃうと、自分も6人のヒーローアクションだけで充分楽しめちゃいましたのでっ^^;
それにオチを見るとまだ臭いものを元から断ってるとも言えないので、ここからアベンジャーズ自体の物語としての更なる展開も望めるかもしれませんね?