360版の方を持ってるにも関わらず5月24日に発売となったPS3版も購入すると言う、自分にとってはゲーム関連で久々に大それた事をしちゃったわけなのですが、しかしながら同一タイトルでも他ハードでもう一度やりたいと思わせる魅力があるのも然りで、自分もそれくらいのめり込んでしまったというのも正直な所。
アドベンチャーゲームはそんなに多くプレイしてるわけではありませんけど、それでもこのジャンルでここまでハマってしまったのはもしかしたら『ポリスノーツ』以来かもしれません・・^^;
本作STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)は、2009年にXbox360用ゲームとして5pb.(現在は株式会社MAGES.)とニトロプラスのコラボレーションによって手掛けられたSFアドベンチャーゲーム。本作より以前にリリースされていた『CHAOS;HEAD NOAH(カオスヘッド・ノア)』と同じ流れを汲む科学アドベンチャーシリーズの第2弾として発売され、その緻密なストーリーやメインイラストレーターのhukeさんの魅力的なキャラクターなどといった部分も大きな話題を呼び、現在でも漫画やアニメといった幅広いジャンルでメディア展開をするほどの人気の高い作品となっています。

当時情報誌での高い評価や兄貴の口コミなどから自分も知り得て興味深い作品ではあったのですが、イチゲーマーとしては最初に発売されていた360版の方で遊びたかったという変なこだわりもあったせいで、ようやくプレイしたのが箱を購入した昨年の始め辺り。そこからカオスヘッド・ノアの方も始めて科学アドベンチャーシリーズの面白さを体験したわけなのですけど、ただカオスヘッドもシュタインズ・ゲートもどこか矢継ぎ早にプレイしてたとこもあったのである意味落ち着きのない遊び方をしてたんですよねぇこれがまたっ(汗)
そういう意味でも今回のPS3版の購入は、トロフィー収集も含めての少しゆったりしたプレイをしたいという目的もあったかもしれません。


そんな感じでハードも揃えての遅咲きながらなプレイをし、そしてまた今回PS3版もプレイしたわけですが、やっぱり改めて良く出来たストーリーだと実感します。

お話は厨二病大学生の主人公・岡部倫太郎と、彼が創設した発明サークル『未来ガジェット研究所』のメンバーの面々が偶然開発したタイムマシン装置を巡り、世界規模の陰謀へと発展していく・・というのが大まかな内容。ある定められた運命を変えるべく岡部が時間を飛び越えて奔走するその世界観は斬新で、コミカルやシリアスを上手く織り交ぜたストーリー展開や登場人物たちの軽妙な台詞回しなども癖になり、そのせいで止め時がなかなか定まらず、続きが気になってかなり夜更かししながら遊んでた人も多いんじゃないかとは思います。

【登場人物】


岡部倫太郎(中央):ラボメン(ラボラトリーメンバー)ナンバー001。『狂気のマッドサイエンティスト 鳳凰院凶真』を自称する厨二病大学生
椎名まゆり(左):ラボメンナンバー002。岡部の幼馴染み
橋田至(右):ラボメンナンバー003。重度のオタクでPCやネット関係に詳しいスーパーハカー


牧瀬紅莉栖(左):ラボメンナンバー004。17歳で学術誌に論文が載る程の天才少女
桐生萌都(右):ラボメンナンバー005。携帯依存症の女性


漆原るか(左):ラボメンナンバー006。可憐な大和撫子・・・だが男
フェイリス・ニャンニャン(右):ラボメンナンバー007。メイド喫茶『メイクイーン+ニャン2』のNO.1メイド


阿万音鈴羽:ラボメンナンバー008。未来ガジェット研究所の階下にある『ブラウン管工房』のアルバイト


しかしタイムマシンやタイムトラベルといったものを扱った作品は話の流れに整合性を持たせなければいけない分必然的に上手く纏めなければいけない所もあるでしょうから、この場合の『良く出来てる』っていうほめ言葉的なものもまあ・・ある意味当然と思わなければいけないのかもしれません^^;。ただそれとは別に本作が高く評価を受けている理由の1つとしては、要所要所にリアリティというのを持たせてるのが大きな特徴でもあると思いますね。
『99%の科学と1%のファンタジー』というコンセプトを掲げているだけはあり、映画や空想の産物でしか有り得なさそうなタイムマシンやタイムトラベルといった存在を、科学的根拠や考証に基づいた膨大な情報量で以ってまるで男塾の民明書房さながらな説得力を持たせており、それによってプレイヤーにも『ひょっとしたら・・』という現実性を伴ったかのような錯覚を起こさせる演出の数々には舌を巻いてしまいます。例えば名称を微妙に変えてますけども、ゲーム内ではSERN(セルン)と呼ばれる欧州に実在する研究施設が物語の重要な要素として登場するのですが、そういった施設にしてもエリア51のように知ってても自分のような一般人が立ち入る事なんて出来ないという点もあるからか、いざ陰謀めいた内容が見えてくるとやっぱり裏で胡散臭い研究をしてるんじゃないか?という疑念を抱きそうになっちゃうのも、本編をいっそう面白くさせてる要因の1つなのではないでしょうか?


(本当に出来るのでは?と思わせるほど説得力のある説明と図解)


またそんなリアリティを持たせてるだけあって、本編に出てくる科学的専門用語・歴史上の人物名・事件・法則、それと岡部や他のキャラクター達がオタクという設定なためにネットスラングなども合わせればこちらもまた情報量はかなり膨大。したがってそれらの知識の無い人にはちょっと付いて行けないのでは・・と言う不安が無きにしも非ずですが、本編ではプレイ中にそういった単語が出て来るとTIPSと呼ばれる用語解説の閲覧が可能となっており、これを合わせて読む事によって詳しくない人でもすんなり物語に入っていける配慮が施されているのも嬉しい所ですね。かく言う自分もこのTIPS機能には大分助けられましたw



(ゲーム中ではL1ボタンで何時でも表示可能)


【基本プレイ】

岡部の視点で会話を進めて行く展開などは従来のアドベンチャーゲームと然程変わりませんが、ただ1つだけ異なってるのがゲーム内には『選択肢』が存在しないと言うことです。
アドベンチャーのジャンルでマルチエンディングなどを採用してる作品ではこの選択肢の選択次第で様々なエンディングへと分岐したりもしますが、本作でその選択肢の代わりを一手に担ってるのが携帯電話を使った『フォーントリガー』と呼ばれるシステムです。


会話を進めていくと途中で岡部の携帯にメールの着信(又は通話)があり、そのメールの内容に返信をするかしないか、どのように応えるか、はたまたメールを返信せず目の前のキャラクターと会話を続けていくかといった行動により、フォーントリガーは後々のストーリーに大小様々な影響を与えていきます。最初このシステムを体験した時は戸惑いもありましたけど、要は携帯電話のメール内容を選択肢の類と思えばいいので、慣れて来ると時にメール内容にニンマリしつつ、そして時に単語選択をどれにすべきかと色々悩ませてもくれる。
何でも従来の選択方式だと『いかにもゲームしてるっぽい』雰囲気が出てしまうため、リアリティを出す意味でも不自然さを無くす事を目的としたのがフォーントリガーを取り入れた理由なんだとか?選択するフォーントリガーは当然ながら岡部の携帯を扱ってるので、確かにこうする事によってプレイヤー側も岡部と同じ事を追体験してるような感覚を味わえて没入感も出るんでしょうから、なるほどと思います。



全11章からなるストーリーも冒頭で岡部が体験する不可解な現象を皮切りにし、偶然発明した『電話レンジ(仮)』に隠された機能やSERNの陰謀、そしてタイムマシン開発などに奮闘するラボメン達の様子がコミカルな感じで進んでいく前半部ですが・・




ある出来事をきっかけに一転してシリアスメインとなる後半の怒涛の展開には驚きの連続。




折り返しを過ぎて明らかになっていく『世界線』『ダイバージェンス(世界線変動率)』といった本作独特の世界構造も初見だと『う~ん・・--;』と頭を捻っちゃうかもしれませんが、この辺りは各キャラクターの世界線などを経験し、エンディングも一通りこなしながらようやく自分もしっくり来たってとこがあったので、何度も何度も時間を飛び越える岡部さながらに反復する事でより深く理解できるんじゃないかなぁとは思いますね。その上で真のエンディングにも入れば感動もひとしおではないでしょうかっ♪



ちなみにゲーム内ではその真のエンディングのエピソードに突入する際、ちょっと面白い手法を取り入れているのですが、これは意表を突かれたのもあって自分も上手いっと唸ってしまった。
エンドロール中に衝撃を仕込む感じが『隠された記憶』みたいで、イチ映画好きとしても好感持てた気がします。



1つ1つのチャプターが結構長くマルチエンディングにもなってるので、コンプリートも目的とするならば数十時間を要し、何よりシナリオも殆ど隙が無いので(自分のオツムで考える限りではですがw)、やり込んだとしてもまた繰り返し遊びたくなる中毒性があるシュタインズ・ゲート。物理学なんてさっぱりな自分でも楽しくプレイ出来ましたし、本作に出て来るタイムリープの発想にしましても、未だ仮説の域を脱しなければ実践した人もいないタイムトラベル理論の現実を踏まえて考えれば、『これもひとつの可能性か?』なんて事を本気で思い込んでしまってた辺りもハマリ過ぎて且つ引き込まれた証拠かなと^^;(汗

・・しかしながらその『引き込まれる』という事に関して言えば、自分がオタクといったものに多少面識があったり本作を何度もプレイして共感もし易かったからかもしれず、もしこれが全く面識の無い方がプレイしたとなると感動以前に戸惑いの方が多くなる可能性も否めないかもしれない。
主人公である岡部の厨二病な振る舞いに付いて行けるかどうかによっても好みの度合いは変わってくるかもしれませんし、上記にもありますが本編中の岡部は鳳凰院凶真という真名を自称してまあ・・色々と痛い発言が出てくるんですよねぇ・・(汗)。本作をプレイする以上その鳳凰院凶真の言動にも付き合わなければ行けない形になるので、場合によっては気が滅入る事の方が多いかもしれません。


(↑鳳凰院凶真はこんな痛い発言を大連発!)

でも後々になるとこの狂気のマッドサイエンティストさんの設定を上手く活かした場面などが出てきて感動を誘うシーンもありますので、マイナスなイメージの先行する事が多い厨二病もカッコイイ♪って思えてくるはずです(・・多分ねw





とまあシュタインズ・ゲートはかなり独創性の高いアドベンチャーゲームでオタクが主人公なもんですから訝しげに見えちゃう部分もあるものの、練り込まれたシナリオの完成度に加え、岡部を始めとした個性的なキャラクター達が世界線を又に掛ける壮大な物語は『一見の価値アリ』と呼ぶにも相応しい出来映えである事も然りで、自分もイチゲーマーとして遊べて良かったと思えた秀逸な作品。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』といったタイムトラベルモノが好きな方にもオススメ出来るかもしれませんね。




そして次作でもある科学アドベンチャーシリーズ第3弾『ロボティクス・ノーツ』も、満を持して6月28日にいよいよ発売。今度は種子島を舞台にしたロボット研究部に所属する高校生達の活躍が描かれるそうで、そちらも楽しみに待ちたいものです。

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