ヒューゴの不思議な発明

【監督】マーティン・スコセッシ
【出演】エイサ・バターフィールド/クロエ・グレース・モレッツ/サシャ・バロン・コーエン/ベン・キングズレー/ジュード・ロウ
【公開日】2012年 3月1日
【製作】アメリカ
【ストーリー】
1930年代のフランスはパリ。父を火事で失ったヒューゴは、駅の時計台に隠れ住み、駅の時計のネジを巻いて毎日を過ごしていた。独りぼっちになった彼の唯一の友だちは、父が遺した壊れたままの“機械人形”。その秘密を探るうちに、機械人形の修理に必要な“ハート型の鍵”を持った少女イザベルと、過去の夢を捨ててしまった老人ジョルジュに出逢う。やがてヒューゴは、それぞれの人生と世界の運命をも変えてしまうほどの秘密のメッセージが機械人形に隠されていることを知る・・・。
骨太作品郡が色濃い巨匠マーティン・スコセッシ監督が描くファンタジーとやらに興味も沸けば、アカデミー賞でも大いに善戦奮闘したこともあり、期待値アゲアゲ


しかし当初こそ機械人形の謎を解く少年少女の冒険物語な面に注目してた所もあったりはしたので、前半辺りでもう完成にこぎ付けてしまった時は結構後まで展開を引きずるものとも思い、どこか『おや?

正直ジョルジュ・メリエスなる人物も本作で初めて知ったくらいで、所々に散りばめていた(かもしれない)オマージュの類も全然分からなかったものの、映画という単語がまだ広く浸透していなかったであろう時代にジョルジュをはじめとした色んな人達がどういった経緯やら気持ちやらで映画に関わっていたかと言うのを、スコセッシ監督の解釈でもって良く知る事が出来たような感じはしますね。映画を通して史実を知る・・なんてのも自分はよく戦争映画などを観た時に言ったりもするんですが、本作の場合は映画で以って映画を知るといった方が適切かもしれない。まあジャンルがファンタジーっぽくもありますので多少史実とはかけ離れてるかもしれませんし、もしかしたらスコセッシ監督なりの脚色も混じってるのかもしれませんが、そうだとしても作り手の情熱


そいえば本作には初めて映写機を見た人達が迫りくる蒸気機関車にびっくらこいてるシーンがありましたけど、このリアクションでちょっと思い出したのが自分にとって3D元年だった『アバター』を観た時のリアクションになんかそっくりだったことwあそこまで大袈裟ではないけど、自分も3D映像にモロ仰天したように、やはり当時の人々も初めての映画にああいった興奮を味わっていたのかと思うとどこか共感もしてしまい、無意識に顔がニヤけてしまいました

ただ、上記で『映画愛好者として楽しめた』とは言っちゃいましたが、じゃあ果たしてそれ以外の方はどうざんしょ?と思うと、若干の懸念がよぎるかも・・?3Dを用いた煌びやか

軽い気持ちで観れば問題ないでしょうけど、深く追求しちゃうとなるとやっぱりこの作品って少々マニアックぽいかも?なんて邪推にも考えてしまうのでした^^;