リアル・スティール

【監督】ショーン・レヴィ
【出演】ヒュー・ジャックマン/エヴァンジェリン・リリー/ダコタ・ゴヨ/ケヴィン・デュランド
【公開日】2011/12.9
【製作】アメリカ
【ストーリー】
才能溢れるボクサーだったチャーリーは、高性能なロボット達が死闘を繰り広げるロボット格闘技の時代の到来によって生きる場所と夢を失った。今では古くからの女友達ベイリーに支えられ、辛うじてロボット格闘技のトレーナーとして生計を立て、自暴自棄に暮らす日々。そんな彼の目の前に、赤ん坊の頃に分かれて以来の再会となる、11歳の息子マックスが現れる。最愛の母を亡くしたマックスはチャーリーに心を開くはずも無く、父子関係は最悪のまま二人は暮らす事になるが・・・。
主に雑誌等の情報でしか知り得ていなかったせいか、『今年最高の感動』と前面に打ち出されてはいても、ロボットダイスキーな性分としてはやっぱりATOMやらノイジー・ボーイといったロボット達に食指が動いていたわけなのですが、でもまさかこんなにもスポ根でこんなにも親子愛に溢れてる作品だとは思わなかったですねぇ。ロボットバトルでテンションが凄い上がるかと思いきや、涙ぐむ展開


本作を手掛けてる監督のショーン・レヴィと言えば自分は『ナイトミュージアムシリーズ』くらいしか鑑賞はしていないのですが、それ故にダメパパが再起を図るべく奮闘するといった内容は最初二番煎じ

マックスが見つけたATOMにしましても、相手の動きを真似するという独特な性能が某ゲームのものまね士を思い起こしてしまい、『だから強いのか?』と1人で納得して1人でニンマリしてしまったゲーム脳な自分だったり


そんなロボット格闘技も見応えのあったものの1つではありましたけど、ストーリーの骨子になってるのはやはりチャーリーとマックスの親子愛。借金まみれのロボットトレーナーとして冴えない生き方をしていたチャーリーだったものの、マックスとATOMの強い意志に次第に感化され、プロボクサー時代の熱い情熱、そして親子としての絆を取り戻していく過程をじわじわ~とゆっくり浸透させるように見せているから感動も深く染み入るかのようだった。やたら胸を打つセリフが多かったのも個人的には良くて、『僕のために戦ってよ!』なんてマックスのストレートな本音にはハート


そいえば去年、それに一昨年辺りくらいまでの正月映画は映像重視の3D

『絆』という意味でも今年最もしっくり来る作品のように思え、年の瀬間近になったらこの作品はもう1度リピートしたいですね。
評価:☆