GANTZ

【監督】佐藤信介
【出演】二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/本郷奏多/夏菜/千阪健介/白石隼也/伊藤歩/田口トモロヲ/山田孝之
【公開日】2011/1.29
【製作】日本
【ストーリー】
幼馴染の玄野と加藤は、線路上に転落した酔っ払いを助けようとして電車に轢かれてしまう。次の瞬間2人は見慣れぬマンションの一室にいた。そこには同じように死んだはずの人々が集められ、リビングの中央には『ガンツ』と呼ばれる謎の大きな黒い球が異様な存在感を誇っていた。
出ることの許されないその部屋で、生き残るためのミッションをガンツから与えられる。それは、星人と戦い、殺すこと。戦いの場へと転送された彼らは、何者かも分からぬ異形の星人と対峙する・・・。
漫画の方は面白いけどアニメがイマイチピンと来なかったりと、自分の中で『ガンツ』はちょっと両極端な印象を持ってた作品なので、当初実現するとは考えてなかった実写版の事を知った時はキャスティングの妙とも相まって期待感はちと小さかったですねぇ・・

そういう意味では『デスノート』や『20世紀少年』なんかも当初おんなじ気持ちを抱いていましたけども、イチ原作ファンとして鑑賞するとなんだかんだで面白く観れちゃってたのも然りで、結果的には本作も同様だったかなと。凝りに凝ったVFXや激しいアクションシーンなんかも観ると、日本のSFも捨てたもんじゃないかなとも思わせてくれますね。
死んだ人間が集められ、否応無く様々な星人

観てる側としましては星人以前に主人公の玄野たち同様、死んだはずなのになんでマンションの一室に集められたのかって所に『?』マークが出て混乱


若干原作の設定と異なってる箇所もありはしたものの、ストーリー全体のバランスを崩すくらい変更されていた様には見えなかったし、逆に自分は『おっ?!』と新鮮な反応が出来たシーンも多々見受けられてそこもまた面白かった♪人物で言えば鈴木のおっちゃんと多恵ちゃんがいきなり登場したのにも驚きで、鈴木のおっちゃんに到っては数多く出て来ては脱落していったガンツキャラの中でも特に好きなもんですから、ネギ星人でいきなりゲームオーバーかと思ったらここでもまた驚きの展開が・・。映画でもイイ感じでしぶとかったです

ただそんな好変更とは逆に原作通りであって欲しかった箇所もあったりで、その1つが田中星人。本作だと1体だけでしたが、漫画の方だとワラワラ出てくるので正に絶望

ファンの視点も気にしてか、日本の漫画やアニメを原作にした実写映画の力の入れ具合たるは今に始まった事ではありませんけど、このガンツも監督をはじめとした作り手のこだわりみたいなのが随所に見られたようには感じ、CGを用いてリアリティを追求している原作にも恥じない高クオリティ

まあ結果的にその原作と比較したようなマニアックな鑑賞が大半を占めてしまったものの、そんな偏り目線だったとしても面白かったことに変わりは無かったですね。
掴みもオッケー

評価:◎