ソーシャル・ネットワーク

【監督】デヴィッド・フィンチャー
【出演】ジェシー・アイゼンバーグ/アンドリュー・ガーフィールド/ジャスティン・ティンバーレイク/アーミー・ハマー/マックス・ミンゲラ/ブレンダ・ソン/ルーニー・マーラ/他
【公開日】2011/1.15
【製作】アメリカ
【ストーリー】
2003年、ハーバード大学に通うマーク・ザッカーバーグは、親友のエドゥアルド・サベリンとともにある計画を思い付く。それは大学内で友達を増やすため、学内の出来事を自由に語り合えるサイトを作ろうというもの。ハーバードというエリート階級社会で、『自分をみくびった女子学生を振り向かせたい』そんな若者らしい動機から始めたこの小さな計画フェイスブックは、瞬く間に大学生たちの間に広がり、ハーバードからアイビー・リーグ、シリコンバレー、そして全世界へと山火事のように広がっていった。けれどIT界の伝説、ナップスター創設者のショーン・パーカーとの出会いを経て、彼に傾倒していくマークと、彼を警戒するエドゥアルドの間には、次第に亀裂が生まれ始めていく・・・。
日本では『mixi』などが人気があるせいか、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の事などもそれなりに知ってはいたつもりでしたけども、実は『フェイスブック』という存在に関しては本作を知るまで全然分からなかったサイトだったりします。世界中で5億人もの人達が利用してるモンスターサイトだと言うのも驚きなら、サイトを作った人物が自分よりも若い人で最年少の億万長者

中心人物であるマーク・ザッカーバーグなる人物はパソコンやコンピューター関係



実際マークは恋人だけじゃなく、後々に大学の親友や知人にフェイスブックの利権やアイデア盗用の問題で訴訟まで起こされてしまうのですが、その訴訟問題とフェイスブック開発の裏側を交互に描きながら進展していく本作の流れはとても見応え

フィンチャー監督の独特な映像センス(ボートレースのシーンは音楽と相まって特に好き♪)も嵌ってしまった理由の1つですが、最も印象付いたのは登場人物たちの会話の応酬もとにかく凄いということ。マークが一番ぶっちぎってますけど、親友のエドゥアルドやウィンクルボス兄弟、協力者のショーンなども場面毎にかなりのマシンガントークを炸裂させるから、字幕を追って観る観客の立場としましては正直大変っちゃあ大変ですね

けど憎しみあり嫉妬あり裏切りありトラブルありと色んな負の感情も出て来るこのフェイスブック問題。マシンガントークはそののっぴきならない状況の危機感のようなものを助長

『凄い』繋がりで言えば、主演のマーク・ザッカーバーグやアンドリュー・ガーフィールドの若手俳優の熱演・・もそうなんですが、個人的にはウィンクルボス兄弟役を演じたアーミー・ハマーなる人っ。といっても演技云々ではなく完全に『見た目』なんですが、なんと兄弟の顔はハメコミ合成なんだとか?スンゲ~、恐ろしいくらいに自然だから事実を知らなければ『えっ!?

・・まあフィンチャーら作り手側の脚色も混じってるとはいえ、世界中で誰でも何処でも出会いを作る事が出来るというフェイスブックというのは確かに楽しいサイトにも思えましたけど、その背景に関係者のこうしたドロドロな騒動があったと思うと、知らなかった利用者の考えもどこか変わってしまうかもしれませんねぇ?

マーク自身もデジタルな世界で膨大な人との繋がりを得る事が出来たものの、その結果として現実での人との繋がりや絆を失ってしまい、ラストでエリカにメールを送って更新しまくってる姿はどこか物悲しい雰囲気を醸し出している。天才ゆえにその考えをなかなか他人に理解してもらえない彼がフェイスブックを作った本当の理由って、もしかしたら自分を真に理解してくれる『誰か』を探していたからなのかもしれませんね~?と、自分も脚色を加えてみたり。
※あと本当は最高評価を付けたかった部分もあるんですが、自分の無知が仇となり、マークらが度々話してた専門的な用語に少々困惑してしまったとこもあるので1つ評価を下げちゃいました

株の知識とか全然無いもんですから、エドゥアルドが憤慨してた『株の希薄化』の意味も不明だったので、後で調べてみたらなるほどと納得。そりゃあ親友でもキレ

評価:◎