アンストッパブル

【監督】トニー・スコット
【出演】デンゼル・ワシントン/クリス・パイン/ロザリオ・ドーソン/ケヴィン・ダン/ジェシー・シュラム/ジェフ・ウィンコット/リュー・テンプル/他
【公開日】2011/1.7
【製作】アメリカ
【ストーリー】
ペンシルバニア州の操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備員のミスによって走り出した。まもなく全長800メートルに及ぶ777号には、大量の化学薬品が搭載されているという戦慄の事実が判明。鉄道会社と警察は様々な手段で停止もしくは脱線させようと試みるが、このままでは777号が人口密集地域の街に突っ込み、取り返しのつかない惨劇を起こすことは誰の目にも明らかだった。・・その頃、同じ路線で旧式機関車1206号を走らせていたベテラン機関士フランクは、非常事態を察知し、初めてコンビを組んだ若き車掌のウィルとともに777号の追跡を開始する・・・。
1月初旬に公開されてる新しい映画作品が地元ホームでは本作くらいしか無かったので、個人的にはどこか『仕方なく』と言った鑑賞だったのも本音ではあるのですが、しかしタイトルそのままのアンストッパブルな展開には自分も見事に度肝

実話が基と言うよりも『着想』を得て作られた作品とのことですが、それでも知り得た情報からだとベースになった事件は本作の39両編成よりも更に長い40両以上もの貨物列車が暴走して、実際に機関士さんたちが必死に食い止めてようとしていたらしいのだとか?まあ本作のようにドラマチックでは無かったにしろ、脱線危機一歩手前にあった大事件が10年前本当に起こってたんだと思うとかなりゾゾッ

しかもそれが不運なアクシデントの類ではなく些細な人為ミスが発端なのですから、畑違いでも職を持つ者の一人としてはあの怠惰な運転士の行為諸々にはホントイラッ

でもそんな人為ミスの考察であれこれ小難しく観ちゃうようなトコよりも、やはりメインであり見所となってるのは『無人と化した貨物列車を如何にして食い止めるか?』という部分であり、本作がアクション映画として太鼓判モノにもなってるのは、その貨物列車を止める事『だけ』に終始してるから、単純明快な分とても見応えがあったんですよねぇ

力行やら発電ブレーキやら列車関連の専門用語こそ良く分かりませんでしたけども、暴走した貨物列車の恐ろしさは積んでる荷台のヤバさ

またフランクとウィルの絡みも最初こそいがみ合いばかりだったものの、お互いの家庭の事情などをぶっちゃけながら男の絆ゲージを徐々に上げて


脱線危機のタイムリミットが刻一刻と迫る中、ベテラン機関士と新米車掌が決死の覚悟で大惨事を阻止するといった内容は、自分も大好きなあの『スピード』の列車版のようでもあって、結果的には凄く楽しめたノンストップアクションでしたね(速度制限こそ無いですけど

あと自分の場合鑑賞数が年々減少傾向

評価:☆