【監督】吉浦康裕
【声の出演】福山潤/野島健児/田中理恵/佐藤利奈/ゆかな/中尾みち雄/伊藤美紀/沢城みゆき/清川元夢/杉田智和/山口由里子/水谷優子
【公開日】2010/3.6
【製作】日本

【ストーリー】
ロボット倫理委員会の影響で人々はそれを『家電』として扱うことが社会常識となっていた。頭上にあるリング以外は人間と全く変わらない外見に影響され、必要以上にアンドロイに入れ込む人々は『ドリ系』と呼ばれ社会問題とされるほどである。高校性のリクオも幼少の頃からの教育によって、アンドロイドを人間視する事は無く、便利な道具として利用していた。ある時、リクオは自家用アンドロイドのサミィの行動記録の中に奇妙な言葉が含まれていることに気付く。親友のマサキとともにサミィの足跡を辿ると、そこには『人間とロボットを区別しない』というルールを掲げた奇妙な店が広がっていた・・・。
 
【コメント】
年明けのアニメ鑑賞は自分がブログを始めてから勝手に決めている恒例鑑賞のようなものなのですが、どうも年を重ねる毎にガンダム以外凄く疎くなっている事も実感してるこの頃なので、だんだんとその年明けチョイスも難儀になって来ちゃってますねぇ・・
今映画館で公開されてる劇場アニメなども分からないものばかりですし、適当に選んで大外れだったらそれこそ料金も勿体無いとこですから、どうせ外れるくらいなら安上がりな方をと言う事で手に取ってみたのが本作。パッと見で画に魅かれた位の全然知らない作品であり、ジャケット裏のストーリーをサラリと読んで借りてみた程度でもあったのですが、これが新年1発目から当たり引いたかな?と思えるくらい良い作品でした。

劇場版と銘打ってはいますが、元々はwebアニメで配信されていた短編作品らしく、全6話の内容に劇場版用として再編集再構築を加えたのが本作なのだとか?まあアニメ自体に疎くなってるというのもありますけども、ネット上で自分は動画を滅多に観る事もないので、知らないのも当然かな?と思っちゃいました
そんな本作には人間のように精巧に造られてはいるものの、テレビや冷蔵庫のようにあくまで『便利なモノ』として使われているアンドロイドの存在があるわけなのですが、この家電製品さながらのアンドロイドを人間と同じように区別無く接する謎の喫茶店がタイトルにもなっている『イヴの時間』であり、そしてそこで描かれるヒューマンドラマ(区別無くという意味合いで)が面白くもあり切なくもありで、自分もかなり見応えを感じたんですよねぇ。

区別無くというルールがあるため、店内に入ればアンドロイドだと唯一認識できる頭上のリングのようなものも取っ払ってしまうため、端から見れば本当に人間と見間違えてしまうほど。会話も普段のような淡々としたものではなく感情豊かな発言にも変わるので、最初は自分も一体誰がアンドロイドだ?と疑問に思いながら観てました。
だからなのかそういった人間的な感情で語られる店内での内容は普段絶対口にする事のないアンドロイドたちの本音。ロボット原則に縛られていたりもすれば、普段の感情のこもっていない会話では伝えたいものも伝わらず誤解や反感を買ってしまうので、店に集うアンドロイドも老若男女様々なら悩みも様々。店の中と外でのギャップや扱いもかなり違うから、アンドロイドたちのそれぞれ言い分もどこか理解出来る部分はあります。
中でも一番良かったのはリクオの親友であるマサキのエピソード。人間らしく振舞うアンドロイドをどこか冷めた目線で批判するその背景には、時折出て来る彼の過去のフラッシュバック映像や回想から察する事も出来るのですが、これがまた切なくて感動を誘ってくれる。身近で大切な存在だったロボットが突然の悲劇(?)に見舞われるって所が『特捜ロボ ジャンパーソン』のジョージ真壁の過去を彷彿としてるようでもあり、変なトコがツボにハマッてしまいましたけど、事の真意が判明した時自分もちょっと目頭が熱くなってしまいましたねぇ。階段でつっかえる最後のオチも程よくププッとさせてくれるから、泣き所と笑い所のサジ加減みたいなのも上手いなと思っちゃいました


ただどういった意図の手法なのかは定かではありませんが、あたかも撮影者がカメラの向きを変えた際のブレる表現みたいなのが用いられていたり、キャラクター同士の会話も一方の会話が終わる前にもう一方が間髪入れず言葉を重ねている断続的な会話劇なんかも度々見られたのですが、これらはなんか独特だな~なんて思ったと同時に、最初はちょっと抵抗があったかもしれない。・・まあそんな癖のある部分も見受けられはしましたが、人間とアンドロイドが区別無き喫茶店で織り成す心温まる交流物語は素直に感動は出来た♪今更だけど、自分もこれは映画館で観たかったですね。
でも本作はファーストシーズンという位置付けなようで、確かに次のセカンドシーズンに向けてか、ナギさんの素性やトキサカ事件といった幾つかの謎をはらんだまま終わってしまった。それでも消化不良と言う気持ちにはならなかったですし、自分はむしろ次の物語に結構期待しちゃってますね♪

評価:◎
 

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