トロン:レガシー

【監督】ジョセフ・コシンスキー
【出演】ギャレット・ヘドランド/ジェフ・ブリッジス/オリビア・ワイルド/マイケル・シーン/ブルース・ボックスライトナー/ジェームズ・フレイン
【公開日】2010/12.18
【製作】アメリカ
【ストーリー】
デジタル業界のカリスマとして名を馳せるエンコム社のCEO、ケヴィン・フリンの謎の失踪から20年。ある日、27歳に成長した息子のサムに父ケヴィンからメッセージが届く。消息を追ってケヴィンのオフィスに足を踏み入れたサム。だが彼は知らなかった。そこはケヴィンが創造した理想郷への入り口。あまりにも美しく、あまりにも危険に満ちた新世界、グリッドへの扉だと・・・。
個人的3D元年作品ともいうべき『アバター』を今年の年始に観た時はその革新的な映像に圧倒され、やっぱり年末にきちんと観ておくべきだったぁ!と後悔の念を抱いたものですが、そんなアバターに引けを取らない3D映像として同じく年末の映画ラッシュに馳せ参じた注目の作品がこのトロン:レガシー。予告編こそ自分は2Dしか観てませんけども、あのこってこてな未来世界を思わせるシーンの数々がもしアバター以上の凄さだったら・・なんて思うとやはり早く観たかったので、今回はきちんと年度内鑑賞wいやはや、やっぱり3DはSFが合いますね♪確かに凄い映像表現ばかりで驚き

かなり話題になってる作品ですから自分も公開前から情報として知り得ていましたけど、この作品のオリジナルは82年に公開された同名作であり、今ではあんまり珍しくもなくなった『サイバー世界』を初めて映画に盛り込んだ画期的な作品として当時は凄い話題をかっさらったのだそうです。
しかし82年とかなり昔の作品ですから当然自分も未見でして・・・・。このレガシーも昔の作品のリメイクではなく続編と言う位置付けになってもいるそうなので、殆ど知らない自分もちょっと不安なとこがあったのですが、そういうのはいらない心配だったかなぁと思えるくらい映像諸々で充分補ってくれたようにも思う。確かに続編という設定上前作の内容を知っておく分に損はありませんけど、本作を観てた限りだと一応前作の出来事やサムの父親のケヴィンとクルーの関係などをサラッと説明してくれてますし、そのサラッとな説明で自分も珍しく(?)大体の構図を理解できたとこがあるので、すんなりトロンの世界観に没入出来ましたし、またアバター仕込みの3Dや最新のビジュアル映像、そして本作に出て来る様々な機器類にも目移りしちゃいましたねぇ

冒頭はほぼ2Dな映像ばかりだったから、まだかなまだかなとはやる気持ちを抑えつつ時折メガネ



そんな技術的な面でもう一つおったまげた所と言えば、出演してるジェフ・ブリッジスの若かりし頃の素顔を合成してクルーの素顔にしてるっていう部分も全く違和感がなく、あそこまで完璧処理してると驚きも然る事ながらどこか気味悪い雰囲気も漂っている・・。ホント、今の最新鋭の技術って何でも出来るんだな~と改めて思ったと同時に、オリジナルの作品の方も当時の最新技術を駆使してこんな感じで観る者を仰天させていたんでしょうね~?そういう意味ではトロンってなんだか次世代ビジュアルの見本市みたいな作品にも思えてしまいますねw
・・しかしながら生き別れとなった父と子の再会といったドラマ的な部分に関してはさして真新しいものを感じなかったものの、こと3Dを前提に作られた映像の数々に到っては、アバターに次ぐ革新的な映像を実現してると言っても大袈裟じゃないかもしれない。アバターがもう古いってわけではないのですが、それでも経った1年足らずでまたこうした度肝を抜く作品が出るくらいなのですから、3D技術の急速な発達をも感じ取る事が出来たトロン:レガシーは、今年の自分の最後の映画鑑賞としてもすんごい満足できた作品だったと思いますね

評価:◎