【監督】水島精二
【声の出演】宮野真守/三木眞一郎/吉野裕行/神谷浩史/本名陽子/東地宏樹/高垣彩陽/戸松遥/小笠原亜里沙/高山みなみ/浜田賢二/中村悠一/入野自由/斎藤千和/恒松あゆみ/梅津秀行/早水リサ/勝地涼/他
【公開日】2010/9.18
【製作】日本

【ストーリー】
24世紀初頭、突如として姿を現した私設武装組織「ソレスタルビーイング」。彼らはガンダムによる戦争根絶を掲げ武力介入を開始、一時は組織壊滅の危機を迎えながらも争いの絶えなかった世界を急変させた。
地球連邦政府の成立。その後の独立治安維持部隊アロウズの専横による戦争状態を経て、武力に頼らない社会を選択するに至った人類だったが、西暦2314年、再び危機が訪れる。130年前に廃船となっていた生体反応の無い木星探査船が地球圏に接近してきた。それは、人類の存亡をかけた戦いの始まりを告げる船だった・・・。
 
【コメント】
公開から大分時間も経ってしまい、来月の12月には早くもDVD&ブルーレイが発売されるなんていうスピードリリースを聞いた時は『ひょっとしたら自分もDVDで観た方が早いんじゃ・・?』と一抹の不安を抱えながらも先週ようやく鑑賞出来ました。以前公開されたZガンダムもそうでしたけど、劇場版アニメの順次公開待ちの遅さは今に始まった事ではありませんし、都心や他県でいち早く公開もされてどこか焦らされてから、そこはかとなく期待値も上がっていた劇場版00。ガンダムとしての面白さも然る事ながら、『ID4』みたいなSF作として観ても結構面白かったとは思います。

↑のZガンダムをはじめ、ガンダムの劇場版はこれまでにも総集編や新規のシーンなどを加えた再編集版といった作品として過去に何度も出ていましたが、今回の00はF91以来実に19年ぶりの完全新作として公開。新作としてならば自分も初めての劇場鑑賞でもあるその中身はというと、地球外生命体の襲来というガンダムシリーズ初の試みが成されています。
00シリーズって西暦という現代の歴も扱ってるとこもあり、リアル世界の延長といった所が強く感じられて自分も好きな世界観ではあったのですが、ここに来てかなり路線を変えたように感じたのも然りで、『それ』を最初聞いた時は自分もびっくりゃ仰天。ガンダム対地球外生命体の戦いって構図はスパロボスタッフの人達は大喜びしそうなネタですけど、ことガンダムファンの方々にとってはやっぱり『なんじゃこりゃ?』とどこか首傾げなものになってしまう設定にも見えてしまいますよねぇ・・。どっちかといえば自分も最初そんな感じでしたし・・
まあイオリアの思い描いていた『来るべき対話』っていうのが未知なる者とのコンタクトを目的としたものでもあるというからどこかしょうがないとは思いつつも観てみたら、これがまたちゃんとしっくり来てる内容でもあった。

本作の敵であるELS(エルス)と呼ばれる金属で出来た異星体は、大小含め圧倒的な物量で地球に向かってくる脅威の存在であり、目的も定かでなく唐突に出現して地球人類に牙を向いてくるため、自衛やむなしとばかりに最終的には大混戦となっていきます。この人類と異星体との戦いはガンダムの作品では前例が無いからか、実際観てみると斬新さのようなものもありましたしスピーディな戦闘シーンも多くて迫力もあったのですが、それとは別に00のテーマにもある『人と人がわかり合い理解しあう』という行為を言語などを持たないエルスにも当て嵌めることによって、そのエルスの存在が浮いてないというか逆に活かされているように感じ、観てて『あ、なるほどっ』なんて思ってしまったのです。考えてみれば未知なる者とのコミュニケーションって人間同士よりも難しいと思いますからねぇ~?
まあエルスという異星体の存在は確かに今までのガンダムシリーズとも比べたりすれば論外と見られてもおかしくないかもしれませんけど、既存のルールや伝統にあまり縛られず、広い視野を持って理解しようと鑑賞してみた結果、個人的にはこの異星体ネタもなんかアリに思えてきちゃったんですよねぇ^^;『伝統は軽んじてはいけない、しかし捉われてもいけない』と言った染色家の久保田一竹さんの言葉もふとよぎってしまいます(@未来創造堂)。
それによくよく考えれば過去のガンダム作品も色々とパンチきいてるものってありましたから(Gとか∀とか)、今回のエルスって論外どころかむしろマイルドな方なのでは?とも思えてしまうとこですw


一応放映開始から約3年間付き合ってきたファンの1人としては、登場人物らの大集合に人類の命運を賭けたMSの総力戦といった要素にはかなり見応えあってサービスも満点。00の完結編と観ても非常に良い出来映えではあったのですが、ただ個人的には細かい所・・・それこそ内容にあんまり支障の無い部分ですけど、少し説明不足のような箇所があったように思い、デカルトがどういった経緯でイノベイターになったのか?とか、カタギリにべったりだったミーナという女性がトリニティトリオのネーナ(名前そっくりだし声優さん一緒だし)にどこか雰囲気被ってるといった違和感めいた箇所が本編を観てもそれほどはっきりしてなかったようだったので、自分はちょっとモヤッとしたものが残る形で終わってしまった気がします^^;(それとも自分が気付いてないだけとか?
そいえば00の世界観はテレビ版のメインストーリーとは別に、色んな角度から展開しているアナザーストーリーの作品がかなり多いのも特徴的。3年間付き合ってるとか言っときながら実際のとこは穴だらけっぽい感じがしなくもないし、エピローグのヤングイオリアやオリジナル(?)リボンズの対談なんかを観た後だと、そのアナザーな00の世界も補完したくなってきましたね。

評価:◎
狙い撃ちの精度がややずれている。 でも,好きは好き。  
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絶賛ですね(^^)

こんにちはw
私としては、やっぱりこの映画は「ガンダム」を見たって気分にはならないのだけど(「seed」も邪道と言えば邪道だけどw)、心意気は買おうかってくらいのデキだとして評価しています。

私も一番不満なのがデカルトの扱いですね。経歴をもう少し丁寧に説明してほしいところでした。
第1週入場者特典のデカルトのカードにはそのあたりが少し説明されているんですけどねー。公式では唯一の純粋種イノベーターとして発覚当初からモルモット扱いがひどく、それで性格が歪んでいったっぽい説明がありました。彼が一般人を見くだしたり、ELSを拒絶したのはそのあたりに有りそうなんですよ。リボンズもそんなようなものだったし。残念です。

サイドストーリーは色々面白いらしいですよ。泥沼になりそうな気がするけどー(^^)

レスにも書きましたが、ミレイナの告白について、決定的なものはなかったけれど、恋する乙女オーラは2nd.で十分出ていたと思いますよ(^^)



もうちょっと絡んで欲しかった・・

>たいむさんこんばんわ♪

こういう異星体の存在って非現実的でもありますからリアル路線なガンダムでもご法度な感じはしますけど、ガンダム知らずの水島監督だからこそ出来たその内容は自分も高く評価したいとこですねぇ。エルスのような地球外生命体ネタは00の企画当初からあったと聞いているのですが、まさか劇場版でやるとは肝が座ってますねw

でもデカルトの描き方はちょっと乏しかったですよね。登場キャラクターが凄い多いので彼の枠が無かったからなのかもしれませんが、せめてイノベイターに覚醒した経緯を劇場版で見せて欲しかったんですよねぇ・・。あれじゃホント、リボンズのように自分以外の人間を全部見下してるマイナスな性格しか際立っていない気が・・。
劇場版の公式資料集などが本屋さんで売ってましたけど、その辺りに載ってるんでしょうかね~?なんとも残念なキャラクターでございます・・(汗


※そいえばミレイナって2ndの要所要所で色んな人達の恋バナに首を突っ込んでましたねw刹那とマリナ様にも聞いてましたし、アレルヤとマリーのキスシーンにも興味津々だったりで^^;
鈍感だったせいか、ティエリアへのアプローチみたいなものはテレビで見てても分かりませんでしたが、それゆえ本作での告白は良い意味で面白びっくりさせられました♪

No title

こちらにも。すいません、TBはやっぱり飛んでいかないみたい

そっか・・・ 完全新規作成はもう19年ぶりなんですね。『F91』のころはメビウスさんは幾つくらいでしたでしょうか。わたしは高校生でした(笑) あのころはガンダムはけっこう盛り下がってた時代だったな~

「地球外生命体との対話」というのは、『SEED』 でも少しほのめかされたけど、結局そこまでは進んでいきませんでしたよね。もしかするとその辺を見て水島監督は「オレならこうやるのに」と思ったのかも(笑)

しかし、こうまで完全に決着をつけてしまったガンダム作品も珍しいですね~ ほかには『W』くらいでしょうか。どんどん収拾がつかなくなるのも困りモノですが、『00
』に思い入れのあるわたしとしてはちょっと寂しかったりもして

寂しくもあり、ホッとするとこでもあり

>SGAさんこんばんわ♪こちらにも有難うございます。ココログのTBはこちらでも反映しない時がたくさんありますので、気にしなくてもよかですよっ。

自分はF91はビデオで観た記憶があって直接映画館で観てはいないのですが、そのF91が公開された19年前はというと小学生でございました。その頃は確か部活の野球に夢中だったような気がして、ガンダムはおろかアニメ関係にはそれほど首を突っ込んでいなかったかと思います。そう考えると時の早さも感じちゃう19年ですね(笑

でも自分もSGAさんと同じで00は凄い好きですし、今回の劇場版できっちり完結しちゃった事もどこか寂しい気持ちにさせられましたが、ちゃんと終わりを迎えてくれたことにもどこかホッとした部分があります。00は色んなメディアで展開してはメインストーリーなどで語られない秘話みたいなのが諸々あると聞いてますけど、終わりが無いとそれこそ電王みたいにどこまでも掘り下げる可能性が出てくるので、収集を付ける意味でも良かったかな~とも思っております(でもガンプラを筆頭としたグッズ戦略は長期間続くでしょうねぇ(汗)

こんにちは

TB&コメントありがとうございました。それと、返信遅れてしまって申し訳ありません。色々と忙しかったもので。

地元の映画館で結構しぶとくやっていたのでもう一回観に行くつもりでしたが、結局行けませんでした。なので速攻のDVD&ブルーレイ化は非常に嬉しいですね。

ELSの設定や存在などは意外に無理がなかったですね。テーマを明確にするためにも、エイリアンを登場させるという英断は良かったと思います。

ビリーの彼女は何者なんでしょうね。彼女だけは本当に謎でした。あの声優さんが監督の愛人、という噂は本当ということなんでしょうかね。

モヤッとした存在

>えめきんさんこんばんわ♪多忙な中コメントをして頂き、こちらこそすいません・・^^;

情報が不確かだった時はELSの存在は自分もやや邪道のようにも思えたのですが、観れば納得とはこの事で、テーマもブレてないしMS戦も新鮮な戦闘シーンばかりで、結果的には自分も凄い好きになれましたw監督にとっては賭けにも近いものだったと思いますが、世間の受けの良さを見るとどうやら成功だったみたいですねぇ♪

それとミーナの存在は自分も未だに分かりません^^;ひょっとしてネーナに似てると思ったのは自分が気にし過ぎで、本当の所は全然関係無かったりして?(汗
UCのフロンタルの素性といい、最近モヤモヤしてばっかりですw

こんばんは

前半はB級SFホラーで、後半は
「トップをねらえ!」でしたね(^_^;

ソレスタルビーイングも、軌道エレベーターも
リアリティを感じませんでしたけど、まだ許せる
設定ではあったんですが、ガンダムの性能は
リアルロボットから逸脱し過ぎでしたよね(笑)

イノベイターがニュータイプくらいなら、まだしも
寿命まで延びるってのも、やり過ぎに思えました(^_^;

宇宙人w

>YOSHIYU機さん♪

例えが秀逸な事でっwELSの軍勢は遠巻きに見たら確かに宇宙怪獣を彷彿としたかのようです^^;

まあでも『00』の世界ではガンダムの性能よりも、イノベイターの力が万能過ぎて『度』を超えちゃってるのも然もありなん。ELSとの設定に沿う形にしたせいか、新人類の類というよりもホント宇宙人みたいになっちゃってますよねぇこれがまた^^

おじゃまします。

おじゃまします。
部分部分が既存のアニメに似ている部分があって寄せ集め感もある今回のガンダムでしたが、それらに影響されているというよりも、海外SFとかに憧れての設定じゃないかなぁと思います。「ハイペリオン」シリーズあたりの影響があるんじゃないかなぁ。対話とか量子テレポートとか。
ガンダムに妙な期待や先入観は持っていないので、こいつは普通に受け入れたし、ガンダムの中ではかなり上位の良作ではないでしょうか。

あと、遅くなりましたが(あと関係無い記事へのコメントで申し訳ありませんが)
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。

挑戦意欲

>ピロEKさん♪

監督がガンダムをあんまり良く知らないと言ってるだけあって、確かにガンダムシリーズに似通ってるというよりも、他作品を拝借した良いとこ取りのガンダムって感じにも見えますよね。ELSなどの存在は非難轟轟な部分が無きにしも非ずではあるものの、個人的にこういう異星人ネタをガンダム作品で扱うという製作者たちの挑戦意欲は好感が持てて、結果的には自分も良作の部類に入りました♪

※それとこちらもすんごく遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。
今年もあんまり映画は観れないかもしれませんが、どーかひとつ、宜しくお願い致します♪

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