インセプション

【監督】クリストファー・ノーラン
【出演】レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レビット/マリオン・コティヤール/エレン・ペイジ/トム・ハーディ/ディリープ・ラオ/キリアン・マーフィ/他
【公開日】2010/7.23
【製作】日本
【ストーリー】
ドム・コブは人がいちばん無防備になる夢の中にいる状態のときにその潜在意識の奥底に潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという犯罪のスペシャリストである。危険極まりないこの分野で最高の技術を持つコブは、陰謀渦巻く企業スパイの世界で引っ張りだこの存在だった。しかしそのためにコブは最愛のものを失い、国際指名手配犯となっていた。そんな彼に、幸せな人生を取り戻せるかもしれない絶好のチャンスが訪れる。そのミッションはインセプションと呼ばれ、それは彼の得意とするアイデアを盗むミッションではなく、他人の潜在意識に別の考えを植え付けるという難度の高いミッションだった・・・
本作の物語が当初シークレットのように伏せられていた部分が多かったせいか、地面ごとせり上がってくる街の映像、そしてキャスティングもディカプリオだけじゃなく『バットマンビギンズ』に続いて再びノーラン作品に出演の渡辺謙と言った明らかになってた部分だけで自分にはかなりドキドキやワクワクがあったりで、どうにもこうにも期待しない事にはいかなかった本作。・・空振りな作品じゃないよう内心祈るように鑑賞してたなんて点でもドキドキものではありましたけど、個人的にはその期待を上回るシーンの数々に興奮の連続

過去にも相手の脳内や仮想空間などを舞台にしたSF作品は数多く作られていますし、目を疑うような常識はずれな世界観にしても狭く浅い自分の範囲だと安直ながら『マトリックス』辺りをポワワンと思い浮かんでしまうとこなのですが、そういったジャンルの中で括るとこの『インセプション』もなんだか革新的なものに見えてしまった。ノーラン監督が長年練りに練ったたというその内容は、他人の夢


インセプション遂行のため夢の中でまた夢に入り、そのまた更に夢の中、更に更に夢の中と、意識の奥底まで深く潜っていくかのような夢世界の見せ方はかなり秀逸で、夢の中も入るたびにどしゃ降りのNYや雪山といった感じで雰囲気もガラリと変えるから、その都度観た事も無い・・と言うよりも有り得ない映像の数々に圧倒


あとインセプションのミッションと並行するように謎めいていたコブの悩みの元である妻のモルの存在と、彼女の死の真相にも隠された驚きがあって良かったですね。最初こそ長い夢の生活で現実と夢の区別が付かなくなってしまってるちょっとした自業自得者と思ってあんまり好きになれない女性だったんですけども、その裏には成功したら現実世界の行動すらも変えかねないインセプションの恐ろしい作用も起因していて『なるほどなぁ

・・でもなんかこう『驚き(↑)』とか言ってる時点で、前半辺りにコブが過去にインセプションを実践した経験があるという事を自分はすっかり頭から除外していた感もあったりで、相変わらずの鈍感ぶりも発揮していた気がしますね

圧巻のビジュアルに魅了


そう言う事も踏まえればこのインセプションは、一度目の鑑賞でノーラン監督の構築した奇抜過ぎる世界観をある程度理解して、2度目の鑑賞で再度楽しむなんていう観方もまた良いのかもしれませんねぇ?自分も流れに任せて理解不足や見落としがちだった所があったかもしれないので、これはもうリピート決定♪

モルのようにドップリハまらないよう気を付けたいものですw
評価:☆