美術や絵画などに関してはこれといって造詣が深いわけでもなく、どっちかと言えば無知丸出し・・そんな自分が美術館に赴くと言うのは正直『ガラ』じゃない気がしないでもないんですが、それでも前々からロボットダイスキダイスキと言ってる割にそのロボットとはそもそも何ぞや?という根本的な部分さえ曖昧だったりする始末でもあったため、も~この際だからそんな無知っぷりをちょっとばかし改善、且つロボットの知識やら歴史の一端を学ぶいい機会でもあると思ったので、今回地元の美術館で開かれたこの『ロボットと美術』という展覧会に足を運んでまいりましたっ。
この展覧会のテーマにもなっている『ロボット』という言葉が世に出たのは、今から90年以上前の1920年代なんだそうで、かなり古い歴史を持ってるかと思ってた自分としては、実際まだ1世紀も経っていなかったりする所に先ず軽い『へぇ~』なんて言葉が漏れちゃったりするw。なんでもカレル・チャペックというチェコの文学者が『R.U.R.』と言う戯曲の中で用いた言葉が始まりだと言われ、その数年後日本でも翻訳上演。以降ロボットという言葉が日本はおろか世界中に浸透するようになったんだというのが大まかなロボットと言う単語の足跡なんだそうです。
この『ロボットと美術』ではそのロボットという単語が世に出た20世紀初頭を皮切りに、戦前から戦後、そして現代に到るまで急速な進化と発展を遂げてきたロボットを各分野の貴重な資料や絵画・映像と共に紹介しているといった内容になっており、なんかロボット好きじゃなくても目移りするような展示物がたくさんあって面白かったですね。

地元の美術館では大小合わせ計5つのフロアで分けながら『戦前』『戦後Ⅰ』『戦後Ⅱ(現在)』といった感じの三部構成のようになっており、閲覧こそどのフロアから見ても自由でしたけど、時代を追うような形で見ていくとやはり1~5という順を追った見方が正しいような気がしましたね。
1~2のフロア(戦前~序章)は主にチャペックの戯曲『R.U.R.』の当時の貴重な資料や日本の翻訳本、他にも当時の演劇や映画のパンフに、美術の分野でも『ロボット』というものを内包したような作品が展示。・・・とは言っても、この頃のロボットっていうのはどーもまだ大衆に広く知れ渡っていなかったせいか、自分が真っ先にイメージするであろう『ひとがた』とはまた随分違うビジュアルを持っていて、人体と機械を混ぜ込んだようなどこかシュールなものばかりに見えてしまった・・
でも今と違って当時はそのロボットイメージがあまり確立されていなかったせいもあり、このフロアの展示品は個々のアーティストが持つ独自のロボットイメージなんかも垣間見れ、それはそれでまた面白いとこがありました。


3番目のフロアは館内で一際広いスペースとなっていた『戦後Ⅰ』の時代を背景にした場所だったのですが、まあ広いスペースをほこっていたのも納得。戦後・・・特に日本ではこの辺りからマンガやアニメをはじめとした多数の分野にロボットを題材にした作品も数多く出始め、ロボットコンテンツも爆発的に普及し始めるようになった時代。そのせいかこのフロアの展示物は自分にとっても歓喜してしまうものばかりに溢れ、おそらく一番長く留まっていた場所だったとも思いますw
マンガでは金字塔とも言える手塚治虫の鉄腕アトムに鉄人28号の生原稿。アニメはガンダムのイラストを手掛ける大河原邦男にカトキハジメ、他にも新旧のプラモデルのイラストなどを手掛けてる著名なメカニックデザイナーの代表作などがズラズラッと飾られており、額縁展示でもあったからホント美術品のような感じっ。一大ブームを巻き起こし、社会現象にまでなったロボット作品の代表作として『新世紀エヴァンゲリオン』も展示されていたのもイチファンとしては嬉しかったですね(ロボットとして括るのはちょっと違うような気もしますけど・・)。
けど個人的に一番嬉しかったのはセガの名作『電脳戦機バーチャロン』が展示されていたのにはホント驚きっ。アーケードに出てた当時はあのスティック型の操作機能がエラくカッコ良くて自分も心奪われた記憶があるので、確かにゲームメディア代表のロボット作品として出展されるのもどこか頷けますねぇ。
・・けど悲しいかな、展示物が以上に少ないっ等身大のテムジンには凄い圧倒されましたけど、その他に展示してるのはテムジン、アファームド、フェイ・イェン、そしてガラヤカの模型4体のみというのはいささか物足りない気がする・・。スペースの関係上しょうがないのかもしれませんが、出来れば全バーチャロイドを集合させてくれればより一層歓喜したでしょうねぇ。


あとこの3番フロアの横方向にこじんまりとした4番目のフロアがあり、そこではのチラシにも描かれてるオリジナルアニメーションが上映。5分あるかないかのかなり短いサイレントアニメだったのですが、見てみたら思いの他クオリティが高かったのでちょっと見入ってしまいました。


最後に見た5番目のフロア(戦後Ⅱ)は、急速に進歩したロボット技術の多様な発達振りを拝見する事ができ、現在のロボティクス(ロボット学)とやらはここまで凄いことになってるのかと改めて驚嘆してしまった。・・だけど表情や動きが滑らか過ぎて驚き通り越して不気味に見える赤ちゃんロボットやら、人間の脊髄や神経といった複雑な構造を再現した精密なロボットやらを見ると、近い将来本当にT-800型みたいなのが出来ちゃうんじゃないか?と、期待やら不安やらといったものが多々よぎってしまいますね
またこのフロアではロボットではないですが、その1つの発展系としてあのボーカロイド・初音ミクもちょこっと出展。こういった場にもお呼ばれされるくらい、なんだか今日のミクの知名度というのは電子の枠を飛び越え、現実の歌手にも匹敵するかなりメジャーな存在となっている気もしますね(でも自分がよく知ってるミクの歌は『みっくみくにしてあげる~♪』という曲だけで、思いっくそ時代遅れだったりです・・(汗)



一通り見て回った感想としては、当初抱いてたお堅い雰囲気とは別にツボにはまった展示物や興味深い文献の数々は殆ど初めてお目にかかるものばかりだっただけに、自分にとってはかなり貴重な体験と僅かながらの知恵と言うか雑学を付けさせてもらったような気もします。
ロボットという語源を知るにしても、実際こういう場で無ければ多分見て感じたりする事が出来なかったと言う事も踏まえれば、ガラじゃないと言いつつもやはり足を運んで正解だったとも思った次第ですね♪

・・・でもこの『ロボットと美術』展、公式サイトを見たら開催してるのが地元青森と静岡、それに島根の3会場だけと、かなり規模が小さいと思ってしまうのは自分だけでしょうかねぇ?(汗


コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

PAGETOP