借りぐらしのアリエッティ

【監督】米林宏昌
【声の出演】志田未来/神木隆之介/大竹しのぶ/竹下景子/藤原竜也/三浦友和/樹木希林
【公開日】2010/7.17
【製作】日本
【ストーリー】
とある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。その床下でもうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように少しずつ石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、自分たちの暮らしに必要なモノを必要な分だけ借りて来て暮らす『借りぐらしの小人』たち。そんなある夏の日、その屋敷に病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。人間に見られてはいけない。見られたからには引っ越さないといけない。それが床下の小人たちの掟だったが、アリエッティは翔に姿を見られてしまう・・・。
本作を観る前に公式サイトやらその他諸々でジブリの事を調べてた最中なんか今更感のように気付いたのですが、ジブリ作品って『もののけ姫』以降から宮崎駿監督の次は別な監督を起用し、そんでもってその度に動員数や興収の方もまるでシーソーみたいにギッコンバッタンギッコンバッタンと浮き沈みの連続のようになってるのが面白いなぁ~とも思ったのですけども、良くみたらその沈んでる時が全て宮崎監督以外の作品なんですよねぇこれがまた・・

単なる偶然だと思いたいとこもあるものの、それでもそういった結果を知るとこの『借りぐらしのアリエッティ』もちょーどその沈み時に当たる新人監督さんを起用した作品なもんですから意識的に不安になるとこもあったのですが、それはちょっと取り越し苦労というか変に警戒し過ぎていただけかもしんない。好感なポイントが幾つかあったので、結果的にはポニョ同様楽しく観れました♪
監督を務めた米林宏昌さんの年齢がジブリ作品の監督史上最年少の37歳ならば、本作のアリエッティもジブリ作品史上最も小さい身長10cmの小人のヒロインであり主人公。両親とともに人間の家から必要最低限のものを借りながら『借りぐらし』という暮らしをしているアリエッティ達の生活風景、そして病弱な少年・翔とのひと時の交流を描いたその内容はとても奇妙であり、そして何より驚きで溢れていたようにも思いますねぇ。
借りぐらしをしながら作ったアリエッティたち小人の家は、外見こそレンガみたいなものを積み重ねた雑な作りに見えるんですが、中に入れば家具や寝具など人間の家と見劣りしないほどの内装をしていてその辺りに先ず驚いて


それと自分が好感持てたとこの1つとしては、やっぱりアリエッティのキャラクターとしての魅力も良かったとこでしょうか?凸全開のポニーテール姿がま~カワユク

まあでも内心期待してたポニョのような異なる種族同士のボーイミーツガールこそ成らず終いでしたし、病弱な翔、そして滅び行く種族なんていうレッテルを貼られたアリエッティらが互いに迫りつつある絶望(死)に対して一抹の不安を抱いたりする少々暗めな展開なども見受けられはしましたけど、お互いが出会い気持ちを伝え合い触れ合った事でそれぞれが生きる希望を見出していくと言ったラストはどこか清々しくもあったかな~とは思う。
またジブリ作品では何かとオイシイ役所の多い猫


毎度お馴染みの原作未読なので世界観の設定変更に伴う違和感もあまり問題無かったですし、これぞジブリ!と唸らせる背景美術の美しさ(アリエッティの部屋が特にイイ♪)も目を奪われた借りぐらしのアリエッティは個人的にはとても見応え


音楽

評価:◎