【DVD】アバター・オブ・マーズ

【監督】マーク・アトキンス
【出演】アントニオ・サバト・Jr/トレイシー・ローズ/マット・ラスキー/チャコ・ヴァダケス/ノエル・ペリス/
【公開日】未公開
【レンタル日】2010/6.2
【製作】アメリカ
【ストーリー】
米軍特殊部隊の兵士ジョン・カーターは、極秘任務中に重傷を負ってしまう。満身創痍の彼に軍が与えた新たな任務は、対外離脱により分身を火星に念力移動させ、火星の探査をするというものであった。しかしその頃火星では、ヘリウム王国とサルクス族との間で戦争が勃発。ジョンは火星に移動後サルクス族に捕らえられるが、その身体能力が認められサルクスの戦士となる。そしてついにサルクス族がヘリウム王国のデジャ・ソーリス姫を捕らえる。しかしジョンと姫の間に新たな感情が生まれ、ジョンは姫から火星に迫る未曾有の危機の全貌を知らされる。果たして火星が辿る運命とは・・・。
いやはや、アルバトロスからまたトンデモないものが出て来ましたねぇ。自分が借りに行ったツタヤでは2本ほど置かれており、しかもご丁寧に本家の隣を陣取っていて凄い挑発的な姿勢を見せていたのですが、やっぱりこの手の作品は一部の物好きな人にしか好まれないせいか、本家モノはたくさんレンタル中なのに当の本作は手付かず状態のような感じで放置されてるのを見るとちょっと物悲しくなってしまいますね。
けどもしかしたら結構頑張ってる作品なのかもしれないし、意外と自分の琴線に触れるんじゃないかなとも思い、意を決し(&興味津々で)手に取って鑑賞してみたのですが・・・・・・・まあそこら辺は案の定といいますか、一抹の期待を見事に打ち砕く作品に変わりはありませんでした・・

原作は『火星のプリンセス』というSF小説のようで、そのタイトルや↑のジャケットの方からもなんとなく察する事が出来るとおり、火星を舞台にしたSFアクションモノな本作。その内容は主人公ジョン・カーターが火星で勃発してる戦争に巻き込まれるといったもので、なんか単純に聞いた分だとアバターな要素が全然関係していない気もするのですが、実は微妙に・・・と言うよりやや強引にではありますが色々な部分をいじくり倒していて、本家を観た人ならピクッと反応するような雰囲気を醸し出しているんですよねぇ。
念力移動なる妙ちくりんな方法でもってジョンをアバターシステムさながらに分離させ、自身の分身を火星探査に赴かせるという『くだり』は確かに本家を思わせる設定でもあるし、分身(アバター)を使用するという点においても一応ながらタイトルに嘘は無い


あと本家ではナヴィ族のネイティリとジェイクのロマンスなども描かれていましたが、マーズなこちらの方では友情といったところでしょうかね?ナヴィ族ならぬサイクス族の隊長であるタルカスという人物との種族・文化を越えた信頼関係は感動!!・・・はしないけど、展開的には嫌いじゃ無かったですね。時間の都合上薄っぺらいけど、王女との唐突な恋模様よりはそっちを中心にした方が個人的には良かったかもしれません。
・・なんか相変わらずのジャケットフェイク作品に変わりはなかったのですが、それでも今回のアバター・オブ・マーズは本家とは似ても似つかぬという散々な類ではなく、ある程度踏襲(パクリともいうw)した感じが見受けられた気がしたので、個人的には酷評オンリーではなくそこそこ笑いながら観れた部分もありましたね。
・・しかしながら目に余るような箇所がたくさんあったのもまた否めなく、CG合成したようなシーンは必要以上に遠距離映像になって白けてしまったり、ジョンがやたら多用してた大ジャンプもショボ


火星のプリンセスこと王女様にしても『王女』というよりはオバサンで違和感ありまくりだったのですが、観終わった後本作を調べようと色々検索ぶっこいてみたところ、その王女様役は往年のポルノ女優であるトレイシー・ローズという知る人ぞ知る方なんだとか?
う~ん、ポルノ女優さんに関しては疎いので自分は全然知らなかったのですが、ただそういう背景を知って改めて思い返してみると、あのプロポーションは確かに40代とは思えないくらい引き締まってたような気がしました

評価:△