シャッターアイランド

【監督】マーティン・スコセッシ
【出演】レオナルド・ディカプリオ/マーク・ラファロ/ベン・キングズレー/ミシェル・ウィリアムズ/エミリー・モーティマー/パトリシア・クラークソン/マックス・フォン・シドー/ジャッキー・アール・ヘイリー/イライアス・コティーズ
【公開日】2010/4.9
【製作】アメリカ
【ストーリー】
精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター・アイランド。厳重に管理された施設から一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消した。孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズは、この孤島の怪しさに気付き始めるが・・・。
基本的に洋画鑑賞は字幕重視ではあるのですが、映像に集中させるため新たに用いられたという超日本語吹替版なるものはどんなものなのだろうと思って今回だけ吹替で鑑賞しようと予定してたんですが、こっちでは何故か字幕しか無いというのを鑑賞前日に知ってしまい、観る前からすこぶるテンションが下がって


しかしこういう仰天な内容の作品とかを観ると『勘の鋭い人は・・・』なんて思いたくなる部分もあるってもんですが、劇中の様々なヒントやキーワードを観た限りでは伏線を上手く張ってたりもすればこれ見よがしな場面も少なく無かったりはするものの、真相へ簡単に結び付かないようバラバラにしたパズルのように巧妙に散りばめてもいるので、そう早々と全ての謎を見破る事は難しいんじゃないかなとは思いますねぇ。映像1つ1つ、そして登場人物1人1人にしても、無駄なシーン・意味の無い言動と思われるものは殆どなく、それは主人公のテディが夢で見る従軍時代の過去や妻のドロレスの痛々しい姿といった一見ストーリーとは無関係にも見えるものでさえ後々の真相にちゃんと結び付いてくるので、自分もなんかいつにも増して『なるほどっ

・・でも真相に到るまでの謎解き要素や、その謎が一気に解明される終盤と全体的に見所たくさん詰まってるのは良いのですが、本作の一番の核心部分に到っては個人的にあんまり驚きが無かったんですよねぇ

確かに意外な設定ではありますし、自分も最後の舞台になる灯台でネタバレタイムが始まるまでは理解してなかったのですが、ようやく全てが判明したにも関らずMMRばりに『な、なんだってぇーーーっ!!』と驚愕出来なかったのは、おそらく前に観てた『迷宮の女』を思い出してオチがどことなく似通ってるな~と感じてしまったからかもしれない・・(設定こそ違いますけど)。
この手のオチは他の作品でもたくさん見受けられるんじゃないかとは思いますが、自分も比較してしまうような作品を観た記憶があるせいで、最後は少々冷めた目で観る結果となってしまったのかもしれません

それに原作の結末と大分違うとも聞いてるので、これがもし原作通りだったらここまで反応薄くはならなかったかな?・・とも思っちゃいましたね。
謎や言動を極力見逃さないようにと2時間半いつも以上に画面に釘付け視線のようになっていたせいか、なんか凄い集中力を使ってたような気がする本作。結果的に残念な作品ではないんですが、それでも面白かったというよりはちょっと疲れたかも?

まあ真実を知った後確認のためにまた観たくなるのも良く分かるんですけども、ホームグラウンドに超吹替が来てないというのも考慮すれば2回目は個人的に『ナシ』ですな・・・

評価:○