Dr.パルナサスの鏡

【監督】テリー・ギリアム
【出演】ヒース・レジャー/クリストファー・プラマー/ジョニー・デップ/ジュード・ロウ/コリン・ファレル/リリー・コール/アンドリュー・ガーフィールド/バーン・トロイヤー/トム・ウェイツ
【公開日】2010/1.23
【製作】イギリス・カナダ
【ストーリー】
2007年、ロンドン。パルナサス博士が率いる旅芸人の一座が街にやって来た。博士の出し物は、人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を、鏡の向こうで形にして見せる『イマジナリウム』。博士の鏡をくぐり抜けると、そこにはどんな願いも叶う摩訶不思議な迷宮が待っている。しかし1000歳になるという博士には、悲しい秘密があった。それは、たった一人の娘が16歳になった時に悪魔に差し出すと言う約束をしたこと。タイムリミットは3日後に迫った娘の誕生日。一座に加わった記憶喪失の青年トニーとともに、博士は鏡の迷宮で最後の賭けに出る・・・。
テリー・ギリアム監督の作品って相変わらず変わってますねぇ・・。『ブラザーズ・グリム』や『ローズ・イン・タイドランド』のようなファンタジックな映像美は本作でも健在でその辺りは観てて楽しかった所がありましたけど、逆に少々マニアックと言うか、奇想天外なストーリー展開に関しても同様に健在な気がしたので、どうしても到る場面であくびを連発してしまった自分

1月の映画の中では期待していた作品だったのですが、ヒース・レジャーやジョニー・デップという豪華な面子に触発されて『観てみよう!』と思い立った部分もありますし、そんな単純な理由で鑑賞してしまったせいか、結果的に自分は少々火傷を負ってしまったという感じもしますね^^;
でも話の内容自体を見るとそれほど難しくなく、遠い昔に悪魔


↑の通り、自分は『目当て系』な鑑賞目的でもあったので、これが遺作となったヒースの演技もモチロンそうですが、ジョニーら3人は特殊メイクとか使わずにどういうトニーを演じるのかと言う不思議さも気になってたんですよねぇ。実際ジョニーらはヒースの突然の訃報がなければ実現しなかった共演でしょうから、どこか急造的な仕上がりになってるかも?という懸念も抱いたのですが、実際観てみたらなるほどそういう設定にしたのかというファインプレー(?)に思わずニヤケてしまいましたね

それに別の人が突然演じるとなるとどうしても違和感

しかしテリー・ギリアム監督の個人的イメージである『映像はイイけど内容に戸惑う・・』という印象は、残念ながら本作でも拭えなかった気がします・・。う~む、悪い作品じゃないとは思うんですが、どうにもモヤモヤした感じが残っちゃう辺り、やっぱりこの監督さんの作品は単純に自分の好みとは違うのかも?

けどヒースの突然の死や、それに伴ってのジョニーらの参入などといったかなり予定外な事も起こってしまい、結果脚本などもかなり変えなくては行けない状況になってしまったとは思いますから、元の脚本で尚且つヒースのオール出演な内容だったらどうだっただろう?というのも考えてしまいますね。
評価:○