【監督】宇木敦哉
【声の出演】花澤香菜/下野紘/木村良平/森谷里美
【公開日】2009/8.22
【製作】日本

【ストーリー】
平凡な町のビルのてっぺんに突如出現した巨大モンスター。自衛隊が出動し、町中が騒然とする中、少女・ユキは同じ学校に通う少年・テツの秘密を偶然知ってしまう。彼はそのモンスターと良く似た奇妙な生物・センコをペットのように飼っていたのだ。持ち前の度胸と好奇心で、テツとセンコの関係に興味を抱くユキ。そこへ巨大モンスターを操る謎の少年が現れ、いきなり戦いが勃発する。彼らは何のために戦うのか?彼らの正体は?そして戦いに巻き込まれるユキの運命は・・?
【コメント】
業界関係者じゃないので細かい事は分からないまでも、アニメーションって多くの人が関って製作するのが普通だと聞きますから、その普通の工程をほぼ1人でこなしたとなると、自分も含めたアニメ好きな人以外でもかなり注目してしまう製作方法ですよねぇ。自分が知る限りでは『アニメを1人で作る』というフレーズを聞いたのは確か新海誠監督からだと思うんですが、やっぱりあの『ほしのこえ』の映像は後々のクリエイターの皆さんにも色々な影響を与えたように感じ、本作を作った宇木敦哉監督もその1人なんじゃないかなと思いました。

1人製作という謳いを踏まえた上だと、やはり見所のひとつとしては『これを本当に1人で作ったの!?』と観ただれもが驚嘆するようなアニメーションにもあると思うのですが、その点で言えば確かに本作は驚いた所が多かったですね。約30分と言う短めの内容はそれこそテレビアニメの1話分くらいであり、大勢で作り上げれば週単位(?)で仕上げられる感じはありますけども、しかしそれが『1人』となれば話は別で、宇木監督の場合は2年半だったとか?・・まあとにかくそれくらい時間を掛けてじっくり作り込んだっていうのが登場人物の滑らかな動きや細かい街並の背景など、素人目ながら自分も観てて色んな部分から汲み取る事が出来た気がする。光の演出まで美しかった新海監督と異なり、宇木監督はキャラクターの動きなどに躍動感があったりでクオリティが高く、その1つ1つを手書きで行っていたと思うとホント気が遠くなってしまいます・・
けどアニメーションが良かった反面、ストーリー性がちょっと薄かったという印象も受けちゃいましたね。なにせ30分と短いもんですから多少拙くなるのはしょうがないにせよ、せめて個人的に一番気になった『センコって何なの?』という疑問だけは解消させて欲しかったんですよねぇ。食べたものだったら何でも変身できる能力や体毛が1つもない真っ白な体、凄い目付きの悪い顔立ちなど、生き物と呼ぶにはあまりに異様なパーツだらけだっただけに、インパクト大のままほぼ説明不足と言うのは非常に勿体無いっ。もしかして問題提起のように観た人それぞれが考えてくださいってやつなんでしょうかね~?


それ以外にも主人公のテツとセンコの関係(とても飼い主&ペットとは思えない・・)や、敵みたいな役割で出て来たシュウという人物の存在もおざなりになっちゃってたので、結果的に消化不良な要素がちらほら残っちゃったのは否めないのですが、それでも『続きがあるのでは?』と思えばそう悪くない作品だったかもしれない。以前『週刊トロステーション』で宇木監督が続編作りたいって言う意欲を見せてましたし、本作の終わり方を観るとその可能性もゼロじゃない気がするので、これは淡い期待を抱いてもいいかもしれないですね(でももし続きを作るとしたら、その時はもう1人で作らないんだそうです

評価:○

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