戦場からの脱出

【監督】ヴェルナー・ヘルツォーク
【出演】クリスチャン・ベール/スティーヴ・ザーン/ジェレミー・デイヴィス/ザック・ゲイナー/マーシャル・ベル/ジェームズ・オリヴァー
【公開日】未公開
【レンタル日】2009/6.3
【製作】アメリカ

【ストーリー】
1965年、ベトナム戦争時代。米空軍兵士のディーターは極秘爆撃任務を受けるが、ラオスに襲墜し捕まってしまう。ベトナムの奥地の捕虜収容所に連行されるが、そこには既に何年も捕虜になっている仲間がいた。あばら屋のような収容所だが、周りはジャングルという自然の要塞とでも言うべき場所。誰もが脱出不可能だと思っていた、ディーター1人を除いて・・・。
【コメント】
個人的に戦争映画って重い感じがあるので進んで鑑賞する方ではありませんが、でももし率先して観るとしたら有名な戦争の裏側で起こっていた世間一般があまり知らないであろう出来事を描いた作品とか、はたまた有名な役者さんが出演してる時といったかなり極端な理由が挙げられる自分。そして本作の鑑賞はどっちかといえば後者の方で、徹底した役作りに定評のあるクリスチャン・ベールの演技が、極限のサバイバル下で炸裂するかなり侮れない内容になっておりました。

この作品は16年と言う長期に渡って繰り広げられたあのベトナム戦争を舞台にしていますが、本作の主人公であるディーター・デングラーという軍人さんも架空の人物ではなく実在した人なんだとか?なので有名な役者さん目当てという目的だけじゃなく、実話という自分の大好物なジャンルでもあったので決してつまらない作品じゃなかったしなかなかの緊張感もありましたね。
極秘任務が初任務となったディーターはラオスを飛行中に撃墜されてしまいベトコンの捕虜となってしまうのですが、そこから辿る彼の捕虜&脱走生活がもう過酷の二文字に尽きるっ。前半はディーターの収容所生活、そして後半は脱走後のサバイバル生活という2つに大きく分けられてるような感じだったのであまり起伏に富んでいない気もしましたけど、全編通して敵に見付からず気付かれずなメタルギアソリッドのスニーキングミッションさながらの行動を強いられるシーンがたくさんあるため緊迫感を与えてくれて惹き付けられるものがありますし、そしてそれを可能にしたのがやっぱりディーターを演じたクリスチャン・ベールのある意味ドン引き必至な迫真演技あってこそだと思う。

冒頭、空軍の訓練で鍛えたであろうマッチョなガタイも捕虜生活が長引くにつれやつれて行く姿にお得意(?)の減量効果が見え隠れしていれば、『俺の役者根性は肉体改造だけじゃない!』と言わんばかりの皿一杯なウジ虫食いは笑みを浮かべながらモシャモシャとほうばる異様な光景も見せてくれる・・
収容所などでの拷問も体当たりなほか、脱走後はヘビの生食い・飢えと疲労で精神が極限状態に陥って痛々しいトリップ気味な姿も晒したりと、とにかく覚えてるだけでこのくらいのベイル・アプローチがありましたねぇ。自分も他作品でクリスチャン・ベイルの色んな役者根性を目の当りにしてきた方ではありますし、本作に到っては演技以前に『なにもそこまでしなくても・・という思いも巡っちゃいますが、それでもディーターの決死の逃亡劇をほぼありのまま描く上ではやはり半端な事は出来なかったのかもしれませんね~。そういう意味ではやはりクリスチャン・ベールは適任だったのかもしれません。


しかし本作は戦争映画というよりも戦争を通したディーター・デングラーの人生の軌跡を描いた作品でもあったので、ベトナム戦争の内容云々などはひどく薄くて『プラトーン』とか『地獄の黙示録』といった本格的な戦争映画を期待して観るとがっかりしてしまうかもしれない。でもディーターがベトナム戦争時に戦地で体験した生死を彷徨うサバイバルは凄いものがありましたし、そしてその過酷さを忠実に再現したクリスチャン・ベールもまたお見事なので、見応えがあったのは確かっ。
少なくとも『クリスチャン・ベール目当て』を念頭においていた自分はあまり損の無かった作品でした。

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レンタルで鑑賞―【story】1965年、ヴェトナム戦争時代。米空軍兵士のディーター(クリスチャン・ベイル)は爆撃任務を受けるが、ラオスに撃墜して捕まってしまう。そして、ベトナムの奥地の捕虜収容所に連行されるが、そこには既に何年も捕虜になっているドウェイン(ス?...

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非公開コメント

こんにちは~♪メビウスさん^^
連休は如何お過ごしですか?

これは地味な映画でしたが、なかなか見応えがありましたよね~
私もベイル目当てで観ましたので、マッチョな彼がどんどんやつれていく様子、目がイッチャッテいる風なところなど、、、食い入るように観てしまいました。
起伏が少ない映画ではありましたが、一見の価値は十分あるかなぁ~って思っています。

未公開も納得

>由香さんこんばんわ♪

誰がシルバーウィークと言ったか定かではありませんが、個人的には普通の連休と変わらずで、映画も観ないで部屋の片付けに専念しておりましたwどんだけ汚いんだか・・(汗

でも確かに地味な作品でしたよねこれ。例えクリスチャン・ベールが体を張った演技を見せても内容自体がサッパリしていないので、これが未公開になった理由もなんとなく分かるってもんですね(汗
けど由香さんのようにベールファンにはホント一見の価値がある作品なのは確かです♪蛆虫を食べる役者さんっていうのも、近年だとベールくらいじゃないでしょうか?撮影後お腹を壊さなかったかひどく心配です・・。

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