ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト
【監督】トム・ホッパー
【出演】ヒラリー・スワンク/チウェテル・エジョフォー/イアン・ロバーツ/ジェイミー・バートレット/マリウス・メイヤーズ
【公開日】未公開
【レンタル日】2009/4.3
【製作】イギリス、南アフリカ

【ストーリー】
白人の支配から抜け出し、民族の和解と統一を求め始めた南アフリカ。白人支配当時の犯罪は『民族和解委員会』の聴聞会で、全てを告白すれば恩赦で無罪とされることとなった。そんな中、元警官のヘンドリックスの恩赦申請に、黒人政治家のアレックスが異議を申し立てる。
政治家であるアレックスは、彼の拷問に屈しなかった事で黒人たちの英雄的な存在になっていた。弁護士サラは、師である老弁護士ベンに請われ、アレックスを助けることになるのだが・・・
【コメント】
たまたまアタリを引いてるだけかもしれませんが、最近自分が観てる社会派な内容を扱った未公開作品はあんまりハズレが無いので、本作もオスカー女優のヒラリー・スワンクの名前が大きく載ってるのもあり借りてみたらこれも個人的にアタリだった多数の映画祭にノミネートされ、密かに注目されていた作品だけにとても骨太でしたっ。

半世紀前に南アフリカ地方で小数の白人が権力を握り、黒人らを支配同然に扱っていたというアパルトヘイト。本作はそのアパルトヘイトが行われていた当時に、一人の白人警官が黒人に行使した尋問とその時の真実を巡り、聴聞会で激しい論争と心理戦が繰り広げられる様を描いています。
ストーリーの大半が聴聞会で当時被害を受けた黒人政治家のアレックスと彼の弁護人であるサラ、そして加害者であったヘンドリックスの会話で構成されているため、最初は自分も正直飽きるかなと思ったら全然そんな事は無く、終始のめり込みまくりの展開だった。当時の聴聞会では白人支配時に起きた犯罪を加害者が全て告白をすると、『恩赦』というものを受ける事が出き罪を軽くしたり無罪になったりする事が出来たそうなので、その為ヘンドリックスの告白も全て真実を喋っているように思えたのですが、被害者であるアレックスの証言がヘンドリックスの証言と微妙に食い違っており、またアレックスも拷問を受けた場所や室内の様子がヘンドリックスの証言とこれまた食い違ってたりと、どちらが嘘を付いててどちらが真実を隠してるのか?という心理描写もかなり見応えありましたね。

また聴聞会の中では、当時アレックスと一緒に拷問を受け行方不明となっているスティーブというキーキャラクター的な存在も明らかになるにつれ、見え隠れしていた当時の過酷な状況や食い違いの真実、そしてスティーブの所在など数々の謎が暴かれていくのですが、それと共に白人支配時による非人道的な行いも白日の下に晒されるため、アパルトヘイトという単語は知っててもその実現場ではどのような悲惨な出来事が起こっていたのかと言う事を微塵も知らなかった自分にはかなり衝撃的な事実で悲し過ぎた・・
あんな行為がまかり通っていたと言うのだから、黒人の人達が憤るのも必定というものですし、聴聞会も罰を与える目的ではないにしろ、全て告白すれば許しを得る事が出来るって判決を納得できた被害者や遺族も、本作を観た限りだとそう多くは無かったんじゃないかと思えます。劇中にはヘンドリックスだけじゃなくムラーという諸悪の根源っぽい人物もいたんですが、反省の色を全く見せていなかったので、あいつだけは一生獄中にいてもいい気がしましたね~


主演のヒラリー・スワンクも本作のプロデューサーに直談判してまで出演を申し込んだだけはあり、弁護士のサラ役を静かな演技で見せてくれて上手く好演してたように思えます。・・ただサラの過去なども回想シーンとかで再現してくれるとちょっと助かったかもしれない。彼女も昔黒人と交際してたがためにヘンドリックスとムラーに逮捕されたという嫌な過去があるため、その辺りも詳しく描いてくれればアレックスだけじゃなくサラの気持ちにも大分共感できたかと思います
まあ何にせよアパルトヘイトの当時の状況を知り得なかった自分には、また映画を通して学ばせてもらった気がして、個人的には観た価値は十二分にあった作品でしたね~

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