ゴーン・ベイビー・ゴーン

【監督】ベン・アフレック
【出演】ケイシー・アフレック/ミシェル・モナハン/モーガン・フリーマン/エド・ハリス/エイミー・ライアン/ジョン・アシュトン/タイタス・ウェリヴァー/エイミー・マディガン
【公開日】未公開
【レンタル日】2008/9.17
【製作】アメリカ

【ストーリー】
パトリックはボストンでパートナー兼恋人のアンジーと組んで失踪者を探す私立探偵。ある日、下層階級が住む小さな町で少女誘拐事件が起きる。4歳の少女アマンダが自宅から忽然と姿を消したというのだ。悲痛な姿をテレビカメラにさらし世間の関心を一身に集める母親・・・。テレビのニュース、ワイドショーは一斉にこの事件を取り上げ、街は騒然となる。初日に解決をしないと、検挙率が10%まで落ち込むという誘拐事件。しかし少女の失踪から既に3 日が経過していた。そんな中、パトリックとアンジーのもとへ、アマンダの叔母ビーと叔父ライオネルが訪れ、姪の捜索を懇願する・・・
 
【コメント】
原作が『ミスティック・リバー』を書いた作者なので内容事態が元々良かったのもあるかもしれませんが、しかしそれを映像によって秀逸化したのはやっぱり監督であるベン・アフレックの力も大きいのかもしれませんね。将来はクリント・イーストウッドかな?(笑
そんなベンが長編映画の監督としてデヴューを果たした本作は、ボストンで起きた幼女誘拐事件を描いた緊張感溢れるサスペンス作品。アカデミー賞やゴールデングローブ賞にノミネートされただけはあり、とても見応えがありました

それこそ最初はアマンダという女の子が突然姿をくらました失踪事件として、探偵のパトリックと警察官のドイルらが地元住民や知人のコネを活かしながら色々な方面から行方を追っていくのですが、捜査を進めるに連れてアマンダ失踪事件の影にある様々な人物たちの複雑に絡み合ってる思惑がどんどん見えるようになってくるので、自分も終始目が離せませんでしたし関係者らの意味深なセリフも聞き漏らすことは出来ませんでしたね。
事の真相が見えてくるのはホントにずっと後なので途中までは中々気付かないと思うのですが、それ故に後半の二転三転する展開には驚きと同時に少々切なくもなってしまった・・。家庭内の暗部とも言える子供に対する暴力や性的虐待などといったものは毎年世界各国のニュースで取り上げられていると思うし、日本ももちろん例外ではない。本作の事件の発端も、アマンダの母親であるヘリーンの育児放棄や薬物関係が原因でもあるだけに、いくら誘拐された被害者とはいえどこか同情できない部分もあったんですよねぇ・・。むしろ法に背いてでも子供の幸せと将来を真に願う、犯人側の行動の方こそ正しいのでは?と思ってしまいましたが、まあそれも観る人にとって賛否が分かれる所でしょうね~?

キャスティングに関しても豪華な顔ぶれが揃っており、主役のパトリック役をベンの弟であるケイシー・アフレックが好演。兄貴の出演作は結構観てますが、弟に到っては殆ど知らない自分でも本作では名優たちに囲まれながらもなかなかの存在感をアピールしてたと思う。それに本当はベン本人がやる予定だったみたいですけど、個人的には弟の方が適任に見えましたね。恋人役のミシェル・モナハンの隣がベンだと思うと、ちょっと釣り合いが取れてないように感じましたし・・
脇を固めてるのもモーガン・フリーマン、エド・ハリス、ジョン・アシュトンと、下手すると主役のケイシーを食ってしまいそうなくらいの布陣w特にエド・ハリスはヒゲをたくわえた事で元々渋い顔立ちを更に向上させたみたいで凄いカッコイイ♪エイミー・ライアンも本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされただけはあり、とても憎々しいヘリーンを熱演してたと思いますね。次回作などにも非常に期待してしまいます。


しかし自分はまだ『親』という立場には立っていないので、正直パトリックが最後に取った行動も本当に正しかったのかは疑問に残る。犯人側にしても同じ事で、いくらアマンダの為とは言えそれはアマンダ本人の意思を無視した大人の勝手な判断でもあるから、これまた一概に正しいとは言えない・・。本作はそういった『何が正しいのか?』という事を観る側にも問うような作品でしたね。
でもまあラストシーンを見ちゃうと『やっぱりそのままの方が良かったんじゃね?』なんて自分も思っちゃいましたが、それでも先の事までは分からないのでアマンダも境遇にめげず、出来ればアンジーのようにタフで肝っ玉の強い女性になって欲しいと言うのが、自分の唯一の願いです。

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』公式サイト

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将来の

クリント・イーストウッドですかぁ~♪
でも、本当原作がいいのでしょうが、
監督としてのベンアフはなかなかのもんだと感じましたよね~。
弟のケイシーも最近ちょっと演技開眼した感じですし、
脇の豪華なベテランキャストも素晴らしかったです。
内容はちょっと重くって、正解の見えないお話ではありましたが、
ケイシー同様ちょっと大人になった気がしちゃう映画でしたね。

二足の草鞋

>miyuさんこんばんわ♪

特典でもベンアフの監督っぷりを垣間見る事が出来ましたが、ホント監督業もサマになってる感じがしましたね。役者としての経験も活かされてるでしょうし、今後は俳優と監督の二足の草鞋となるのかも?でも長編デビューがこんな秀作ですから、次作はちょっとプレッシャーになるかもしれませんねw
結末はモヤモヤしたような煮え切らないものを残しますが、それが狙いとも言っていたので、見た後も自問自答しそうです・・

こんにちは♪
ベン・アフレックの初監督作品とは思えないほどなかなか良くできた作品だったと思います。
個人的にはそのままにしておいて欲しかったなと思いましたが、どちらが正しいとは言えませんね。
見終わった後にいろいろと考えさせられるお話でした。

初監督なのにこの出来♪

>ゆかりんさんこんばんわ♪

ホント、ベンは初監督ながら良い作品を作ったと思いますね♪原作が小説の作品はファンの厳しい視点もあるだけに忠実な部分も求められますし、かといってはじめて観る方を置き去りにした作りにするわけにもいかないので、そのサジ加減が難しいと思うんですよね~。ベン監督はその辺りも上手く配慮して作った感じがしますね

ほんとに

ベン・アフレック恐るべし・・と思いました。
俳優さんとして彼が出る映画は、な~んか今ひとつ好きになれなかったり、面白くないのが多かったんですが(^^;;) これで見直しました♪
同じ原作者で映画撮ってるし、おっしゃる通り末はクリント・イーストウッドかも~(^▽^)V

私は親になって長いですが(^^;;) やっぱりあの選択は
正しかったのかどうかわかりません。
子育てっていろんなことが関わってくるし
これが”正解だよ”ってものがないとも思うし
ほんとに難しいですもんね~。
”たられば”で後になって語るしかないのかもしれません。
なので、その時々で一番いいと思ったもの(こと)を
するしかないんでしょうね~。
それが正しいかどうかというのは誰にもわからなかったりするかも。
勿論、絶対にこっちの方が良い、という万人が認めるものも
ありますが。
でも、私もあのラストの映像を見て、はぁ~・・・とため息が出ちゃいました。これで良かったのか???って。

なんにせよ、本当に良くできた作品だったと思うので
劇場未公開は返す返すも残念ですね~。
エド様は相変わらずくらくらするくらい素敵でしたし(^ー^* )フフ♪

正解の無い結末

>メルさんこんばんわ♪

そいえば自分もベン・アフレックが出演してる映画はとんとご無沙汰になってしまってるこの頃・・。ベンは結構イケメンですし、演技も定評がありますけども、作品に恵まれないのか人気が出る時もあれば逆に落ち目になる事もしばしばですね(汗)監督で起死回生を狙ってるのかも?(笑

でも親という立場の人の意見も聞きたかっただけに、メルさんのコメントも鋭い指摘かと思います。確かに子育ても親によってはそれぞれの教育があるわけですから、最後の結末も同じように正しい答えと言うのはないのかもしれませんね・・。
パトリックも多少後悔はしてるのかもしれませんが、それでも彼は未来に僅かな希望を見出しているのかもしれない。ヘリーンも徐々に変わって行って欲しいと願うばかりです・・。

この映画で思ったんですけど

10年くらい前のハードボイルド小説って、かなり「児童虐待」が流行で、毎年のヒット作品に必ず同テーマのものが2~3冊あったんですよね。(ちなみに個人的見解では30年前は薬物依存で、20年前は近親相姦って感じでアメリカもトレンドがかなり代わりっています)
最近の作品では「児童虐待」はかなり下火です。
ちょっとそういうトレンドの違いで本作が不遇な目にあったような感じもしました。

流行テーマ

>クマノスさんこんばんわ♪

自分はあまり小説を読まないので流行テーマの移り変わりが分かりませんが、執筆者もやっぱりそういった時代に沿ったテーマを書きたいって思う時があるから、同じ年に同じテーマの小説が何冊も出ちゃう・・・なんて事が起きちゃうのかもしれませんね~?これも個人的見解ですけどねw

ちなみに今の小説の流行のテーマってなんなんでしょうね?

初監督作

いつもどうもです。
ひらりんも、ベンが演じるより、ケイシーの頼りなさげ系探偵のほうがあってると思います。
それにしても、ラジー賞常連のベン・・・
脚本・監督方面の裏方に回ると、なかなかいい仕事をしてますね。
もしかして、こっそりマット・デイモンを出してたりして???

今後は監督?

>ひらりんさんこんばんわ♪

まあ原作自体が素晴らしいので、ベンが演じてもいい映画にはなっていたと思いますけど、『若さゆえの過ち・・』みたいな雰囲気を出すには、弟のケイシーの方が年齢的にも丁度良かったかもしれませんね~。
でも出演作がほとんどヒットしないベンですが、活躍する位置を変えたらまた注目されるかもしれませんね。今後は俳優じゃなく監督に期待?マットもちゃっかりカメオかもですねw

こんにちは~♪
これ、面白かったですね~見応えがありました。
二転三転する展開にはハラハラしたし、最後は考えさせられたなぁ~
どっちが子どもの幸せなんだろう?・・・

ベンはやりますね!俳優よりも監督の才能があるかも?!

自問自答

>由香さんこんばんわ♪

この作品は一般で公開されなかったものの、凄い骨太な作品でしたよね。前半のサスペンスから仰天な後半までグイグイ引っ張られましたし、観終わった後はホントにどっちが正しかったのかと自問自答をしてしまいました・・。

それにベンは故郷での撮影もあってか凄い手腕を発揮していたんだなというのをメイキングでも感じる事が出来ましたし、イーストウッドのように名監督としての才能もあるかもしれませんね。次回作もちょっと楽しみになってきましたよ♪

コメントありがとうございました

あまり目立たない役を、モーガン・フリーマンが演じてたのが
めっちゃ怪しかったので、どんでん返しは驚きませんでした(笑)

世の中には、アマンダみたいな子は沢山いると思うんで
アマンダだけを救う為に、あれだけの事をするのは
間違ってると思います。

目立たない人が一番怪しい?

>YOSHIYU機さんこんばんわ♪

良く色んな映画やドラマでも、あまり目立たないポジションにいる人とかが実は犯人という展開があったりしますけど、本作に関しては最初単純に観てたせいか、自分はモーガン・フリーマンはノーチェックでしたねぇ~(汗)後からはヘリーンの自作自演という考えも抱きましたが、これも見事に外れてしまいました(笑

でもアマンダを救うために彼らは半ば誘拐に近い行為に及んでいましたけど、アマンダ本人はそんな彼らに連れ去られた事を不思議に思わなかったんでしょうかね~?今思うとそこがちょっと疑問です・・。

こんにちはw

早速見ました~(^^)

原作があるっていうから、結末もそのとおりなのだろうけど、苦い後味の残る作品でしたね。

このようなケースの場合、見つかってしまったらダメなんだと思うばかりで、やるならボロ出すなよ、って思っちゃいます。
「必殺仕事人」とかもみんなそうでしょ(笑)
第3者の私は、世間に知られないなら見て見ぬふりをするかなぁ。でも発覚したら法律を遵守すると思うけど。

結局のところ、パトリックが後悔しないのならば、どっちでも私は良かったと思ってます。でも、なんか後悔色が見え隠れしているところがちょっとなぁってね。
この場合、アマンダが強く生きてくれることを願うばかりですね。

不安がいっぱい

>たいむさんこんばんわ♪

そうそう、不謹慎ではありますけど、あれだけ計画が上手く行ってたのだから、最後までボロを出すべきでは無かったですねぇ。せめて遠い場所まで引っ越すとかすれば完璧でしたでしょうけど、そうなったなったで映画的につまんなそうなので、ああいう衝撃的なシーンとかが必要だったんでしょうね^^;

でもパトリック的には正しい事をしたつもりでも、あの最後の表情を見る限りだと心は晴れやかな感じには見えませんよね。アマンダの母親もあんなだから、やはり不安の方が色濃いのかも?
しかしああいう結末になった以上、パトリックもアマンダが成人するまで陰で見守り続けるのだと自分なりにプラスの方向へ考えてます。そう色々と考えさせる終わり方もまた素晴らしいと思いますねっ。

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