ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝(評価:○)

【監督】ロブ・コーエン
【出演】ブレンダン・フレイザー/ジェット・リー/マリア・ベロ/ジョン・ハナ/ミシェル・ヨー/ラッセル・ウォン/リアム・カニンガム/ルーク・フォード/イザベラ・リョン/アンソニー・ウォン
【公開日】2008/8.16
【製作】アメリカ
【ストーリー】
伝説のスコーピオン・キングとの戦いから15年の月日が過ぎた1946年ロンドン。幸せだがちょっぴり退屈な毎日を送っていたリックとエヴリンのオコーネル夫妻は、外務省に頼まれて“シャングリラの目”と呼ばれる巨大なブルーダイヤを返還するために上海へやって来る。しかしそこで彼らを待ち受けていたのは、両親に内緒で大学を辞め、現地で遺跡の発掘にいそしんでいた息子アレックスとの思いがけない再会だった・・・
監督がロブ・コーエンにバトンタッチしたせいなのか、冒頭の古代中国の回想がかなりフルスピードな展開で尚且つ薄っぺらな内容に見えてしまい、早くもその先のストーリーにも一抹の不安を感じてしまった自分。
案の定演出やキャスティングなどにも多少の違和感があり、正直前2作ほどの面白さが感じられなかったのですが、クリーチャーやミイラの造形などは本作でも上手く作られていたし、アクションも及第点ながら派手な所もあったので、内容にあまり満足できなかった分、今回はその辺りに見応えを感じました。
前作の2階建てバスで爆走しながら追り来るミイラと戦うスピード感溢れるアクションが本作でも盛り込まれており、蘇った皇帝を追い掛けながら上海の繁華街で繰り広げられるカーチェイスのようなアクションはさすが『ワイルド・スピード』のコーエン監督なんて思っちゃいまして、自分は少し顔がニヤけてしまいましたね

爆竹をバズーカ代わりに発射するシーンも思いの他凄い爆発力


クリーチャーの存在もそれほど悪く無く、特にイエティはハルクみたいに人間を簡単にポイポイ投げ飛ばす姿が何とも豪快。味方だったから凄い頼もしかったけど、敵になってたとしたらかなり恐ろしいですね~。しかしまあそれはそれでまた面白い展開になってたかもしれませんね。
皇帝が変身する3頭竜の姿もモロキングギドラを髣髴としており、もしかしたらゴジラ好きな人にはたまらないかもしれませんが、変身する前にジェット・リーの顔が3つも出て来るので、さすがにそこはキモかったですw
しかし兵馬俑軍団に到っては、最強軍団と自負する割にかなり簡単にパリンパリ~ンと脆い音を立てながら壊れやられまくってたのは気のせいでしょうかねぇ~?(^▽^;)
スコーピオンキングのアヌビス軍のように無尽蔵に溢れ出て来る軍隊なら『最強』と言っても納得できるけど、兵馬俑軍団は陶器の割れる音がするたびに貧弱さを露呈していたようにも見える・・。
むしろ弓矢の嵐を浴びても全く受け付けないミイラ反皇帝軍の方が強いんじゃないかとさえ思ってしまいました(笑
また今回のオコーネルファミリーに関しても、前2作でエヴリン役だったレイチェル・ワイズの代わりにマリア・ベロが演じていたり、息子のアレックスが立派な大人になってても、父親のリックがまるで波紋呼吸法でもしてたかのように前作と変わらず若々しい姿のままなもんだから、この部分は不満を感じてもしょうがないかもしれない・・。だから自分には今回のオコーネルファミリーは全く別な家族のようにも見えてしまい、インディ・ジョーンズのように家族間のドタバタなやり取りも心なしか歯切れが悪いように感じてしまいました。
リメイクなどで新しいキャスティングになるのなら理解できるんですけど、正当な続編モノでキャストがバトンタッチすると少なからずこういう違和感も付き纏うと思うので、個人的にはやはり同じキャスティングのまま続投して欲しいものなんですよねぇ。
レイチェル・ワイズがどんな理由で降板したかは分かりませんが、一番妥当なのはやはりギャラ

去年は『ナショナル・トレジャー』、そして今年は『インディ・ジョーンズ』。2作品とも面白かったので、ハムナプトラ3も上手くその波

それに個人的にこのシリーズは高僧イムホテップさんもいてこそ面白く観れた作品。その彼は前作で奈落に落ちてしまったからさすがに本作には出て来ないと残念に思ってたら、ジョナサンが経営するナイトクラブの店名として間接的に登場してた辺りにちょっと笑ってしまった

この先また次が作られるかは定かではありませんが、出来ればその都度何かしらの形でイムホテップと言う名前がどこかで必ず出て来るというシリーズのお約束的要素みたいになってくれれば良いなと思ってしまいましたw
『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』公式サイト

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