ブラックサイト(評価:○)

【監督】グレゴリー・ホブリット
【出演】 ダイアン・レイン/ビリー・バーク/コリン・ハンクス/ジョセフ・クロス/メアリー・ベス・ハート/クリス・カズンズ
【公開日】2008/4.12
【製作】アメリカ
【ストーリー】
FBI特別捜査官のジェニファーは、コンピューター犯罪のエキスパート。オレゴン州ポートランドの事務所で、相棒のギリフィンと共にインターネット上のクレジットカード詐欺や性犯罪者を取り締まっていた。
ある日ジェニファーのもとに『killwithme.com』という不審なサイトの情報が舞い込む、サイトを覗くとネズミ捕りの上に放置され、身動きが取れず衰弱していくネコの姿がライブ中継されていた。そしてその1週間後、サイトに常軌を逸した映像が映し出される。縛り付けられ、もがき苦しむ中年の男の姿がビデオカメラの前に現れ、その体には出血を早める抗凝血剤が投与されていた。しかもその投与量はPCで調節され、アクセス数が上がるほど男の死は早まるものになっていたのだった・・・
ブログではアクセス数が増えると嬉しいものがありますが、アクセスが増えれば増えるほどライブ中継で監禁された人間の死が早まるという、何とも嬉しくない内容なのが本作

人の尽きる事の無い好奇心を巧みに利用したその内容は、ネットを多用してる自分としてもゾッとした所がありました。
しかし常に先を読み神出鬼没に現れる犯人も残虐なら、その犯人の殺人を手助けするかのようにサイト

それに劇中では『サイトを見るな』と報道で大々的に言ってたシーンもありましたが、あれこそ『見てください』って助長しているようなものでしたね~(^^;)『見ろ』って言われるとなんかいぶかしく思って用心しちゃうものですが、逆に『見るな』って言われるとそれこそ怖いもの見たさ臭いもの嗅ぎたさな心理が働いて、ついつい見てしまうのが人間。
鋼田一豊大(かねだいちとよひろ)の言ってた言葉が本作ではモロに当て嵌まってて納得してしまいましたw(『ジョジョの奇妙な冒険』43巻参照)
また、殺人に使われている道具もまるで『SAW』を彷彿としたかのような凝りに凝った物ばかり出て来るものの、ジグソウと違って(?)助かる手段が無いに等しいので緊迫感よりも絶望感

それを仕掛ける犯人も無差別ではなく明確な目的があって犯行に及んでいるのですが、ただ中盤辺りから正体がいきなり分かってしまうため、そこで少し肩透かしをくらっちゃったのが残念だった

姿なき殺人者の犯行だからこそ、前半辺りはいいようのない不気味さが伴っていましたが、ネタバレしてしまうと途端に失速気味

・・けどネットを悪用した犯罪が蔓延ってる昨今なだけに、決して映画の中だけの話とは思えない部分も不安を煽る本作。ニュースを見てると映画や漫画に影響を受けたという理由でリアルでも事件を起こす輩は少なくないので、この作品もそんな犯罪者のきっかけにならないよう願いたいものですね・・・
『ブラックサイト』公式サイト

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