クローバーフィールド HAKAISHA(評価:○)

【監督】マット・リーブス
【出演】マイケル・スタール=デビッド/マイク・ボーゲル/オデット・ユーストマン/リジー・キャプラン/ジェシカ・ルーカス/T・J・ミラー
【公開日】2008/4.5
【製作】アメリカ
【ストーリー】
ニューヨーク、ダウンタウンのとある高級アパート。東京の会社への転属が決まったロブのために、友人たちはサプライズ・パーティを開いていた。そんな中、突然とてつもない爆音が辺りに響き渡る。表を見ると外では大爆発が起き、ロブ達の目の前には近くのビルに激突し、地面に落下した自由の女神の頭が転げ落ちていた。
それはコードネーム“Cloverfield”と呼ばれるビデオ映像。かつてセントラル・パークと呼ばれた場所で見つかったものであった・・・
ニューヨークのマンハッタンが突然巨大な『何か』に破壊されていく様を刻々と描いた本作。全編をハンディ・カメラの映像で映し出し、撮影者の息遣いや逃げ惑う人々の光景は正にドキュメンタリー映像をさながらの現実感がありました。
ロブと言う人物の送別会が賑やかなムードで催されているシーンが最初に映し出されるのですが、その後大きな揺れとともにマンハッタンが一瞬で地獄絵図へと変わっていく急転直下のような展開は凄く引き込まれるものがあり、そこからいきなり飛んで来る自由の女神の首や橋が豪快に崩れていく場面等も迫力があり、ニューヨークの都市を蹂躙している『何か』のすさまじいパワー

その『何か』もビルの陰などに隠れて全体像がなかなか見えないから、観てる方としてもかなり焦らされている気分になってしまうんですけど、それがかえって『どんな姿なんだろう・・?』という期待感や恐怖感を倍増

・・・でも自分にはその新鮮さがかえって仇になってる所もあり、ハンディ・カメラによる映像の見せ方がその1つでした。
ロブの友人であるハッドという人物が本作の撮影者でカメラを回し続けているのですが、彼もロブ達と一緒に必死で逃げるわけなので、当然持ってるカメラも凄く揺れている。衝撃で転倒したりするとカメラもいきなり天地逆になりますし、おまけに暗がり・強烈な発光・点滅と、目を痛めそうな視覚効果も多いので気分が悪くなるのも然もありなん。結果、自分も今回は途中でダウンしてしまいました

ロブ達が地下鉄のトンネルで小さい怪物に襲われるシーンからかなり気分が悪くなり、変な汗

(ちなみに自分、『ブレアウィッチ』でも気持ち悪くなってた記憶があります)
迫力ある映像を楽しめる反面、乗り物酔いに近い症状を誘発する欠点もある本作ですが、『グエムル』なんかと同じで斬新な怪獣(?)映画でもだったので、自分も気分が悪くならなければもうちょっと楽しく鑑賞出来たと思いますね~。
巨大な怪物の存在も名前はおろか、どこから現れ、どういう風に誕生したのか?その全貌も謎だらけだから、観終わった後も興味は尽きない。製作のJJエイブラムスはゴジラも知ってるようだし、本作にも日本の要素が結構取り入れられていましたから、ひょっとしてあの巨大な怪物もゴジラに似た誕生をしたのかも?
既に決定している続編でその辺りが描かれるんでしょうけど、また映像がハンディ・カメラだったらカンベンしてくだされ・・・・

『クローバーフィールド HAKAISHA』公式サイト

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