【DVD】烏(評価:○)

【監督】シェルドン・ウィルソン
【出演】ショーン・パトリック・フラナリー/スティーヴン・マクハティ/クリスティン・ブース/ロッド・テイラー
【公開日】未公開
【製作】アメリカ
【ストーリー】
アメリカの田舎町。ある土曜日の早朝、保安官のウェインは緊急の呼び出しでバックマン牧場に急行すると、そこには牧場主の惨殺された死体が発見された。時を同じくして、町の周辺ではワタリガラスが群れをなして押し寄せ、次々と町の住民を襲い始めたのだった・・・
【コメント】
前日に『鳥』を観たせいか、自分も鳥の羽音などにひどく敏感になってしまいました(^▽^;)
家の窓の上に良くスズメが来るんですけど、『チュンチュン』って鳴いただけでビクッと跳ね上がってしまいそうです(笑
そのヒッチコックの名作『鳥』にオマージュを捧げた本作は、タイトル通りカラスが人間を襲うパニックムービー。本家とは違いVFXをふんだんに使っており、人間を襲って肉を食らうシーンも生々しく描いております。
『鳥』の方はカモメを筆頭にカラスやスズメも出て来て、舞台となったボデガ湾の住民を襲っていましたが、本作ではカラスのみ。ワタリガラスという種類のカラスは普通のカラスと違いずんぐりと太ってて大きく、おまけに犬よりも賢いという何とも厄介な存在。本来は群れで行動する事はおろか人間を襲う事も無いのに、それが何百羽単位で集団行動を取りながら人間や犬を容赦なく攻撃し、更には投石攻撃まで用いたりするシーンは中々の脅威

でもこれで『鳥』のように人間を襲う理由が不透明なままだったら二番煎じにも見えちゃいましたけど、今回はちゃんと理由が明確にあるので少しはスッキリしました。・・・・ただその理由が人間側の不手際で、それが元で襲われるというのも皮肉と言うか自業自得のようでもありましたねぇ・・。やっぱり隠蔽は良くないです
またオマージュと言うだけあって、本作には本家の方の名シーンに似通ってる部分が幾つかあり、メラニーの後ろでいつの間にかカラスが大量に止まってた恐怖のシーンや、ミッチー達が最後車で脱出する際、鳥たちに注意を払ってそろりそろりと車に乗り移るシーン等が本作にも似た形で盛り込まれています。
後、そのミッチーを演じたロッド・テイラーが、本作では検死官役で出演してるのも見所ですね。昔のイケメン顔と違ってもうかなり老け込んでいるので時代の流れを感じずにはいられませんが、自分は前日にイケメンなロッドを観たばかりなので、いきなりおじいちゃんになってしまった彼にちょっとギャップを感じてしまいました(笑)けど彼も出演するなら、同じくヒロインのメラニーを演じていたディッピ・ヘドレンも出て来て欲しかったものですね。
本家程では無いにしろ、CGのカラス達はあまり『浮いてる』感じが無く、集団で波状攻撃をかけてくるシーンなどは結構迫力があったんですけど、所々で『詰め』が甘い部分があったのも否めません。カラスが町中で大暴れしていたのに、住民が殆ど出て来なかったりパニックにならないのも違和感ものでしたし、カラスが全滅した時も『恐らく○○のせいでは?』と疑問形


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