【DVD】SAW3(評価:◎)

【監督】ダーレン・リン・バウズマン
【出演】トビン・ベル/ショウニー・スミス/アンガス・マクファーデン/バハー・スーメク/ディナ・メイヤー/J・ラローズ
【公開日】2006/11.18
【製作】アメリカ
【ストーリー】
殺人現場に呼び出された女刑事ケリーは、鎖に繋がれ爆弾で飛び散った死体を目撃する。死体が行方不明の同僚・エリックではなかったことに彼女は胸を撫で下ろすが、彼女はその犯行が今までジグソウが行って来た死のゲームのパターンと微妙に異なっている事に疑問を抱いていた。
しかしその夜、自宅でジグソウの残したビデオテープを見ている最中、ケリーは何者かに拉致され、気が付くと見知らぬ地下室へと監禁されていた・・・
【コメント】
毎年シリーズが出る度に『痛さ』がパワーアップし、やはり大スクリーンで観る事に抵抗を感じる映画の筆頭に選んでしまうSAWでございます。『1』の舞台となった懐かしのバスルームシーンも映っており、あの頃の痛ましい描写も蘇って来ましたが、シリーズ通して観てると『1』の殺人描写って結構易しい設定だったなぁ~なんて言う変な慣れも出て来てしまいますね・・(汗
前作の『SAW2』は8人の男女が不気味な館で死のゲームを行う多人数型でしたが、今回は『1』と同じく2人だけに絞り、1人は息子を失って復讐心に染まっている男。そしてもう1人はジグソウの病を治す事を強要させられる女がそれぞれ異なる場所で死のゲームを行い、その緊迫感と恐怖は3作目となっても全く色褪せていないように思えました。
SAWシリーズは目を覆いたくなるようなリアルな殺人描写もそうですが、観る者の予想を裏切るドンデン返しの内容も見所の1つでもあるので、本作でもそれは健在で嬉しい所♪
メインストーリーでもある2人の男女が行う死のゲームは、最初は全然関係の無い独立した展開で描かれるのですが、最後にはそれが1本の線のように繋がり、思わず『なるほど~!』

ゲームの内容もシリーズを重ねる毎にどんどん過激になっていってるのが分かりますし、今回も拷問器具のような装置を使った『痛い』描写のほか、新たに『臭い』と『寒い』も参入し、そのバリエーションの豊富さも中々面白かったw
全身を鎖に繋がれたり、身体をありえない方向に無理矢理捻られたりするようなグロテスクさもかなり進化しており、ジグソウの脳手術シーンでは頭蓋骨に穴を開けたり切ったりするシーンも直視するのが辛いほど生々しいです。
でも個人的には素っ裸で冷凍庫の中に縛られて凍死してしまう女性の人が一番キツかったですねぇ・・・。観てた時部屋もかなり寒かったせいか、自分の体も思わずブルブルッ

また今回は死のゲームの他にもジグソウの弟子であるアマンダの過去や、『1』で閉じ込められたまま終わったアダムの死、『2』でアダムと同様に閉じ込められたエリック刑事のその後と言った、色々な謎が明かされるのも見応えがありました。ジグソウの用意周到なゲーム作りの一部分も描かれてましたし、『2』で8人と同じ被害者として周囲を欺いていたアマンダが、実は『1』のアダムとゴードンの時にも関わっていたと言う裏話のようなシーンも出て来て、モヤッ


しかしながら本作でまたまた次回作に続くような伏線を残し、新展開を匂わせたまま終わってしまったSAW3。
最近3部作って流行ってますけど、本作の核のような存在でもあるジグソウが死んじゃっても、このシリーズはあともう3作くらい作れそうな気がするのは自分だけでしょうかね?(^▽^;)
グロイのは相も変わらず慣れませんが、『怖いもの見たさ、臭いもの嗅ぎたさ』のような人間の性とも言うべき欲求がふつふつと沸いてくるのも正直な所なので、『4』が公開されたらビクビクながらも観たい衝動にかられます。・・・けど地元では多分公開されないでしょうね~?『1』は普通に公開されたのに、『2』と『3』が立て続けに公開されなかったと言うのはこれ如何に?

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