ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(評価:○)

【監督】デヴィッド・イェーツ
【出演】ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン/ヘレナ・ボナム=カーター/ロビー・コルトレーン/レイフ・ファインズ/イメルダ・スタウントン/他
【公開日】2007/7.20
【製作】アメリカ
【ストーリー】
ホグワーツの5年生として学校に戻ったハリー。しかしそこではヴォルデモートが蘇った事実が全く知られていなかった。魔法省のファッジ魔法大臣は、ダンブルドア校長が魔法大臣の地位を横取りするためにヴォルデモート復活の嘘を付いていると恐れ、そのダンブルドアと生徒達を監視するため、『闇の魔術に対する防衛術』の新任教師として、ドローレス・アンブリッジをホグワーツに送り込んできた・・
【コメント】
ハリーの本当の秘密ってやつよりも、シリーズ通して落ちこぼれの印象が強かったネビルの親の事や、スネイプ先生の秘密など他の人物達の過去の方が衝撃的なものがありました。スネイプ先生の場合はなんでハリーを目の敵のようにしていたのかがこれでようやく理解でき、次回からはあまりいじわるな先生だなーと思えなくなってしまいそう。
でも嫌な思い出の張本人がいないからって、それをハリーに向けるのはいささか大人気ないとも思ったです。
それにしても前作から約1年と8ヶ月くらい経ちましたが、ダニエル・ラドクリフはますます大人びた印象になってしまった感じがしますね。『賢者の石』か『秘密の部屋』の時のシーンなのかもう忘れてしまいましたけど、本作でまだ幼さの残る彼の姿が一瞬だけ垣間見れて、時の流れと同時に『外国人ってやっぱり成長早いなー。すぐアダルトになるなー』と改めて思ってしまいました

そんなちょい大人になったハリーと合わせ、今回の『不死鳥の騎士団』もハリーのホグワーツ校の退学危機、魔法省からの尋問、復活したヴォルデーモートとその部下達との激しい戦いなど、前作以上にシリアスな展開が盛り込まれている感じがします。
前作でも出て来たチョウ・チャンとの初キスといった甘酸っぱい青春ドラマのようなシーンも『あのハリーがキスかぁ・・・』なんて感慨深くなりながら観てしまいましたけど、子供がそういう場面を面白くというか興味深く観れるかというのは甚だ疑問なので、やはり今回も『炎のゴブレット』と似た感じで子供をちょっと突き放した作りになっているような気がしないでもないです。せめてその子供でも面白く観れそうなクディッチの試合とかを本作でも出して欲しかったなとも思いましたね。
けど今回は来るべきヴォルデモートとの戦いに備えているのもあり、後半部分のハリー達と不死鳥の騎士団が死喰い人と直接対決する場面などは中々見応えがありましたし、最後に出て来たヴォルデモートとダンブルドアの一騎打ちも中々の迫力がありました。
でもヴォルデモートとダンブルドアの対決って、なんか『スターウォーズ エピソード2』のヨーダとドゥークー伯爵の対決っぽくも見えちゃったんですよね(^▽^;)それとダンブルドアの登場も唐突過ぎた感じがする。最近唐突なシーンを観る度『スパイダーマン3』のハリーの執事さんを思い出してしまい、色眼鏡で見てしまうこの頃です(汗
5作目が終わって、ようやくハリー・ポッターシリーズも佳境に入ったと言う感じがしますけど、相変わらず回を増すたびに伏線や登場人物も増えて少しアップアップ

今回もルーナという女の子やヴォルデモートの手下のべラトリックス、それに不死鳥の騎士団のメンバーと、新キャラがどどどんと登場して原作未読な自分にとってはますます脳内補完するのが大変になってしまい、実際ロンの妹のジニーを自分は途中まで本作初登場の新キャラだと思っていました(^▽^;)
『謎のプリンス』でもまたいっぱい出て来るんだろうなぁと思うと、次回作が出るたび前作を何度か予習しなければならない気がしてきましたね

その都度レンタルで借りるのはちょっとめんどいので、ジブリ作品みたいにしつこくテレビで放映して欲しいと願ってしまいますです。
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』公式サイト
