ゾディアック

【監督】デヴィッド・フィンチャー
【出演】ジェイク・ギレンホール/マーク・ラファロ/ロバート・ダウニー・Jr/アンソニー・エドワーズ/ブライアン・コックス/クロエ・セヴィニー
【公開日】2007/6.16
【製作】アメリカ

【ストーリー】
1969年、カリフォルニア州バレーホでドライブ中のカップが襲われる事件が発生。男は一命を取り留めたが、女は9発もの銃弾を浴びて絶命した。後日、自らを『ゾディアック』と名乗る者から『殺したのは俺だ』と警察に通報が届く。
それから1ヵ月後の8月1日、前の殺人も含めた2つの殺人事件の詳細な犯行声明文と、不可解な暗号文が新聞社に届く。クロニクル誌記者のポール・エイブリーと、同僚の風刺漫画化のロバート・グレイスミスは事件に並々ならぬ関心を寄せ、そしてサンフランシスコ市警の刑事デイブ・トースキーも、このゲームのような終わり無き事件に身を投じていく事となる・・・


【コメント】
本作を観て初めて知りましたが、この事件の映画化を一番初めに希望していたのはゾディアック本人だったとは驚きです。でも本人の要望通り映画化はされましたけど、そのゾディアックを演じていた人は全く知らない人でした(^▽^;)(笑

68~70年に、サンフランシスコで実際に起きた未解決事件である『ゾディアック事件』を題材にした本作。自らの犯行文を新聞社に送り、そしてラジオの生番組に出演するなどと言った挑戦的な行動をし、世界で最初に劇場型殺人という言葉を世間に植え付けたゾディアック。その大胆不敵な行動に触発・憧れを持ち、事件当時自分が犯人と自称する者や模倣犯のような者まで出回り、社会に対しても相当の影響を与えたのだと言う事が良く分かります。
そう言えばこの映画の中であのクリント・イーストウッド主演の『ダーティ・ハリー』が出て来るのですが、その犯人もこのゾディアックがモデルになっているのだとか?自分はダーティハリーシリーズは観ていないのでちょっとしたトリビアでしたけど、劇中にそうした関連性を絡める辺り結構小ネタがきいてるとも思いました。

イラストレーター兼この映画の原作者であるロバート、敏腕記者のポール、そして刑事のデイブ。事件に惹かれ真相を解明しようとする3人の視点でストーリーは進んで行くのですが、これといった証拠も掴めぬままただいたずらに時間だけが過ぎて行き、それと共に3人の生活にも影響が出始め、それぞれの人生が徐々に狂って行く様を淡々とだがリアルな感じで描いています。
有力な情報や決定的な証拠を挙げても、結局は最後の最後でガセネタだったり筆跡鑑定などで覆されてしまい、一緒に事件を追ってるかのように観ている自分も『何で?』と思うくらいの焦燥感が沸き上がってくる。こんなイタチゴッコを長年続けると人生どころかポールのように酒と薬漬けで精神も病んできそうで、当時の事件関係者たちの労は尋常じゃなかっただろうと窺い知れます。特にデイブには一番同情してしまいました。
唯一ロバートだけは最後までゾディアックの追求をやめなかったものの、家族の安全を第一に考えた妻に出て行かれてしまい他の2人同様代償が大きかった。しかしそれでも諦めず、ポールやデイブが成し得なかった事件の確信へとどんどん近づいていく後半部分はかなり見応えがありましたね。

また3人の視点の他にも、時々犯人であるゾディアックの視点からも映し出しているのは中々斬新だとも思う。でもこちらは事件の被害者達が殺害される瞬間をかなり生々しく描いており、至近距離からの銃撃やナイフで体を何度も刺したりと、犯人の残虐性を際立たせていて、かなり背筋が凍り付きます。
やはり実話だから入念なリサーチや調査もしたと思いますし、ひょっとしてこの犯行のシーンも生存者からの証言を元に再現したとのかなと考えるとこれまたリアルで恐ろしく感じますね。
あと陰影も効果的に活用し、犯人の顔が見えそうで見えないパンチラのようなイヤラシさも返って不気味な雰囲気を漂わせていました(^^;)


未解決の事件ゆえに、本作では自分がフィンチャーに望んでいたもの(ドンデン返しとか)が描かれていませんでしたし、結末の根底部分は何だか魚の骨が喉に支えたままのような煮え切らない感じになってしまっている。
けどゾディアックに翻弄されながらも真実を追い求める3人の男達の執念の捜査や、事件に嵌まり込んでしまったためにその後の人生が大きく変わってしまう展開などには、自分もロバート達同様かなりのめり込んで観てしまいました。
それに数々の有力な状況証拠だけを見ると、断定は出来ずとも自分もあの最重要容疑者の存在が一番怪しく思えてしまい、最後にロバートと無言で向かい合うシーンがとても印象に残る。
30年以上経って、今更ながら自分もこの事件にちょっと関心が沸いて来ました。

『ゾディアック』公式サイト

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