ドリームガールズ(評価:◎)

【監督】ビル・コンドン
【出演】ジェイミー・フォックス/ビヨンセ・ノウルズ/エディ・マーフィ/ジェニファー・ハドソン/アニカ・ノニ・ローズ/ダニー・グローヴァー
【公開日】2007/2.17
【製作】アメリカ
【ストーリー】
デトロイトシアターの公開オーディションに参加したディーナ、エフィー、ローレルら『ドリーメッツ』は、野心家の男カーティスと出会い、人気シンガー・ジミーのバックコーラスとして活躍。プロの舞台を踏むようになった彼女たちは瞬く間に全米の注目を集めるようになった。
やがて『ドリーメッツ』は『ザ・ドリームズ』と改名して華々しくデヴューを果たすが、カーティスは実力派のエフィーではなく、美しいディーナをリードボーカルとしてグループの中心に据えようとする・・
【コメント】
歌も素晴らしかったですが、音楽業界の表裏もまざまざと見せ付けられた作品ですね。日本でも色々な歌手のドキュメンタリー番組とか見たことありますけど、やはりどの国でも綺麗事ではやっていけない、どこかで汚れなければならないって事なんでしょうか・・
そいえばモーニング娘もメンバーが度々代わったり卒業したりしてますが、あんなに大人数なのに『ワタシまだ歌えるわよ!なんで抜けなきゃなんないの!!』なんてエフィーみたいにゴネた人とかいないんでしょうか?・・・どうでもいいことですけど・・w
オリジナルの作品が同名作のブロードウェイミュージカルと言いますので、劇中にもそのミュージカル風な場面が散りばめられていました。役者陣が演技してる最中に、いきなりミュージカルな雰囲気になってしまうシーンは最初は面食らいましたが、慣れてくるとそれほど変な感じにも見えないから、この良し悪しは観る人それぞれの見解にもよると思いますね。
また舞台が60~70年代のモータウンサウンド隆盛期との事ですが、ぶっちゃけ自分モータウンサウンドっていう言葉自体なんじゃそりゃ

ビヨンセもダイアナ・ロスをモデルにしてるらしいし、この映画の設定やモデルになってる元ネタを知っていると、知らない人よりも知ってる人の方が凄い楽しめそうでもあります♪でも知らない人は純粋に歌や役者陣の演技に目を見張ればそつなく感動できると思いますし、実際劇中に流れる数々の歌などは、洋楽にあまり詳しくない自分もジーンと来るものが多かったですね♪
『ドリームガールズ』は公開される前にラジオとかでも頻繁に聞いてたから一番印象に残ってる良い歌だし、『ワン・ナイト・オンリー』もエフィーとザ・ドリームズどちらが歌っても素晴らしい万能曲。そして『キャデラック』に至っては『キャ~デラック♪キャ~デラック♪キャ~デラック♪』ととても覚えやすい!!
歌詞も簡単でノリとテンポの良い歌って個人的に好きなので、一番好きな歌は『キャデラック』かもしれません(笑
歌のみならずキャストそれぞれの演技も素晴らしいものがありましたが、特に突出していたのがやはりエフィー役のジェニファー・ハドソンでした。公開前から彼女は凄いと色々耳にしていましたけど、実際観てみるとこれまた納得。噂に違わぬ圧倒的な歌唱力とヒステリック気味な迫真の演技は映画初出演とは思えないほどっ。
アカデミー賞の助演女優ノミネートに菊池凛子の名前が挙がった時は『頼むゲットしてくれ~!!』と拝むような思いに駆られはしたものの、本作のジェニファー・ハドソンの演技と歌声を観た後だと、その希望が何とも儚いものになってしまった・・(--;)助演女優賞はやっぱりジェニファーに軍配が上がりそうですが、個人的には主演女優賞でも遜色ないのではないでしょうか?役柄にも恵まれていたと思いますけど、それくらい彼女は主演のビヨンセをも食っていたと思います。
前にも言った気がしますけど、ミュージカルを映画化した作品ってあまり『外れ』がない感じがして、この『ドリームガールズ』も同様ですね♪結果的に歌も良かったですし、リアルな人間模様も見応えがありました。・・ちょっとドロドロしてましたけど(^^;)
でも個人的には期待の新星、ジェニファー・ハドソンの活躍を観れただけでもこの映画は観る価値あったかなと?う~む、早くも彼女の次回作などを気にしてしまうっ♪
『ドリームガールズ』公式サイト
