ディパーテッド(評価:○)

【監督】マーティン・スコセッシ
【出演】レオナルド・ディカプリオ/マット・デイモン/ジャック・ニコルソン/マーク・ウォールバーグ/マーティン・シーン/アレック・ボールドウィン/ビーラ・ファミーガ
【公開日】2007/1.20
【製作】アメリカ
【ストーリー】
犯罪者の一族の生まれ、自らの生い立ちと決別する為に警察官を志したビリーと、マフィアのボス・コステロによって警察官に仕立て上げられたコリン。同じ警察学校で学んだ2人は、お互いを知らぬままそれぞれの道を歩きだす。マフィア撲滅の最前線で有能な警察官を装いながらもコステロに情報を流し続けるコリン。一方、マフィアの極秘潜入捜査を命じられ、苦悩を抱えながらもコステロの元で犯罪を重ねるビリーだったが、やがて警察とマフィアの双方でスパイ探しが始まる・・・
【コメント】
オリジナルは3部作全部観たので、内容にはそれ程注目せず、自分は別な事に注目していました。
『ディパーテッド』は、2002年の香港のマフィア映画『インファナル・アフェア』のリメイク作品。警察とマフィアの双方に潜入しているスパイ同士の戦いを描いてる部分は変わっていませんが、ハリウッドならではの変更点も加えられていたりと、オリジナルとはまた違った面白さも本作には盛り込まれています。
オリジナルは3部作なので、香港版の主人公であるヤンとラウの生い立ちや、若かかりし頃のサムの物語等を細かく描写していましたが、ディパーテッドは部構成ではないので結構削除されているシーンも見受けられましたね。オーディオショップで2人が偶然出会うシーンまで無くなっていたのが残念!
その代わり本作では登場人物が増えていたり、新しいシーンも追加されていたりと、オリジナルとの相違点も多数含まれています。
中でも大きく変わっていたのが、警官のビリーの正体を知っているのがクイーナンとディグナムの2人に増えていた事ですね。『インファナル・アフェア』では秘密を知っているのはウォンだけだったので、『えっ?ひょっとして今回は2人とも屋上から落ちるの?』なんて変な想像もしてしまったのですが、これはラストシーンで上手く消化した感じに見えましたね♪この辺りもオリジナルと大きく違っていて中々良かった☆
あとこの映画の中では劇中の壁や窓といった場所に×印が多く描かれており、何でもこれは『暗黒街の顔役(32)』と言う名作映画へのオマージュが込められているんだそうです(ファミ通記事抜粋)
↑の『別な事に注目していた』と言うのは、実はこの×印を必死になって探していたわけでして・・(^^;)ちなみに自分は10箇所見つけました♪ビリーが空港で電話している時、左右に設けられた×印を型どった柱が一番分かり易かったですね。でももしかしたら10箇所以上あるかもしれません。
キャストもビリー役にレオナルド・ディカプリオ、コリン役にマット・デイモンと香港版のトニー・レオンとアンディ・ラウ以上に豪華なキャスティング。そして個人的に一番見応えがあったのが、マフィアのボス・コステロを演じたジャック・ニコルソンですね♪なんと言いますか・・凄い怖い(´▽`;)(汗
普通のオヤジに見えた香港版のエリック・ツァンよりも、ジャック・ニコルソンの方が冷徹さや非情さがムンムンに醸し出されており、貫禄溢れるマフィアのボスっぷりでしたね~。
しかし結果的に自分は『インファナル・アフェア』と比較して観てしまった部分もあり、あまり新鮮な気持ちで観賞する事が出来きなかったのも正直な所です。
リメイクでアカデミー賞狙いというのもね~・・(--;)取り敢えず頑張って下さいw
『ディパーテッド』公式サイト
