シャーロットのおくりもの(評価:◎)

【監督】ゲイリー・ウィニック
【出演】ジュリア・ロバーツ/ダコタ・ファニング/スティーブ・ブシェミ/ジョン・クリース/オプラ・ウィンフリー/キャシー・ベイツ/ロバート・レッドフォード/他
【公開日】2006/12.23
【製作】アメリカ
【ストーリー】
農場を営むエラブル家に11匹の子ブタが誕生する。だが最後に生まれた小さな子ブタはか弱く、農場の娘ファーンによって育てられウィルバーと名付けられるが、春に生まれたブタは人間の食卓に上げられ冬を見る事が出来ない運命だった。そんな言葉に怯えるウィルバーを励ましたのがクモのシャーロットだった。
『私が守ってあげる』―母親のような愛情でウィルバーに語りかけるシャーロット。そしてシャーロットは、自らの命を縮める事になってもウィルバーとの約束を果たそうとするのだった・・
【コメント】
小さなクモと小さなブタの友情物語とはこれ珍妙。しかしマジ泣き。
命の尊さをも切実に描いた素晴らしい作品ですね。大人も括目して観るべしなのです。
原作は全世界4500万部のベストセラーをほこる児童文学書。子ブタのウィルバー、農場の娘のファーン、そしてクモのシャーロットとの友情物語を描いているのですが、児童書で4500万部ってスゴイッすね(^▽^;)世界中でかなり愛読されている事を実感。そんな約4500万の中に、自分も今日仲間入りを果たしたわけでありまして(笑
子ブタのウィルバーが燻製にされる冬までになんとか救おうと、クモのシャーロットと納屋の動物達が奮闘する姿はユーモラスにも溢れており、終始テンポのイイ展開が続く。納屋の動物達も個性的な面々ばかりでシャーロットのようにウィルバーに協力的な者もいれば、くすぶった気持ちで非協力的な者もいたり、はたまた楽観的な者もいたりと、動物達のやりとりだけでも結構笑えるものがありましたね☆
それに、ウィルバーとの約束を果たすために自分の身を省みず必死にクモの巣に文字を込めるシャーロットの姿には、たかがクモなれど目頭がかなり熱くなってしまった・・
そして最後の仕事をやり遂げたラストシーンにはもう涙涙ですよ・・最近ホント涙腺脆くなったものです。でもこれでクモの見方が180度変わった気がします(笑
また、本作の字幕版ではあのジュリア・ロバーツがシャーロットの声優に挑戦しており、自分の好きなスティーブ・ブシェミもネズミのテンプルトンの声を担当していたりと、出来れば字幕の方で是非観たかったのですけど、自分のいつも行っている映画館で字幕が夜の部だけで、夜は自分も忙しい事もあり今回は無念な気持ちで吹き替え版を鑑賞。・・でも個人的に今回は吹き替え版も当たりだったような気がします。キャスティングが妙にピッタリなんですよね♪
クモのシャーロット役には鶴田真由が演じており、母性溢れる優しい声がもう素晴らしい♪ジュリア・ロバーツも良かったかもしれませんが、鶴田真由も負けていないような気がしますね。
ネズミのテンプルトンには山ちゃんこと山寺宏一が担当しており、こっちもハマリ役♪
ガチョウ夫婦のグッシー&ゴリーは、こちらも夫婦のヒロミ&松本伊代が担当して面白かったのですが、個人的に一番良かったのはカラスのエルウィンとブルックスの声を担当した千原兄弟♪大阪弁全開で漫才のような掛け合いがかなり笑えました☆
ただ吹き替え版でちょっと痛かった点は、シャーロットのクモの巣に込められた文字が日本語そのまんまで表現されていた事です。多分子供が観やすいように編集したんでしょうけど、自分はかなり凹みました・・(--;)でも本作での不満点はその1つくらいですね。
児童文学だからと侮るがたし。大人も子供も観た後心が温かくなる事必至な感動映画♪
自分の今年の映画鑑賞の締めを飾るに相応しい作品でございました♪良作です♪
『シャーロットのおくりもの』公式サイト
