エラゴン 遺志を継ぐ者(評価:○)

【監督】シュテフェン・ファンマイアー
【出演】エド・スペリーアス/ジェレミー・アイアンズ/シエンナ・ギロリー/ギャレット・ヘドランド/ジャイモン・フンスー/ロバート・カーライル/ジョン・マルコビッチ
【公開日】2006/12.16
【製作】アメリカ
【ストーリー】
広大な森と山脈に彩られた帝国アラゲイジアは、かつて竜と心を交わす誇り高き戦士、ドラゴンライダーによって繁栄を極めていた。しかし今はライダー族の裏切り者であり、邪悪な王ガルバトリックスに支配され、危機的状況にあった。そして善良なるライダー一族とドラゴンは滅ぼされ、現存するドラゴンの卵は3個のみとなった・・
そんな時、農場で暮らす少年・エラゴン、森で不思議な光を放つ青い石を見つける。そしてその石こそ、世界の命運を握るドラゴンの卵だったのである・・
【コメント】
個人的見解として、取り敢えず魔法は『ブリジンガー』だけ覚えるべしです!後の魔法は暗号みたいな名前で意味分かりません!ファンタジーの王道ならメラとかギラとか簡単なのにしてくださいませ・・・
とまあ戯言はо(^▽^;)(;^▽^)о置いといて・・
原作はあのハリー・ポッターをも抜いて全米で大ベストセラーとなったと言う同名小説。自分もこの小説は本屋さんで見掛けはしましたけど、変てこな顔した竜が表紙になってて、あまり読む気を起こさせなかったのは覚えています。でもベストセラーになった程ですから、内容も相当面白いのも然る事だと思いますが、もう1つは原作者がこの小説を書き始めたのが15歳の頃と言う点にも注目されていたんでしょうね。
映画を観ると、確かに内容の方は15歳の少年が好きそうな超王道なファンタジー風に仕上がってる。辺境な村に住む少年エラゴンが、ドラゴンの卵を拾った事で、ドラゴンライダーとしての宿命を背負い国を救う戦いに身を投じていくといったもの。
一応自分もこう言ったRPGの要素を持った世界観は嫌いじゃないですし、王道やベタな展開も結構好き。
でもその王道ゆえかストーリーに捻りが無く、淡々としたものにも感じ、盛り上がる雰囲気も少なめですね。
それにエルフもいてドワーフもいたりな世界観は『ロード・オブ・ザ・リング』ですし、エラゴンとブロムの関係も『スターウォーズ』のルークとオビワンを彷彿とさせるような人物設定。そして『ブリジンガー』や『ゲドウェイ・イグナシア』と言った魔法設定は『ハリー・ポッター』のようで、こう観ると本作はかなりパクリ過ぎと言うか詰め込み過ぎと言うか・・・(滝汗
それともう1つ気になったのは、ドラゴンのサフィラの成長過程がすんごい早い(--;)ついさっきまで子供だったのに、空に飛んで消えていったと思ったら一瞬で大人となってエラゴンの所に戻ってくる変わり身の早さには唖然・・(・о・;)
もうちょっと引っ張って欲しかったですね~その部分は(汗
しかし良い面もちゃんとあり、VFX等はやはり凄い。ドラゴンのサフィラの動きも滑らかですし、クライマックスでエラゴンとサフィラが中ボスみたいな存在のダーザと空中戦を繰り広げるシーンも中々興奮します。
キャストもエラゴン役の新鋭エドワード・スペリーアスやマータグ役のギャレット・ヘドランド、アーリア役のシエンナ・ギロリーといった若手な面々が出演しており、もしかしたら『ロード・オブ・ザ・リング』のオーランド・ブルームのようにこの作品を経て注目されそうな予感もするので、早い内にツバ付けておくのも良いかもしれませんね(笑
でも個人的に期待していた、暴君ガルバトリックス役のジョン・マルコビッチがあまり活躍してないのが残念・・。
玉座にふんぞり返ってるシーンと中ボスに命令出してるシーン、そしてその中ボスが倒されてしまった為か、最後に剣を持ってブチギレしてるシーンしかないのが寂しい・・(--;)次回作もこんな感じなんでしょうか?(汗
とまあ結果的にそう満足出来た作品では無かったのですが、本作も一応3部作。つまりまだ序章。あの『ナルニア国物語』と同じくまだ始まったばかりなので、きっと面白い所は取って置いてるんでしょう♪・・・・取って置いてると信じたい!(笑
なので今回は次回作の第2部に期待込めつつな控えめな評価と致しました。
忘れない内に早く作ってください(^▽^;)
『エラゴン 遺志を継ぐ者』公式サイト
