日本沈没(評価:○)

【監督】樋口真嗣
【出演】草剛/柴咲コウ/豊川悦司/大地真央/及川光博/福田麻由子/吉田日出子/柄本明/國村隼/石坂浩二
【公開日】2006/7.15
【製作】日本
【ストーリー】
潜水艇『わだつみ6500』のパイロット・小野寺俊夫は、同僚の結城と共に地球科学博士・田所雄介の指揮の下、深海調査に参加していた。その結果、小野寺たちは海底プレートの急速な沈降で日本列島はわずか1年沈没するという驚愕の事実を知る。日本の危機を訴える田所に他の科学者たちは狂言だと一蹴するも、事態を重く受け止めた内閣総理・山本は危機管理担当大臣として、田所のかつての妻であった鷹森を任命。山本自身も避難民の海外受け入れ要請のために旅立つ・・・
【コメント】
劇中で震源プレートを爆破するためにN2爆薬なるものが使われていましたが、これって絶対カメオしていた庵野秀明=エヴァンゲリオンにあやかってでしょう( ̄▽ ̄;)。爆発力も似たようなもんでしたし、エヴァを見た事ある人ならピンと来るでしょうね~♪(そういう自分もピンと来た)
『日本沈没』は73年に一度公開され、本作はそのリメイク作品。最新の映像技術、そして自衛隊や防衛庁の全面協力もあって、日本が崩壊していく恐怖や絶望感がリアルに描かれています。
メガホンを取った樋口監督はオリジナル版の日本沈没を観て、映画作りの道を決めたと言っている辺り、『キング・コング』を観て衝撃を受けたピーター・ジャクソン監督と何だかとても似通っていると思いました。でも樋口監督にしてみれば正に念願叶ったりな本作なんでしょうね。
そんな樋口版日本沈没の見所は、上記でも述べているようにやはり最新の映像技術を使ったディザスターシーンがその1つ。日本の見知った場所が大地震や溶岩で次々と破壊されていくのを観ると、映画の中とはいえやはりちょっとした衝撃を受ける(リアルですし・・)。
CGもあまり違和感は感じなくて良かったんですけども、一部大津波や地盤沈下などと言った災害が、なんの前兆もなく襲い掛かってくる所は何とも突飛過ぎて少々違和感。あれはさすがに逃げる暇もないですよ・・・(汗
キャストに至っては主役陣も脇役陣もかなり豪華。主演に草剛、柴咲コウをはじめ、豊川悦司に大地真央といった人気実力共に申し分無い面子なのですが、ハイパーレスキュー隊の阿部玲子を演じた柴咲コウだけは役柄が妙に合っていない気がする・・・公開以前に『平気の平左』のへー太さんが呟いていたのを思い出したのですが、ハイパーレスキュー隊という体を張る仕事なのに、その役作りを彼女は本当にしていたんでしょうか?少なくとも観賞しててそう思わせるシーンなどは見受けられませんでした。せめて劇中で引き締まった腕の筋肉とかを見せて、『おっ?(この映画のために)相当鍛えたんだなー』と分かるようにして欲しかったですけど、それは無茶ですか?
後公式サイトにもありましたが、本作にはカメオ出演をしているビッグな人達もたくさんいて、その人たちを探すのも1つの楽しみですね♪でも全部探せた人っていたんでしょうか?原作者である小松左京、更には丹波哲郎までカメオしているらしく、全然気付きませんでした(汗
自分はオリジナルを観た事が無いので、リメイクと比べるとどこが劣っていてどこが勝ってるのかというのは分かりません。でも樋口監督自身『オリジナルは絶対超えられないので、結末を変更した自分なりの日本沈没』と言っているところからして、やはり別モノのように観るべきなんでしょうかね~?
『日本沈没』公式サイト
