ダ・ヴィンチ・コード(評価:○)

【監督】ロン・ハワード
【出演】トム・ハンクス/オドレイ・トトゥ/イアン・マッケラン/ジャン・レノ/ポール・ベタニー
【公開日】2006/5.20
【製作】アメリカ
【ストーリー】
閉館後のルーヴル美術館に、ダ・ヴィンチの素描『ウィトルウィウス的人体図』を模して横たわる館長の死体が発見された。死体の周りに残された不可解な暗号の中には、ハーヴァード大学教授ロバート・ラングドンの名前が記されていた。殺人の容疑として現場に連れて来られたラングドンだが、館長の孫娘であり、暗号解読官のソフィーによって助け出される。べズ警部ら司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始める2人。しかし、それは新たな謎の始まりに過ぎなかった・・
【コメント】
ジャーナリスト達の失笑もある意味納得・・・(--;)
映像不可能と言われた作品を完成させたのは確かに凄い事だと思いますが、逆にその内容はあまりにも壮大且つ専門用語の羅列が多すぎて、理解不可能と言う方も少なくないかも・・(汗
普段原作を読まない自分も、このベストセラーばかりは世間の煽りも受けて小説を購入し、そしてその世界観にかなりのめり込んだのですが、既読者として鑑賞したこの映画版はちょっと不満・・・と言うか足りない所が多すぎましたね。
2時間半とかなり長い上映時間なんですが、それでもやっぱり原作に忠実とは言い難く、予想通り端折ってるシーンがかなりありました。
ルーブルで警備員に見つからなかったり、クリプテックスが二重構造になっていなかったり、更にソフィーがソニエールと絶縁するきっかけとなった『ヒエロス・ガモスの儀式』も思い切り簡略化されていました。
そのせいか、展開が凄く急ぎ足なんですよね~。これにはマイッタ・・(××;)
1本の作品にせず、『キル・ビル』みたいに分けて製作して欲しかったというのもあるんですが、そこはやはり製作側としての複雑な事情や、歴史的建造物での長期撮影がそう簡単に了承されるはずがないというのも含まれているんでしょうね。
しかしその歴史的建造物やルーブル美術館などでの撮影困難なロケを成功させただけあって、本格的な所は好感が持てます♪(でも劇中のモナリザはレプリカ・・・(--;))
原作で個人的に好きだった、シャトー・ヴィレットでリーとラングドンがソフィーに聖杯の正体や『最後の晩餐』に秘められた謎を語る場面も、これまた少し端折ってはいましたが劇中でもやっぱり印象的なシーンでドキドキ感はありましたね♪
キャスティングも合ってる人からイマイチな人とマチマチでしたが、シラス役のポール・ベタニーは予告編の頃から観てて、結構サマになってて良かったし、ソフィー役のオドレイ・トトゥに至っては『アメリ』以来全然彼女の作品を見てなかったので、雰囲気がガラリと変わってて驚きです。あんなに美人だったんですね~♪(//▽//)
全体的に観て駄作・・とまでは行きませんが、この映画は原作を未読か既読かによっても評価が分かれると思いますね。
宣伝効果は上手かったですけど、ぐでんぐでんな内容で原作とかけ離れてる箇所もありましたし、もう一度映画料金払って観ようとはあまり思えない。
全世界同時公開の本作・・・・・肩透かしを食らった人もかなり多いでしょうね(^▽^;)
『ダ・ヴィンチ・コード』公式サイト
