小さき勇者たち GAMERA(評価:○)

【監督】田崎竜太
【出演】富岡涼/津田寛治/夏帆/寺島進/奥貫薫
【公開日】2006/4.29
【製作】日本
【ストーリー】
美しい海辺が広がる伊勢志摩。交通事故で母親を亡くしたばかりの少年・相沢透はある日、海岸で不思議な卵を拾った。手に取った瞬間ひび割れ、中からカメにそっくりな小さな生物が誕生し、透はそのカメを『トト』と名付け、親に内緒で飼い始める。だが、火を噴いて空中を飛び回り、急速に成長するトト。そんな中、凶暴な巨大生物・ジーダスが出現した・・・
【コメント】
怪獣映画でジ~ンとしてしまった事はこの映画が初めてかも・・
脚本が良かったのか、はたまた自分が涙脆くなってしまったのか。子供と一緒に観に行くと、逆に親御さんの方が感動してしまうかもしれないです。
ガメラ生誕40周年記念の節目として製作された新たなガメラ映画。
自分のガメラデヴューは金子監督が務めた平成ガメラシリーズからなんですが、怪獣映画にしては奥深いストーリーや、子供に見せてもいいの?と思えるほどの残虐描写が当時は斬新だな~と思ったんですよね~。
そして本作『小さき勇者たち~』では視点を変えて、全体的に子供向けな作品になってますが、ガメラを通じて、主人公の透の成長物語や親子の絆なども描いており、これまた結構奥深かったです。
本作のガメラことトトは、最初はもう怪獣というよりまんまカメですね。しかもペット感覚(^▽^;)そこがちょっと面白かった♪
でも日が経つにつれどんどん急成長を遂げ、巨大怪獣ジーダスが現れる頃には体長8m、最終的にはビル程の大きさに成長するのですが、ぱっちりした目なので、ガメラになってもどことなく愛嬌があったりします。
↓ちなみにガメラ3と比べるとこんなにギャップが・・・↓


また主役の富岡涼をはじめ、子供達の演技も涙を誘うものがあり、ただの怪獣映画として終わらせない所にも好感が持てました♪お父さんの役で登場したツダカンと寺島進のやりとりもフツゥ~~のオヤジっぽくてこちらもイイ演技してます♪
・・・ただ、最後の赤い石を子供達が順々に渡していくシーン。『トトのためにっ!』っていう子供達の想いはヒシヒシ伝わるのですが、なんかいきなり過ぎません?麻衣から小さな女の子に渡す経緯は分かりますが、途中の子供達は一体・・?と無理やりな感じが出ていました。
そう思うとジーダスの登場も唐突過ぎるし、なんでジーダスって名前にしたの?と言う1番の疑問も浮上してきたり。レギオンやイリスだって劇中で名前の由来が分かるのに・・・って子供はそんな細かい事気にしないと思いますけど、大人になってくるとこういう映画の背景も気になってきちゃうのですよ・・・
とまあ突っ込んじゃう所も多いんですけど、感動もそれ相応に与えてくれた作品♪
前の平成ガメラがまだ抜け切れてないけど、シリーズとか重ねるとどんどん好きになれるかもしれない。
続編などは一応希望(^▽^;)
『小さき勇者たち GAMERA』公式サイト
