ウォーク・ザ・ライン 君につづく道(評価:○)

【監督】ジェームズ・マンゴールド
【出演】ホアキン・フェニックス/リーズ・ウィザースプーン/ジニファー・グッドマン/ロバート・パトリック
【公開日】2006/2.18
【製作】アメリカ
【ストーリー】
幼い頃最愛の兄を事故で亡くしたジョニーは、周りに溶け込めず孤独な少年生活を送った。そんな彼の心の拠り所は、ラジオからいつも流れてくるジューン・カーターの歌声。
成長したジョニーは空軍を除隊後、初恋の女性ヴィヴィアンと結婚するが、好きだった音楽への夢は募るばかり。しかし彼は軍隊時代の自作曲でオーディションに見事合格、プロのミュージシャンの道を歩むようになるが妻との言い争いは絶える事が無い反面、共演したジューン・カーターを忘れられず、次第に彼女に心引かれていくのであった・・・
【コメント】
シネコンで良く劇場を間違えて別な映画を観てしまった、という経験は多分自分だけじゃないと思うのですが、今日は自分もそんな手痛いミスを犯してしまい、『ナイト・オブ・ザ・スカイ』なんていうタイトルが出た瞬間めちゃくちゃ慌ててしまいました∑( ̄□ ̄;)
しかも何だか少年ジョニーが血まみれの兄・ジャックのそばで泣いているシーンからのスタートで、『ああ~やっちゃった~!!』とかなり凹んでしまいました・・5~6分くらい見逃していたと思います・・(汗
かなり出遅れのスタートを切ってしまったのですが、正直ジョニー・キャッシュと言う人物を自分はあまり・・・・・と言うよりさっぱり知らなかったりします(^^;)せいぜい名前と彼がミュージシャンだったって事くらい。
チラシ等を見ると、後のビートルズほか大勢のミュージシャンが影響を受けたカリスマ的存在だとか?
そんな伝説のミュージシャン、ジョニー・キャッシュと彼の2番目の妻となるジューン・カーターとの愛の軌跡を描いたラブストーリーですが、やはりミュージシャンの自伝映画だけに劇中には生前のジョニーの名曲が数多く出て来ます。
でも自分は洋楽などをあまり聞かない方なので、劇中に出るカントリーソングなどにもあまり詳しくなく、イマイチのめり込めなかったんですよね。ファンの方なら多分嬉しいシーンのはずです。
しかし音楽に興味が沸かなかった分、ジョニー・キャッシュ役に扮したホアキン・フェニックスの迫真の演技は見応えありました♪
ゴールデングローブで主演男優賞を獲得しただけはあり、その『なりきり』ぶりは評価されるだけはあるかも?自分はジョニーの歌を聞いた事が無いので、あの低い声色が本人と激似かどうか分かりませんが、多分似てるんでしょう。あ~・・・こんな事ならジョニーの曲をなんか1つでも聞いておくべきでした(--;)(滝汗
ヒロインであるジューン役のリーズ・ウィザースプーンもそうですが、2人がロックンロール合宿に参加してまで成し遂げたと言う吹き替え無しの生歌も結構凄い。楽器演奏などもちゃんとこなしていたりと2人の役に対する熱演振りが見て取れる気がします。
でもかなり前にある映画雑誌見たのですが、ホアキンとリーズってお互いの顔も見たくない程かなり仲が悪いのだそうです。あの仲睦まじさは劇中だけだったとか?
それと『RAY』でもそうでしたけど、5~60年代のシンガーの人達ってかなり波乱万丈な人生なんですね。
しかも皆同じようにドラッグ中毒になっちゃったりと似通った点も少しある。ひょっとしてジョニーのようなロックな人達ってみんな酒浸りでドラッグ浸りなのかな?雰囲気的にそう思わせるけど・・
しかしアカデミー賞の有力候補作の1つなだけに、観終わった感想として作品自体の出来映えは中々良かったと思います。最後のジョニーの求婚シーンもドラマチックで、女性だったらあんな場面で『結婚してくれ』なんて一度は言われてみたいのではないでしょうかと思ってみたり(笑
ただジョニー・キャッシュと言うミュージシャンそのものに関心が無かったせいもあり、個人的にはそれ程高い評価には至らず。
世代の違いで評価が分かれそうな映画ですね。
『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』公式サイト
