フライトプラン(評価:○)

【監督】ロベルト・シュヴェンケ
【出演】ジョディ・フォスター/ショーン・ビーン/ピーター・サースガード/エリカ・クリステンセン/ケイト・ビーハン/マーリーン・ローストン
【公開日】2006/1.21
【製作】アメリカ
【ストーリー】
突然の夫の死によって悲しみに打ちひしがれた航空設計士のカイルは、6歳の娘ジュリアと共に最新型のエアジェット機で帰国の途に向かっていた。
だが、高度1万メートルの上空でジュリアは忽然と姿を消してしまった・・しかも乗客はおろか、乗務員の誰一人としてジュリアが機内に存在していた事を認めなかった。必死に機内を探すカイルだが、その時、乗務員は彼女に恐るべき真実を告げる・・
【コメント】
あぅあぅ・・・(´□`;)ジョディー・フォスターのシワがメッサ増えております・・・
ドアップシーンが結構多いので、劇中で否が応にも確認出来てしまうのが何だか悲しいです・・遠くからだと分からないんですけどね~・・(汗
そのちょっと小じわが増えた彼女の久々の主演作が、『パニックルーム』から実に3年ぶりとなる本作『フライトプラン』。
主人公カイルが飛行機内で突然消えた娘のジュリアを探すべく、上空1万メートルの密室内で孤軍奮闘するサスペンスアクションなのですが、『突然消えた娘』・『密室内での戦い』と言うキーワードは、やはり彼女の前作の主演作である『パニックルーム』や、『フォーガットン』を思い浮かべる人が結構いると思います。
久しぶりの彼女の主演作なのに、2番煎じみたいな映画になってしまうのかと不安も少々ありましたが、意外にハラハラドキドキさせるシーンもあって見応えはありました♪
ジュリアが機内の何処にいるのか?それともカイルの狂言でジュリアは最初から乗っていなかったのでは?と言う緊張感のあるミステリー要素が中々面白いです。この映画の予告編を公開前にかな~り観たので、展開からして『絶対いるいる』と思ってたのですが、前半部分ではヒントらしいヒントも中々出てこないし、誰が妖しいか分からないのもあって、『あれ?ひょっとして本当に乗ってないんじゃ・・』と、別な結末を一瞬想像してしまった自分。
それに他の乗客達からして見れば、いるかどうかも分らない娘を半狂乱になりながら必死で探し回り、挙句の果てには機内をパニクらせるものだから、彼女のイメージは自然に『危ないヤツ』と思わざるを得ないのですが、400人以上も乗客が居て誰1人としてジュリアの事を見てない知らないと言う辺り、『自分さえ良ければいい』と言う乗客達の無関心さや無責任さが現れているようにも思えます。
それもあってかこの映画は、あからさまに乗客が悪者扱いされてるっていうイメージが強くて、結構な非難があったのも確かです。改めてみると確かに乗客達全員、かなり自己中心的過ぎます。逆にそれが返って不自然に見えますけど・・
そして主演のジョディは自身も2児の母親な為か、本作では『パニックルーム』以上に力強い母親役を演じている。
ジュリアを探し出すためにとにかく走る・キレる・殴るの3段活用(笑)娘が機内に居ることを信じ、1人頑張るその姿は正に母親の鏡ともいうべきでしょうかっ♪
更には機長役のショーン・ビーン。彼のこれまでの役柄を考えて、初っ端から容疑者候補ナンバー1にしてしまった自分・・( ̄▽ ̄;)(汗)彼のヒール役が恋しいです。
冒頭の意味深なシーンから前半のカイルが精神的にまいっちゃうシーンが個人的に好きでしたけど、後半の展開はネタバレ全開で進んでいくので、最初のドキドキ感が薄れていったのがちょっと残念な所ですね。
しかしあのアラブ人に何も言わないで去っていくのってどうかと・・・
あそこはちゃんと謝っておくべきですよお母さん・・・(--;)
『フライトプラン』公式サイト
