スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース



【監督】ホアキン・ドス・サントス/ケンプ・パワーズ/ジャスティン・K・トンプソン
【出演】シャメイク・ムーア/ヘイリー・スタインフェルド/ブライアン・タイリー・ヘンリー/ジェイク・ジョンソン/ダニエル・カルーヤ/オスカー・アイザック/他
【公開日】2023年6月16日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
ピーター・パーカー亡きあと、スパイダーマンを継承した高校生のマイルス。共に戦ったグウェンと再会した彼は、様々なバースから選び抜かれたスパイダーマン達が集うマルチバースの中心へと辿り着く。そこでマイルスが目にした未来、それは愛する人と世界は同時に救えないというかつてのスパイダーマンたちが受け入れて来た哀しき定めだった。それでも両方を守り抜くと固く誓ったマイルスだが、その大きな決断がやがてマルチバース全体を揺るがす最大の危機を引き起こす・・・。
 
【感想】
CGと手描きが融合した斬新なアニメーション手法に加え、いち早くマルチバースの面白さも体現させてくれたせいか、前作は自分の映画鑑賞人生の中でも特に多いリピート回数をこなした記憶があるスパイダーバースシリーズ。最新作である本作では二部構成でストーリーもボリュームアップし、それでいてキャラクターも増加、アクションも洗練されていてと確かなブラッシュアップを感じさせる内容でとても面白かった次第。

前作でスパイダーマンが6人出て来ただけで結構お腹いっぱいにさせられたんですけど、スパイダーマンのエリートで構成されたスパイダーソサエティという組織には数えきれないほどのスパイダーマンも存在していた分、本作のビジュアルは正に目が泳いでしまうくらいの刺激を初見で与えられてしまいましたね。ストーリーに絡んでくる主要数人のスパイダーマンたちも前作に負けず劣らずの個性派ばかりでしたし、それに今回はマイルスの方が他のマルチバースを巡るストーリーにもなっていたので、本作の特徴でもあるアート性全開のビジュアルは各キャラクターや各バース毎にも異なるのでその色彩豊かな表現にはまたまた驚かされたといった所。・・・まあ普通のアニメーションとは違いタッチもコロコロ変わりもするので、その矢継ぎ早なアニメーションの変化にもしかしたら不満や観辛さを感じてしまう人もいるかもしれませんけど、それでも自分はこの手法が本作の唯一無二の魅力だとも思ってはいるので、贔屓という部分も加味してやはり本作でもどこか肯定的ではあったかなと^^;

スパイダーマンは『愛する人』かそれとも『大勢の人と平和を守る』かとか、いつも究極の選択を迫られる悩めるヒーローの代表格でもあると思いますが、他のマルチバースを巡ることでその逃れられない宿命に真っ向から抗い続けるマイルスの今回のストーリーは、新しいヴィランであるスポットの出現やマイルスが噛まれたクモの事、そしてピーターの死など、前作との整合性も持たせる事で前作以上にハードな内容にも見えます。それに今回はそのマイルスだけではなく、年も近く同じヤングスパイダーマンなグウェンにもスポットを当てているのも興味深く、身内にもなかなか打ち明けられない秘密で苦悩し孤独を抱えてる辺りはグウェンもやはり同じで、彼女のストーリーを並行させているのも良かったですね。グウェンの物語の方がどこか気持ち的にすっきりし、そして決意新たにマイルスを助ける行動に出てた分、どっちかと言えば本作はグウェンの物語の方が色濃かった気もしますね(汗


アメコミアートをそのまま内包した圧倒的なビジュアルとその中を縦横無尽に舞うスパイディアクション、そして終盤の衝撃的なストーリーなど、気付くと最初から最後まで今回も魅入ってしまい、その終わり間際に『はっ、そうだそういえばこれ二部作だった』と我に返る始末だったため、二部作の一作目でありながら個人的には本作も一作目に負けないくらいの高い没入感を与えてくれた内容でしたね。・・まあマイルズの方は問題がまだ山積しているのでそれらを今後どう解決していくのかも今から非常に気にはなりますが、個人的にはペニー・パーカーが本作でたった数秒の出番だっただけに次回作では凄い活躍をして欲しいところだったりはしますw
 

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