劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ/冥き夕闇のスケルツォ



【監督】河野亜矢子
【声の出演】戸松遥/松岡禎丞/水瀬いのり/井澤詩織/安元洋貴/関智一/他
【公開日】2022年10月22日
【製作】日本

【ストーリー】
世界初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン》がデスゲームと化し、1万人のユーザーがゲームの世界に閉じ込められてから既にひと月以上が過ぎていた。鋼鉄の浮遊城《アインクラッド》第一層を攻略したアスナはキリトとコンビを組んだまま、最上階を目指し旅を続けていた。女情報屋アルゴの協力も加わり攻略は順調に進んでいるかのように見えたが、攻略を先導するトッププレイヤー集団、《ALS》(アインクラッド解放隊)と《DKB》(ドラゴンナイツブリゲード)。本来は共闘すべき2大ギルドの対立が勃発する・・・。
 
【簡略感想】
SOAの原点の物語でもあるアインクラッド編をアスナの視点から描いたリブート作であるプログレッシブシリーズ。アスナが事件に巻き込まれるまでの足跡を細かく掘り下げているこのシリーズは、『閃光』と呼ばれるまでの彼女にも色々な出会いや別れがあったことを確認出来、元祖主人公のキリトとはやはりまた違う面白さがあるのを観て感じることが出来ますね。第二作目である本作からは4~5階層の攻略が中心で、本作のボス攻略戦を中心とした物語も良かった。
プレイヤーのゲームオーバーが直接の死に直結するデスゲームというのもあってか、MMORPGのレイドボス攻略のようなゲーム感覚の演出の中に生と死の緊迫感や迫力が確かに伝わってきますし、HPゲージが徐々に削られていくシーンなんかも毎回心の中でヤバイヤバイとか言いながら観てる部分があったりしますねw今回の5層のボスも攻略パターンが複雑で苦戦を強いられていましたが、前作でアスナの下を去った親友のミトが急遽参戦したりとグッと盛り上がる展開も多くて個人的には手に汗を握る所も多かった。あと見た感じ一人もゲームオーバーにならずにボスクリア出来たのもどこか安堵^^;
プレイヤーの殺人を楽しむ『PK』も新たに登場し、この集団が企てる二大ギルドの抗争危機も絡んでくる展開も面白かったですね。PK集団はテレビアニメ本編でも度々耳にしてましたし、アインクラッド編が終わったのちにも他のMMORPGでキリト達と何度も交戦する因縁があるので、本作でようやくその一辺が見れたという感じ。終盤の謎の黒ずくめの男にしても正体こそ伏せてましたが、声優さんが同じだったのを鑑みればアリシゼーション編のヴァサゴだと思うので、こういう本編で見れなかった因縁を知ることが出来たのもまた見所だったかなと思いますね^^

まあ取り敢えず第二部は一層と違ってプレイヤーの多数がゲームに慣れてもきたせいか、ゲームオーバーも少なく、そして勝利後にささやかな祝勝も行うくらいの余裕が出来たりで前作以上の危機感こそ少なくどこか安心しながら観れるシーンもありましたが、次回作はPKもおそらく本格的に絡むでしょうから、どこか不穏を残す内容ではあったかなと。今回終了後の予告などもなかった故に、続報も早く知りたい所ではありますね。

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