ジェラシック・ワールド 新たなる支配者



【監督】コリン・トレボロウ
【出演】クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/ローラ・ダーン/ジェフ・ゴールドブラム/サム・ニール/B・D・ウォン/オマール・シー/イザベラ・サーモン/キャンベル・スコット/ジャスティス・スミス
【公開日】2022年7月29日
【製作】アメリカ

【ストーリー】
ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが火山の大噴火で壊滅、救出された恐竜たちは世界中へと放たれてしまった。
あれから4年、人類はいまだ恐竜との安全な共生の道を見出せずにいる。恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、人里離れた山小屋で暮らしていた。そこで二人が守っているのは14歳になったメイジー。ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女だ。ある日オーウェンは子供を連れたブルーと再会するが、何者かによってブルーの子供が誘拐される。オーウェンはブルーに「俺が取り戻してやる」と約束し、クレアと共に救出へ向かう。
一方、サトラー博士は、世界各地から恐竜を集めて研究をしているバイオテクノロジー企業の巨人バイオシンをある目的から追っていた。そこへグラント博士も駆けつけ、マルコム博士に協力を求める・・・。
 
【簡略感想】
旧3部作である『ジェラシック・パーク』シリーズも含めれば足掛け29年でしょうか。良い大団円だったとは思いますね^^自分は全シリーズを劇場でのリアルタイムで見たわけでは無いですし、ジェラシック・パークシリーズに至ってもここ2~3年でロードショー放映された時にようやく全編通して見るようになったくらいでもある分、クリス・プラット出演のこのワールドシリーズの内容の方だけが随分と色濃いものとはなっているのですが、まあそれでもそんな思い入れが薄い人が見ても楽しませてくれるエンタメ性にあふれていたとは思う。
『新たなる支配者』なんていう仰々しいサブタイも付いてる辺り、世界中に散っていた恐竜たちとの全面対決とか行き過ぎたクローンや遺伝子技術の問題を説教くさく論じるのかとも予想してましたが、そういう部分よりも何だかブラック企業であるバイオシンの陰謀と不正を阻止するようなものになっており、個人的に本作の進行具合なんかも含め悪徳企業を懲らしめる単純明快なストーリーはやはり面白かった。ジェラシック・パーク組の往年のキャラクター達はバイオシンの遺伝子改良された巨大イナゴの原因を突き止めていくパート、そしてジェラシック・ワールド組のオーウェン達はさらわれたメイジーとブルーの子供を救うべく密猟者を追っていくパートと、この異なる2つのストーリーが徐々に交わっていく展開を見せながら最終的に全員集合を果たすザッピング方式は何だかゲームのような進行にも見えましたし、パーク組のバイオシンの研究所内部に潜入するスパイムービーにワールド組は様々な恐竜との取っ組み合いが展開されるバリバリなアクションムービーのようでもあったりと、異なるストーリーとシチュエーションも楽しめた次第ですね。
まあ旧3部作にまるっと思い入れが無い分シリーズのリンクやイースターエッグ諸々に関しては残念ながら殆ど分からなかったものの、これまでの限定的な空間で繰り広げられてきた恐竜サバイバルがワールドワイドに広がっていく様相は楽しめましたし、自然の摂理に反して生まれてしまった恐竜たちとの未来を示唆する最後の映像も危険な存在というだけではなく、その関係性にもどこか明るい希望を持たせてくれる終わり方も良かった気がしました。

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