ディック&ジェーン 復讐は最高!(評価:◎)

【監督】ディーン・パリゾット
【出演】ジム・キャリー/ティア・レオーニ/アレック・ボールドウィン/リチャード・ジェンキンス
【公開日】2005/12.24
【製作】アメリカ
【ストーリー】
ディック・ハーパーはIT開発企業グローバダイン社に勤務する優秀な社員。愛する妻ジェーンと息子ビルと共に幸せな毎日を送っていた。マイホームの購入、部長への昇進と正に順風満帆な人生だった。ところが事態は急変、CEOのマカリスターが自社株を売り払い自分だけ大儲けする一方で会社は倒産、社員全員失業という事態に陥ってしまう。全てを失い、再就職もままならず思いあまったディックは、ジェーンの制止を振り切りコンビニ強盗を決行する・・
【コメント】
スミスの次はハーパー?!!アクション担当のスミス夫妻に対し、コメディ担当のハーパー夫妻。
え?何?夫婦映画ってもしかして今流行?(・ロ・;)・・そう言えば来年の正月映画にも『レジェンド・オブ・ゾロ』と言うこれまた夫婦が活躍する映画が控えてるだけに、ハリウッドで今最も熱いジャンルは『夫婦』と見ました(笑
映画のオリジナルは77年に製作され、本作はそのリメイク作品。自分は観た事無いのですが、内容はあまり変わってないとの事。突然会社が倒産してクビになり、夫婦で強盗稼業に転じたディックとジェーンをジム・キャリーとティア・レオーニがコミカルに演じている。
ジム・キャリーは『マジェスティック』のような役柄も良いですけど、やはりコメディ専門ですね~♪久々に彼の真骨頂を観れました。劇中ではとにかく彼は面白いの一言。妻子思いの良いパパなんですが、肝心な時にドジを踏んだり怖気づいたり。強盗稼業に入ってからは奇怪が行動も随所に見られ笑わずにはいられません。
ジェーン役のティア・レオーニも、ドジな夫を支える良妻を演じて中々の好演♪実際二児の母なだけに母親役は板に付いています。
全体的にオバカな展開が続くのですが、しっかりと夫婦の絆も描いている辺りただのコメディ映画として終わらせない所に好感が持てます。会社をクビになってからのハーパー夫妻はとにかく悲惨としか言いようが無く、観てるこっちまで同情心が芽生えてくる。それでも苦境にめげず、妻の為に一度剥ぎ取られた家の芝生を元に戻したり、妻も夫を信じて困難を共に乗り越えていく。夫婦喧嘩は無いですが、ディックとジェーンのわざとらしさの無い夫婦愛に自分はちょっとジーンと来てしまいました。
最後の社長に対する復讐の仕方も面白く、悪事を働いた社長を最終的には悪者にしない形で復讐を遂げる。でも『復讐』と言う重い言葉より、『仕返し』と言ったほうが聞こえが良いかもしれません。
後味も悪くなくすっきりする終わり方ですが、疑問があるとすればあれだけ強盗やっておいて指名手配もされないなんてどう言う事なんでしょう?アメリカは何時から犯罪に対してそんなに緩くなったんでしょうか?・・・なんてツッコミ入れたいですが、あくまでコメディ映画なのでそう目くじら立てる程でもないでしょうね。徹底過ぎるコメディ映画ってのも逆にドン引きしそうですし。
と言うわけで個人的に今年最後の映画鑑賞として、このディック&ジェーンは思いの外ツボにはまった映画でしたね♪
上映時間も無難なので、今年最後の大笑いをしたい方にオススメする1本でございます♪
『ディック&ジェーン 復讐は最高!』公式サイト
