竜とそばかすの姫



【監督】細田守
【声の出演】中村佳穂/成田凌/染谷将太/玉城ティナ/幾田りら/森山良子/清水ミチコ/坂本冬美/岩崎良美/中尾幸世/森川智之/宮野真守/役所広司/佐藤健
【公開日】2021年7月16日
【製作】日本

【ストーリー】
自然豊かな高知の田舎に住む17歳の女子高校生・内藤鈴(すず)は、幼い頃に母を事故で亡くし、父と二人暮らし。母と一緒に歌うことが何よりも大好きだったすずは、その死をきっかけに歌うことができなくなっていた。曲を作ることだけが生きる糧となっていたある日、親友に誘われ全世界で50億人以上が集うインターネット上の仮想世界『U(ユー)』に参加することに。『U』では『As(アズ)』と呼ばれる自分の分身を作り、まったく別の人生を生きることができる。歌えないはずのすずだったが、『ベル』と名付けたAsとしては自然と歌うことができた。ベルの歌は瞬く間に話題となり、歌姫として世界中の人気者になっていくが・・・。
 
【簡略感想】
仮想世界と現実世界の2つを軸にしながらスケールがどんどんと大きい展開になっていく物語の描き方は、2009年に細田監督自身が手掛けた『サマーウォーズ』と確かに似通っている部分が見受けられましたけども、ただこの『竜とそばかすの姫』は個人的にそのサマーウォーズと比較すると人とインターネットとの結び付きや関係性の描き方が10年前と比べて結構現実寄りな感じにも見えましたねぇ。
まあ『U』のような仮想世界こそまだまだ身近な存在ではありませんが、それでもネット上でのバッシングと言いますか、とりわけ今回はネットユーザー間の誹謗中傷の類がとても顕著に描かれていたようにも思えましたし、自分もTwitterのようなSNSでは見ない日がないんじゃないか?ってくらいに何かしらの『ディスり』は目に留まるので、そのネガティブな要素がもはや身近な存在にもなってるのかなぁ?というのも観ててふと気付かされてしまったかなと^^;
ベル=すずとUの中で心を通わせる竜の正体の謎に迫る部分にしましても、まるで『美女と野獣』を彷彿とするかのようなシチュエーションでドラマチックでもあっただけに、その正体が判明してからの着地点なんかは意外性があり、その辺りでは良くも悪くも現実に引き戻されてしまった。伏線の類はちゃんとあったんですけども初見で見破るのはやはり難しいと思うので、竜の正体と境遇諸々含めて自分は素直に驚かされましたね。・・それにやっぱりドラマチックな方向性も考えちゃいましたし、正体にしても安直ではありますがすずの『身近』な存在を予想してたりだったので、こちらも自分のポジティブな理想よりもネガティブな現実が勝った感じですね(汗)。
美麗なアニメーションやふんだんに取り入れた劇中歌、そしてすずの成長物語なども相まって見所もたくさんあった反面、ネット社会のリアルで陰鬱な描写が多かったのも然りなので、手放しで面白かったか・・・と言われればちょっと自分は首傾げかもしれませんね?繰り返し鑑賞すればまた観方も変わるでしょうかね?
 

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