映画ドラえもん のび太の新恐竜



【監督】今井一暁
【声の出演】水田わさび/大原めぐみ/かかずゆみ/木村昴/関智一/木村拓哉/渡辺直美
【公開日】2020年8月7日
【製作】日本

【ストーリー】
のび太が恐竜博の化石発掘体験で見つけた1つの化石。絶対に恐竜の卵だと信じたのび太がタイムふろしきで化石を元の状態に戻すと、生まれたのは双子の恐竜。しかも未発見の新種だった。のび太に似てちょっと頼りないキューとおてんばのミュー。個性の違いに苦労しながら親のように愛情たっぷりに育てるのび太だったが、やがて2匹が現代で生きていくには限界が来てしまう。キューとミューを元の時代に返す事を決心したのび太は、ドラえもんや仲間たちと共に、6600万年前の白亜紀に出発。キューやミューの仲間の恐竜たちを探す旅が始まった・・・。
 
【感想】
例年ですとドラ映画は3月の公開が常のようになってはいましたが、今年は新型コロナウィルスの影響を受けて本来の春公開から大きくずれ込んで夏時期の公開ともなり、ドラえもん誕生50周年という節目の作品も少し慌ただしい中での記念日となってしまったのはイチファンとしても心苦しい限りではありますね(汗)。まあそれでも長期的な延期にならずに何とか劇場公開されたのは喜ばしいことでしたし、そして本作も50周年記念に相応しい良作ともなっていた次第♪

声優陣を一新してからのドラえもん映画はオリジナル作品の他に大山のぶ代さんら旧作の劇場作品を『新』と銘打つ形でリメイクする内容とに分かれていて、その新のサブタイトルを冠した本作に関しても2006年度版の旧作リメイク作である恐竜とどこが違うのだろうと当初は不思議に思っていたのですが、いざ鑑賞してみましたら既存のリメイク作品とは大分異なるアプローチをしていた気がしますね。化石の卵から孵化させた双子の恐竜キューとミューを元いた時代に返してあげようとする冒険物語は旧作のリメイクというよりは完全なオリジナルになっていて、そういう意味で『新』は既存のリメイクに肖ったものではなく全く新しいという意味合いで捉える事も出来る気がする。とりわけ今回は双子恐竜の片割れのキューとのび太との深い絆の描き方が秀逸で、似た者同士がコンプレックスな部分や苦手なものを頑張って乗り越えて成長していく過程が、恐竜絶滅の引き金となったと言われる隕石落下の大ピンチさとも相まってとてもドラマチックで、自分はいつも以上に涙腺が脆くなっていた感じがしますね^^;
加えて過去の歴史改変に抵触せず恐竜絶滅の窮地からキューとミューを救う方法なんかも割と説得力のある筋立てになってまして、思い返せば前半に描かれてる不思議道具のジオラマセットや二羽の雀なんかも後半の伏線になってて、そこら辺もなんか上手いな~とも思ってしまったのでした。

ストーリーも感動的でしたしのび太とキューの成長にも涙を誘われてと、個人的には新ドラ映画の中でもトップ3に入るほどの面白さだった新恐竜。唯一の懸念でもあったゲスト声優さんらも、渡辺直美さんと木村拓哉さんのお二人はとても上手で、しかもてっきり悪役風なキャラクターだと思ったらまさかのタイムパトロール隊員でそれにもびっくり。本作がとても面白かった理由としてはオリジナルの要素が全面に出ていた作風もそうなのですが、それ以外にも上記のタイムパトロール隊やキューにマグロの刺身をエサで与えたりと、旧作の恐竜のオマージュも見受けられた点も良かったんですよねぇ。特にあるシーンではとてもサプライズなキャラクターが出て来て、声優さんも2006年度版のリメイク恐竜と同じでしたので、自分も凄い興奮してしまったのでした^^

2 Comments

ノラネコ  

こんばんは

最後ドラ泣きしてしまいました。
オリジナルも名作なんですけど、40年の時間が経ったことを改めて感じさせる意味のある新作でした。
コロナで延期されても、これなら待った甲斐がありますね。

2020/08/13 (Thu) 22:13 | EDIT | REPLY |   
メビウス
メビウス  

今年も秀逸

>ノラネコさん♪

毎年泣かせる作品を提供しているドラえもんではありますが、今年もやはり素晴らしかったですね。オリジナルへのリスペクトもちゃんと感じられましたし、そのオリジナルの雰囲気も現代に上手く合わせリブートととしての巧みさも持たせていたのは良かったと思いました^^

2020/08/28 (Fri) 23:26 | EDIT | REPLY |   

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  • 2020.08.13 (Thu) 22:12 | ノラネコの呑んで観るシネマ
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